オークス回顧 桜の借りを返すソウルスターリング完勝
眞子さまのご婚約の皇室馬券は?
ソウルスターリングが人気に応えて優勝したオークス。 フローレスマジックが押し出されるようにハナに立つ展開は、 1000メートルが61秒7というスローペースで流れた。 ソウルスターリングは少し折り合いを欠きそうになるが、 ルメールがしっかりなだめながら逃げ馬の直後を追走する。 4コーナーを回って馬場の中ほどに出し、直線入り口では持ったまま先頭に並びかけた。 内から伸びるモズカッチャンが一度は先に出るが、 ムチを入れられると瞬時に加速。後続を突き放してゴール。圧倒的人気を裏切った桜の借りを返した。 内外とも絶好の馬場状態で、2番枠の利を活かしたルメールはライバルに付け入る隙を与えなかった。 吉田照哉総帥によればチューリップ賞はフケが来ていて、桜花賞でも少し残っていたとのこと。 前走の敗因は道悪には違いないが、体調面は桜からグッと上昇していたのだろう。 パドックでも馬のデキは際立っていた。ルメールは母スタセリタで仏オークスを勝っているが、 その時も2番手から抜け出す競馬だったそうだ。競馬は歴史を繰り返すスポーツなのかもしれない。
2着モズカッチャンはフローラSも強かったが、勝ち馬と同様に内枠を上手に使った。 今開催の東京は時計は出るが、ディープインパクト産駒のような瞬発力に秀でたタイプより、 多少パワーの要る馬場が得意なタイプが好走している。ハービンジャー産駒のモズカッチャンは馬場も合っていたのだろう。 3着に大外から差してきたアドマイヤミヤビ。良馬場で力は出せたものの、 外枠とペースに泣かされた。デキもそれほど良く映らなかっただけに、地力の高さを証明したと言えよう。 4着に最内を伸びたディアドラ。あとわずかで複勝圏内。中1週で頑張っている。 この馬もハービンジャー産駒だ。5着に3番人気リスグラシュー。 私は府中のスタンドで声が枯れるまで応援したが、残念ながら思うような競馬ができなかった。 最大の課題は馬体維持。432キロは及第点だが、腹は巻き上がってギリギリのつくりではあった。 輸送の影響でパドックでは入れ込みが目立ち、出遅れ、道中は折り合いに苦労した。 さらに直線では挟まれる不利。ちょっとアンラッキーが重なった。 夏はじっくり休養して、成長した姿を秋に見せてほしい。
逃げたフローレスマジックが6着。古馬になって本格化する血統で、これだけやれれば十分だ。 桜花賞・レーヌミノルは13着。もっと積極的な競馬をするものだと思っていたが、 距離延長に対応しようと中団で折り合いに専念する作戦をとった。 それでも2400メートルの壁は厚かったよう。馬体は頗る良さ気に見えたが。 穴人気だったホウオウパフュームは16着。鮮やかな寒竹賞は忘れられないが、当時のデキが戻ってこないようだ。 以下、余談。先週は眞子さまの婚約で世間は湧いただけに、JRA十八番の皇室馬券が 炸裂するのではないかとサインを探したファンは多かった。 井崎脩五郎は婚約相手が藤沢市主催のコンテストで海の王子に選ばれたことから「藤沢厩舎」。 クリストフ・ルメールの「キリスト」が出身の「国際基督教大学」を想起させることから、 ソウルスターリングを本命にしていた。見事的中ではあるが、JRAのサイン馬券とはもっと素直なものではないか。 私の友人は眞子さまのお印「モッコウバラ」に注目していた。花の色は白と黄色の2種類しかない。 ならばと枠連1-5を買ったのだがハズレ。しかし、ソウルスターリングのウイニングランを見て気づいた。 白の帽子に黄色の勝負服。馬上に美しいモッコウバラが咲いていた。
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