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2016.06.07

安田記念回顧 独り旅!ロゴタイプが波乱の大金星

「万全でなくても勝ててしまう モーリス断然!!」 これは当日版の東スポで派手に打たれていた見出しだ。 東スポ本紙は「100%の体調でなくてもGI通用の能力を発揮する真のA級馬」だとして、 モーリスに本命にあげていた。最終的な単勝オッズは1.7倍。 各紙、同じような見立てだったのではなかろうか。 だが、歴史的名馬でも脚元をすくわれるのが競馬の怖さだ。 マイルG1を4連勝して臨んだ安田記念。好スタートを切ったモーリスは口を割って折り合いを欠いた。 香港から府中に入って1頭だけの着地検疫は精神面をかき乱す結果になったようだ。 一方、ドバイで好走した2番人気リアルスティールも同様に掛かってしまう。 人気の両馬がなだめられるのに必死のなか、悠々とハナを切ったのが田辺のロゴタイプだった。 3ハロンは35秒0、4ハロンは47秒0とG1とは思えないスローペース。 まるで追い切りのようだ。しかし、2番手のモーリスらがフタになり、後続は動くことができない。 エネルギーを十分に抱え込んだロゴタイプは、4コーナーを過ぎて内ラチ沿いに加速。 11秒3、10秒9と刻み、最後は11秒7かかったが、ライバルはロゴタイプの独り旅を見送るしか術はなかった。 いつも波乱を起こすのは逃げ馬、そんな格言を思い起こす鮮やかな逃走劇だった。

ロゴタイプは皐月賞以来の1着が大金星となった。斬れる脚がなく善戦止まりを繰り返していたが、 今回は完璧な田辺の騎乗が快勝に導いた。状態の良さはあるが、有力馬が抑えて前半スローに落とせたこと、 自分のタイミングでスパートできたこと、乾きつつある馬場で内が不利にならないと読みきったことが勝因だ。 安田記念の逃げ切りは1988年のニッポーテイオー以来というから、いかに稀有なことだったかと驚かされる。 2歳で朝日杯を制してから6歳まで、トップレベルで戦える能力を維持してきたことも素晴らしい。 馬群に沈んでも不思議ないモーリスだったが2着を死守。改めて恐ろしい馬だと感じた。 この3戦、モレイラ、ムーアという世界の名手が跨ってきたが、 まだ若いT・ベリーに同じ手綱を期待するのは酷だった。 前に壁をつくることもできなかったし、展開といい、今回ばかりは少頭数がモーリスにマイナスに作用したように思う。 一息入れて、テンションを下げてほしい。3着に外を差してきたフィエロ。 4着には京王杯SCを勝って臨んだサトノアラジンが入った。 瞬発力勝負は望むところだったが直線で進路が開かず、追い出すまでに時間がかかった。 トビの大きい馬だけに、多少のロスがあっても外に持ち出したかったが運もなかった。 この勝負服がG1を勝てるのは何処になるのか。

以下、早めに仕掛けたイスラボニータが5着。 闘争心が足りない。ダノンシャークが6着。このスローで良く追い込んだ。 橋口勢のクラレント8着、レッドアリオン10着。 両頭が前に行かなかったことはロゴタイプに有利に働いた。 リアルスティールは11着。折り合いを欠いたにしても負けすぎだろう。 目には見えなくとも、ドバイでの疲労が蓄積した結果としか思えない。 香港のコンテントメントがシンガリ負け12着。前走から21キロ減と、気の毒なほど走れる状態にはなかった。

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