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2017.05.16

ヴィクトリアマイル回顧 アドマイヤリード作戦勝ちで金星 
あのジンクスは今年も更新

前日の激しい雨に打たれた馬場は回復に時間がかかり、 ヴィクトリアマイルは稍重で行われることになった。 水分を含んだ芝は見た目よりも重かったようで、スタミナとパワーが問われるタフなレースになった。 スプリント戦を使われてきたソルヴェイグがスピードの違いからハナに立つ展開。 ただ生粋の逃げ馬でもなく、ペースはあがらない。 馬群は馬場の悪い4、5頭分の内側をあけながら、ダンゴで淡々と流れていく。 前半800メートルは47秒9。まったくのスローペースだ。 高松宮記念2着だったレッツゴードンキは折り合いを欠いて自滅してしまったほど。 1番人気ミッキークイーンは反応鈍く、中団から伸びなかった。 前走の阪神牝馬Sは鮮やかな勝利だったが、重馬場を快走した反動があったのだろうか。 これまで牝馬相手では複勝圏を外したことはなく、差し遅れはあっても 脚なく負けることはなかった。詳しい原因はわからないが、何らか体調面に問題があったとしか思えない。

優勝したのはアドマイヤリード。初めての重賞勝ちがビッグタイトルになった。 逃げたソルヴェイグがコンマ3秒差の5着に粘ったように、先行有利の展開。 追い込みタイプのアドマイヤリードが突き抜けたのは、巧みな手綱さばきによるものだ。 ルメールは6番枠を活かし、前半は状態の良い内ぎりぎりを走ってロスを防いだ。 3角に差し掛かると今度は内へと切り込み、コーナーリングを利してポジションをあげていく。 ピッチ走法の同馬は他馬ほど重い芝を厭わない。直線入り口では先頭集団を射程圏内に捕えることに成功。 そこで馬場の中ほどに持ち出し、芝の傷みの少ない進路を確保した。 アドマイヤリードの最大の武器は一瞬の切れ。ルメールは仕掛けのタイミングを見計らう。 残り200メートル手前、スマートレイアーとソルヴェイグの間に1頭分の空間が生まれた。 その瞬間、解き放たれたバネのように脚を炸裂させたのだった。 ルメールはこの日、JRA記録タイの9連対。 極限の集中状態“ゾーン”に入っていたようなパーフェクト騎乗だった。 一方、陣営は一週前の追い切りではウッドで2頭を先行させ、最後に狭い隙間から抜き去る稽古を積ませていた。周到に準備をしてきた作戦勝ちだったわけだ。

波乱を起こしたのは11番人気デンコウアンジュ。外から差して上位に入ったのは、この馬だけだ。 2歳時はアルテミスSでメジャーエンブレムを差し切り、オークスは不利がありながら シンハライトからコンマ4秒差。言われていたように直線の長い府中は得意だし、 多少時計のかかる芝もメイショウサムソン産駒には合っていたのだろう。 前走の福島牝馬Sで早めに動く競馬をしたのも良い刺激になっていたはずだ。 とはいえ、G1ではなかなか印が回せないのも事実。難しい。 3着は上がり馬のジュールポレール。サダムパテックの半妹で、重馬場も苦にしないのだろう。 上位3頭は4歳馬。過去の傾向通りではある。4着に私が本命にしたスマートレイアー。 2番手から思い通りの競馬ができたと思うがスローペースだった分、 ゴール前のコンマ1秒の切れを争う展開のなかで、クビ、アタマ、連対に至らなかった。 6着にクイーンズリング。阪神牝馬Sに続いて馬場に殺された。 秋は良馬場で走らせたい。2番人気ルージュバックは10着。 マイルは短いし、位置取りも後ろ過ぎた。

なお、拙予想記事で改めて取り上げたジンクス。 「ヴィクトリアマイルでは2走前までに、大外枠または大外から2番目の枠に入っていた馬が連勝中」 というものだが、4頭いた該当馬のうちのアドマイヤリードが勝ったことで、 ジンクスは8年連続更新されることになった。 不思議なものだが、来年もしっかりチェックしておきたい。

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