1700万円でネット落札 ダイワマッジョーレが岩手へ移籍
その後、ファンから消息を案じられていたダイワマッジョーレだが、 岩手の横川典視記者のブログにて近況が公表された。 落札後、栗東トレセンに隣接する島上牧場から出発し、 9日には瀬戸幸一厩舎に無事に到着したようだ。 ブログには飼葉をモリモリと食べていたり、 首を伸ばして隣の馬に鼻を近づけたりする、愛らしいダイワマッジョーレの写真が掲載されている。 オーナーは岩手で多くの馬を所有する鈴木雅俊氏。 具体的なデビュー戦はまだ決まっていないが盛岡競馬場には芝コースがあり、 中央と同じく芝で下ろすことになるのかもしれない。 一方でダートに活路を見出すことができなければ主戦場には立てず、 馬代金はとても回収できない。必ずダートは使ってくるだろうが、 能力は非常に高い馬なので適性があれば交流重賞を席巻する可能性もある。
ところで、ダイワマッジョーレがネットオークションに出品されたことに関して、 一部のファンからは元の馬主を非難する声があがっていた。 netkeiba掲示板には「これだけの功労馬が何故楽天市場でオークションなのか?」 「頑張ってきた馬をこのようなオークションという形は見苦しい」 「思い入れとか無いんですかね。悲しくて、悔しくて、残念でなりません」などの書き込みがなされた。 確かにオークションのページを見ると『商品状態:中古』といった、 およそ生き物には似つかわしくない表現があり、初めて訪れた人々が違和感を抱くのも当然だ。 ぞんざいな表現は配慮してほしいものだが、ネットオークションで取引されること自体は 競走馬の第二の人生を拓く歓迎すべきものだと考える。 繁殖入りの見込みがないのならば、ほとんどの馬は走ることでしか生きながらえないからだ。 とりわけダイワマッジョーレは高額馬であり、岩手で大切に扱われるだろう。 ちなみに最近は一口クラブも多く引退馬を出品して、売買代金を出資者に分配している。 かつては関係者に無償譲渡されるなど不透明な取引が常態化していたわけで、 そうした面でもネットオークションは良い効果をもたらしている。 ダイワマッジョーレの活躍次第では、さらにネットオークションの活性化が加速するかもしれない。
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