カジノドライヴ挫石 出走か回避か迫られる判断
米クラシック、ベルモントS(現地時間7日)に出走するカジノドライヴは6日朝、左後肢の挫石を発症していることが判明した。現在、冷却と加温を繰り返したり、塩に浸すなどの治療を行うなどして、患部は回復に向かっているという。ブラッドホース誌によれば、多田信尊マネージャーは「スクラッチはしていない。出走することを予定している」と話しているが、最終的な決定は当日まで持ち越される。5日、カジノドライヴは激しい降雨のため前日に中止した最終追い切りを行い、順調な仕上がりをアピールしていた。しかし、翌朝、歩様が硬いことから馬場での調教を控え、検査したところ挫石が見つかった。挫石は何か踏むなどして、ひづめの裏に血豆ができるもの。去年、ウオッカも血豆(蹄球炎)のため馬場入りを数日間、中止して凱旋門賞挑戦を見送っている。
今年のベルモントSは二冠馬ビッグブラウンによる、30年ぶりの三冠制覇なるか大きな注目が集まっている。一方、カジノドライヴも姉ラグストゥリッチズ、兄ジャジルに続くベルモントS兄弟三連覇の記録がかかっていて、ビッグブラウンの三冠を阻止するライバルとして2番人気に支持されている。そのため、アメリカのファンにとって外国の馬というより、日本人が所有している内国産馬というイメージの方が強いようだ。前哨戦のピーターパンSを圧勝した後、陣営は本番で騎乗を依頼していた武豊に断りを入れ、プラードへの乗り替わりを決めたのも、現地のファンへの配慮が皆無だったとは言えまい。藤沢師と山本英俊オーナーが「武豊降板」の経緯を丁寧に報道陣向けに説明した異例のリリースは、複雑な事情を感じさせた。
馬優先主義を標榜してきた藤沢師。かつて、ヤマトダマシイという素質馬を故障させてしたった経験から「一勝より一生」と、どんな大レースでも万全の状態でなければ出走させないポリシーを貫いてきた。最後のチャンスかもしれない米クラシックの大舞台。藤沢師はカジノドライヴの状態を見極めながら、ギリギリの選択を迫られることになる。なお、6日、同競馬場のヒルプリンスS(G3)に参戦した帯同馬、スパークキャンドルは 7頭立て7着に敗れている。
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