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2017.02.28

中山記念回顧 賢兄賢弟・ネオリアリズムが制す

中山記念は3番人気ネオリアリズムが勝利し、1番人気アンビシャスは4着、 2番人気リアルスティールは8着に大敗した。 勝ち時計は1分47秒6。ロゴタイプがハナを切ったが、スタートから 【12.6-12.2-12.6-12.9】と前半800メートルは50秒3という遅い流れ。 マイネルミラノ、クリールカイザーの相沢郁厩舎の2頭が控える作戦を取ったことで、 予想外のスローペースとなった。最内からの発走だったネオリアリズムは2番手での競馬。 持って行かれそうな気配を見せていたが、ミルコ・デムーロがガッシリと手綱を抑えて 折り合わせた。この豪腕こそが勝利を決定づけるものだった。向こう正面を過ぎ、マイネルミラノが たまらずに先頭を奪っても、ネオリアリズムは番手をキープ。 後半戦はゴールまで【11.1-11.6-11.3-11.7】と転じた急流をリズムよく泳がせ、 坂上で先頭に立って後続を封じ込めた。2着のサクラアンプルールとは4分の3馬身差だったが、 まるで教科書に載るかのような隙きのない騎乗だった。 昨秋はマイルCS、香港マイルと使われてきたが、この馬の適性は札幌記念でモーリスを退けた 中距離にあるのだろう。スピードが勝っていたアイルラヴァゲイン、リアルインパクトら賢兄とは違うが、 弟もまたG1級の能力を秘めた賢弟である。

私が期待したアンビシャスは道中、後方3番手のポジショニング。 スタートで少し寄れてヒラボクディープと接触し、先に進路へ入られたのも痛かった。 上位馬が内をすくう前残りの展開で、外から差してきて届かなかったのは馬のせいではない。 去年よりパフォーマンスが落ちていると指摘する向きもあるが、 次走で人気を落としてくれるならありがたいことだ。 最近まで気が付かなかったが、ディープインパクト産駒は年が明け、まだ重賞を勝っていないそうだ。 その雰囲気にアンビシャスも呑まれたわけではあるまいが。 同じくディープ産駒のリアルスティールは全く良いところがなかった。 馬体ができていなかったとはいえ負けすぎで、うるさい馬が道中でハミを噛むこともなかったというから、 “走る気”が戻っていないということか。サクラアンプルールは未勝利で道営に転出し、 再び中央入りして500万から階段を上がってきた馬。 横山典の好騎乗もあったが、体質が強化されてきたのだろう。 ロゴタイプは本調子にはなかったが、とにかく展開が向いた。

土曜に行われたアーリントンCは1番人気のペルシアンナイトが重賞初制覇。 平均ペースを後方から追走し、直線は次元の異なる脚で突き抜けた。 前走のシンザン記念は道悪に殺されて連対も外したが、 その鬱憤を晴らすには十分なお釣りのくる勝ち方だった。 以前、同じようなシーンを観たなと記憶をたどると、 15年前の勝ち馬、タニノギムレットの強烈な差し脚が重なった。 先日、急逝したゴールドアリュールは、ペルシアンナイトの母オリエントチャームの全兄にあたる。 父ハービンジャーはどこか鈍重なイメージがあるが、同馬の斬れはサンデーサイレンスのそれ。 この後は皐月賞に直行するようだが、血統的にスタミナは豊富で距離の限界を見せることはないだろう。 2番人気のミラアインストーンはスプリンターなのか、折り合いをつけられずに惨敗した。 鞍上はラストウィークだった武幸四郎。20年間の騎手生活には浮き沈みもあったが、 ソングオブウインド、メイショウマンボでのクラシック制覇は「武」の七光が薄れた後半生のものだっただけに、 ジョッキー「幸四郎」として輝き放つ勲章になった。調教師として進む道に偉大な兄の背中はないが、 新たな活路を切り拓いていってほしい。

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