2年続けて、私のPOGライフはブービー負け。このままでは引き下がれないと、今年は運良くドラフト会議に参加できる都合がついたので、気合を入れて指名に臨むことにした。会場は東京競馬場近くにある公共の会議室。幹事のお茶目な仕業で、廊下には「資源の適正配合に関する調整会議」と書かれた大層な黒板が鎮座していた。ここに目をぎらつかせた8人の競馬野郎が小脇に赤本を抱えて、ブツクサと怪しげな馬名を呟きながら入っていったのだから、「府中市小学校父母会」といった市民の皆様に不審がられたのは言うまでもあるまい。
ルールは各12頭持ち。期間は2007年6月16日(2回福島、3回阪神、1回函館1日)から 2008年日本ダービー当日の「最終レース」まで。ポイント加算対象は中央競馬、地方は交流重賞。海外レースのポイントはG1は日本ダービーに、 G2、G3は弥生賞に準じる。同順位で指名馬が重なったら黒ひげ危機一髪で勝負な。というわけで、ドラフト開始! ピーッ!
1位・スパークキャンドル(A.P.Indy×Serena's Song)
いきなりミーハーなところに行ってしまった。武豊が駆けつけて調教をつけたという藤沢厩舎の超良血馬。母は米G1を11勝した名牝ということで、去年のキーンランドセールで150万ドルで落札されている。順調に乗り込まれており、1回函館最終日の芝1800メートルでデビューする予定だ。結果的には運よく無抽選で獲得できたが、これほどの条件が揃っていれば、実際に走るかどうかは別として1位で行くしかないと判断した。
参考までに他のメンバーのドラ1は、ファリダッド(キングマンボ×ビリーヴ)、ポルトフィーノ(クロフネ×エアグルーヴ)、ヴェルサンディ(アグネスタキオン×ウインドインハーヘア)、ブラックパンサー(シンボリクリスエス×ライクザウインド)、ダノンマスターズ(シンボリクリスエス×マストビーラヴド)、アドマイヤテンカ(アグネスタキオン× ビワハイジ)、ローザブランカ(クロフネ×ローズバド)だった。
2位・ダイワカンパニー(アグネスタキオン×ヒットザスポット)
何だか良い評判ばかりが聞こえてくるタキオン産駒。全姉は今年の牝馬クラシックで活躍したミンティエアー。距離に限界はありそうだが、皐月賞まで頑張ってくれれば御の字である。ノーザンファームの育成馬のなかでも仕上がりの良さは一番との声も。気になるのはジェニュイン以来、牡馬クラシックにはご無沙汰の名門・松山厩舎がどう育ててくるかということ。手始めに狙うは朝日杯か。
3位・アグネスエナジー(アグネスタキオン×タックスヘイブン)
確実に重賞で勝ち負けする仔を出し続ける母タックスヘイブン。半兄ヒシアトラス、半姉アクロスザヘイブン、全姉ルミナスハーバー。この馬も全姉と同じくマイラーだろう。なぜか河野厩舎だが、決して悪い調教師ではないと思う。
4位・サイレントフォース(シンボリクリスエス×サイレントハピネス)
藤沢厩舎2頭目。原則、取るのは関西馬と決めていたはずなのに、4位まで関東馬じゃないか。母はオークストライアルとローズSを勝ったサイレントハピネス。藤沢馬同士のカップルになる。これまで母は目立った産駒を出していないが、シンボリクリスエスとの配合で良い方向に出れば。現在、馬体重が550キロほどあるそうで、仕上がりきれるかという不安はある。
5位・カラメルマキアート(マンハッタンカフェ×エリザベスローズ)
半兄に弥生賞馬フサイチゼノン、ダート重賞で活躍するリミットレスピッド。サンデー系の種牡馬は2年目にから走るという俗信からすれば、今年はマンカフェの爆発があって良いところ。心配は死にそうなくらい良血馬を抱え込んでいる角居厩舎の所属馬ということ。いつまで経っても馬房が空かないなんて事態にならなければ良いが。
6位・アドマイワスワット(クロフネ×ビーバップ)
兄弟はフローラSを勝ったバプティスタ以来、活躍馬が出ていない。それでも、アドマイヤで橋田厩舎と聞くと、何となく取らねばならない強迫観念に襲われる。現役時代、ビーバップが好きだったという単純な理由もあるが。
7位・ゴールデンプライズ(ホワイトマズル×タッチフォーゴールド)
牝馬。中村均厩舎。半姉に紅梅S勝ちのタッチザピーク(父スペシャルウィーク)。アサクサキングスが見せたホワイトマズル産駒の底力を牝馬クラシックでぜひ。
8位・ヤマニンキングリー(アグネスデジタル×ヤマニンアリーナ)
河内厩舎。祖母は名牝ティファニーラス。母は新馬、クローバー賞を連勝したサンデー産駒。万能型アグネスデジタルとの組み合わせでどんな馬が生まれるのか。一発気配が漂う。
9位・アドマイヤサクラ(マーベラスサンデー×ティエッチマンボ)
友道師が「桜花賞を狙いたい」という馬。早々のデビューが見込めそう。近藤利一とはいえ、マベサンの牝馬にセレクトセールで3200万円とは期待の高さの現われか。
10位・イイデケンシン(Thunder Gulch×ヘヴンリーアドヴァイス)
昆厩舎。父サンダーガルチ、叔父パーソナルラッシュと聞くとコテコテのダート馬かなと思うが、やっぱりそうなるのだろうか。函館デビューが見込まれており、わが軍団の切り込み隊長になってほしい。
11位・マイネルスターリー(スターオブコジーン×スイートウィンク)
加用厩舎。赤本によれば岡田総帥が「ディープインパクト級だね」と宣言した三冠馬(予定)だそう。一方でラフィアン専売特許とも言うべき早期デビューにはなりそうもなく、ネタ馬として終わってしまう可能性も大。
12位・ランチボックス(シンボリクリスエス×アローキャリー)
最後の指名馬だから、何に行くか悩んでしまった。母は桜花賞馬だが、初仔のアロープラネットはチューリップ賞で入着するなど一定の活躍を見せた。本馬は3回阪神デビューを視野に入れており、やはり早撃ち用の一頭になりそう。浅見厩舎。
この他、指名したかったが叶わなかった馬には、ブラックシェル(クロフネ×オイスターチケット)、オディール(クロフネ×キュンティア)、フィッツロイ(アドマイヤベガ×アンデスレディー)、ゴルディオス(アグネスタキオン×レッドチリペッパー)などがいる。まずは全馬デビューして、無事な競走生活を送れるよう頑張ってほしい。
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