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2016年6月の6件の記事

2016.06.28

宝塚記念回顧 2度目の“試練”がドゥラメンテを襲う

ドバイ帰りで疲労の不安もあったが、1.9倍の1番人気に支持されたドゥラメンテ。 4コーナーでも馬群に揉まれ、仕掛けが遅れるなかで良く2着まで追い込んできた。 しかし、ゴール後、減速してバランスを崩した際、 左前脚を痛めてしまった。デムーロはすぐに下馬をしたが、 脚を地面につけると痛がる素振りを見せて馬運車に載せられた。公式発表は「左前脚跛行」。 その後、後肢が左前肢に乗りかかり球節や靭帯を傷つけたと堀宣行師が明らかにした。 これで凱旋門賞挑戦は撤回、復帰のスケジュールは不透明なままだ。 荒れた馬場や苦しいポジショニングも敗因ではあるが、 何より昨春の唸るようなデキにはなかったことが差し切れなかった理由だ。 ドバイでの疲れは癒えていなかったし、凱旋門賞をめざすなら早々に渡欧すべきだった。 だが、ハナから国内の賞金を捨てるわけにはいかないのが、 クラブ馬としての難しいところ。結果論ではあるが、ドバイ、宝塚記念、凱旋門賞の3連戦は 些か欲張り過ぎのローテーションだったのではないか。 社台グループの歴史を体現した血統背景を持つドゥラメンテは、無事に種牡馬入りすることが 絶対的なミッションである。今後、順調に回復するにしても、ダービ後に続く2度目の“試練”に陣営は 慎重な判断を迫られるだろう。

スイープトウショウ以来、11年ぶりとなる牝馬の優勝を果たしたマリアライト。 中団外目を追走すると3コーナーから徐々に進出し、持ち前のナタの斬れ味を発揮して 逃げ粘るキタサンブラックを一完歩ずつ追い詰めていった。 目黒記念を叩いて状態はあがっていたし、時計のかかる馬場でハイペースになったのも幸いした。 母の父エルコンドルパサーの影響か、牝馬ながら力のいる馬場は全く苦にしない。 この馬の適性を熟知した蛯名正義の見事な騎乗だった。 瞬発力勝負は分が悪いだけに天皇賞秋などは向かないだろうが、 エリザベス女王杯、有馬記念と後半戦もG1奪取のチャンスはある。 3着にキタサンブラック。1000メートルは59秒1と、後続に競りかけられながらハイラップで先頭を守った。 先行馬が壊滅した展開を考えれば最短コースを通ったとはいえ、最も強い競馬をしたと言えるかもしれない。 今回はワンアンドオンリーやトーホウジャッカルに突かれたが、 多少でも息の入る流れになれば距離不問で押しきれる力が備わっている。 4着に昨年の覇者、ラブリーデイ。じっくり休んで立て直してほしい。 5着ステファノス、6着サトノクラウンは秋に楽しみがつながった。 フェイムゲームはシンガリ負け。シュヴァルグラン、ワンアンドオンリー、カレンミロティックともどもハーツクライ産駒には 不向きな馬場だった。

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2016.06.26

宝塚記念予想 2016

ここを勝って凱旋門賞に挑みたいドゥラメンテ。 前走のドバイシーマCでは落鉄のアクシデントがありながら、 欧州最強レベルのポストポンドに最後まで食い下がった。 阪神の馬場は土曜まで降雨に見舞われ、 どこまで回復が見込めるか予測が難しい状況にある。 枠や展開の有利不利が把握できないのなら、 道悪もこなすであろうドゥラメンテに素直に本命を打っておきたい。 対抗は大阪杯から臨むアンビシャス。 斤量増と1ハロン延長はマイナス材料と見られているが、 ドゥラメンテ、リアルスティールと切磋琢磨してきた世代トップレベルの1頭。 名手、横山典弘の手で上手く先行できれば大阪杯の再現もある。 穴は宝塚記念と好相性の鳴尾記念を勝ったサトノノブレス。 大穴には前走は乗り違えたフェイムゲームをあげておく。 いずれにしても、直前の馬場状態に注意を払って買い目を決めたい。

◎ドゥラメンテ ○アンビシャス ▲サトノノブレス
△フェイムゲーム、キタサンブラック、シュヴァルグラン、サトノクラウン

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2016.06.19

函館スプリントS予想 2016

先日、ダービーを迎えたかと思えば、もう今週からは夏の北海道シリーズが開幕。 洋芝の得意な馬が今年も暴れまくるだろう。 函館SS、本命は武豊のオメガヴェンデッタ。 去年の函館日刊スポーツ杯を快勝し、キーンランドCでも僅差に好走した 北海道巧者だ。オープン入りしてからはスワンSで3着、 阪急杯で2着など惜敗が続いているが、両レースで先着されたのは ミッキーアイル、アルビアーノ、フィエロとG1で連対実績のある強豪馬ばかり。 メンバーが落ちる函館SSは重賞制覇の好機だ。 母ビハインドザマスクは重賞3勝の快速馬。北海道で走ることはなかったが、 その父ホワイトマズルの血から力のいる洋芝は得意だったのではないかと想像する。 ゴチャつくことの多いレースだが、スムーズな競馬ができれば馬券圏内は外さないとみた。 相手は函館2戦2勝のアクティブミノル。鞍上の藤岡康太は 人気薄で土曜2勝と函館の馬場が読めている。 穴に4戦して函館はパーフェクト連対のエポワス。 大敗から一変するタイプで、前走のシンガリ負けは気にならない。

◎オメガヴェンデッタ ○アクティブミノル ▲エポワス
△レッツゴードンキ、ティーハーフ、ローレルベローチェ

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2016.06.12

エプソムC予想 2016

1年前、エプソムCをクビ差で逃げ切ったエイシンヒカリ。 先週「ロンジンワールドベストレースホースランキング」で 129ポンドで世界1位に格付けされた。 日本調教馬がトップになるのは一昨年のジャスタウェイ以来だが、 両馬ともエプソムCをステップに飛躍したのは偶然ではない。 まだ力をつけきっていなかった素質馬が4歳になってグッと成長し、 秋へのステップとして選ばれるのが府中で行われるエプソムCなのだ。 今年、このレースを勝って天皇賞秋、マイルCSを狙いたいのがロジチャリス。 凖オープン、メイSと連勝して本格化をうかがわせる。 父ダイワメジャー譲りの先行力が持ち味で、 大跳びでトップスピードに乗るまでに時間はかかるが、 エンジンがかかればゴールまで伸び続けるスタミナがある。 展開いらずの府中千八は望む舞台。エプソムCは内枠が有利で 有力馬が外枠に入った分、7番枠を引いたのは好材料だろう。 鞍上の福永は過去10年で連対5回というエプソムC男。 勝ち方を知り尽くしている。ロジチャリスは美しい栗毛と鼻まで伸びる大流星が特徴だが、 3度成長すると言われたノーザンテーストの血が濃く出ているのかもしれない。 相手も内枠から選ぼう。叩いて上昇気配のラングレー、 ルメールが騎乗予定だったアルバートドック。ディープインパクト産駒はエプソムCに強い。

◎ロジチャリス ○ラングレー ▲アルバートドック
△ヒストリカル、フルーキー、ルージュバック、マイネルホウオ

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2016.06.07

安田記念回顧 独り旅!ロゴタイプが波乱の大金星

「万全でなくても勝ててしまう モーリス断然!!」 これは当日版の東スポで派手に打たれていた見出しだ。 東スポ本紙は「100%の体調でなくてもGI通用の能力を発揮する真のA級馬」だとして、 モーリスに本命にあげていた。最終的な単勝オッズは1.7倍。 各紙、同じような見立てだったのではなかろうか。 だが、歴史的名馬でも脚元をすくわれるのが競馬の怖さだ。 マイルG1を4連勝して臨んだ安田記念。好スタートを切ったモーリスは口を割って折り合いを欠いた。 香港から府中に入って1頭だけの着地検疫は精神面をかき乱す結果になったようだ。 一方、ドバイで好走した2番人気リアルスティールも同様に掛かってしまう。 人気の両馬がなだめられるのに必死のなか、悠々とハナを切ったのが田辺のロゴタイプだった。 3ハロンは35秒0、4ハロンは47秒0とG1とは思えないスローペース。 まるで追い切りのようだ。しかし、2番手のモーリスらがフタになり、後続は動くことができない。 エネルギーを十分に抱え込んだロゴタイプは、4コーナーを過ぎて内ラチ沿いに加速。 11秒3、10秒9と刻み、最後は11秒7かかったが、ライバルはロゴタイプの独り旅を見送るしか術はなかった。 いつも波乱を起こすのは逃げ馬、そんな格言を思い起こす鮮やかな逃走劇だった。

ロゴタイプは皐月賞以来の1着が大金星となった。斬れる脚がなく善戦止まりを繰り返していたが、 今回は完璧な田辺の騎乗が快勝に導いた。状態の良さはあるが、有力馬が抑えて前半スローに落とせたこと、 自分のタイミングでスパートできたこと、乾きつつある馬場で内が不利にならないと読みきったことが勝因だ。 安田記念の逃げ切りは1988年のニッポーテイオー以来というから、いかに稀有なことだったかと驚かされる。 2歳で朝日杯を制してから6歳まで、トップレベルで戦える能力を維持してきたことも素晴らしい。 馬群に沈んでも不思議ないモーリスだったが2着を死守。改めて恐ろしい馬だと感じた。 この3戦、モレイラ、ムーアという世界の名手が跨ってきたが、 まだ若いT・ベリーに同じ手綱を期待するのは酷だった。 前に壁をつくることもできなかったし、展開といい、今回ばかりは少頭数がモーリスにマイナスに作用したように思う。 一息入れて、テンションを下げてほしい。3着に外を差してきたフィエロ。 4着には京王杯SCを勝って臨んだサトノアラジンが入った。 瞬発力勝負は望むところだったが直線で進路が開かず、追い出すまでに時間がかかった。 トビの大きい馬だけに、多少のロスがあっても外に持ち出したかったが運もなかった。 この勝負服がG1を勝てるのは何処になるのか。

以下、早めに仕掛けたイスラボニータが5着。 闘争心が足りない。ダノンシャークが6着。このスローで良く追い込んだ。 橋口勢のクラレント8着、レッドアリオン10着。 両頭が前に行かなかったことはロゴタイプに有利に働いた。 リアルスティールは11着。折り合いを欠いたにしても負けすぎだろう。 目には見えなくとも、ドバイでの疲労が蓄積した結果としか思えない。 香港のコンテントメントがシンガリ負け12着。前走から21キロ減と、気の毒なほど走れる状態にはなかった。

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2016.06.05

安田記念予想 2016

春秋マイルG1を制覇し、レベルの高い香港でもG1を連勝。 モーリスは史上最強のマイラーの1頭として語り継がれるであろう。 だが、7連勝中の同馬に土がつくとしたら今回ではないかと感じている。 去年の安田記念、好位から絶好の手応えで抜けだしたモーリスだったが 後続を突き放せず、逆にヴァンセンヌにクビ差まで迫られた。 G1を勝った馬に指摘するのは憚られるが、ベストは右回りの少し時計がかかる芝だと思う。 鞍上のトミー・ベリーは25歳。どんな競馬をするのかも見えづらい。 逆転の可能性を秘めるのはサトノアラジン。 昨秋のマイルCSではモーリスにコンマ2秒差だったように、素質の高さは誰もが認める馬。 京王杯SCで遅すぎる初重賞勝ちを収め、ようやく身体に芯が入ってきた。 今回、ロゴタイプかレッドアリオンが引っ張る流れはスローが見込まれ、 上がり勝負になる可能性が高い。前走、32秒4を繰り出したサトノアラジンにとっては不利にならない。 12頭立てなら仮に外を回すことになっても大きなロスはないだろう。 先週のダービーではハナ差、栄冠を逃したサトノ軍団だが、 この辺りでG1タイトルを手にしなければ割もあうまい。新ダービージョッキー、川田の恩返しが観たい。 相手はモーリス。単穴に府中得意のイスラボニータ。 こちらの鞍上もダービーで涙をのんだ蛯名正義だ。

◎サトノアラジン ○モーリス ▲イスラボニータ
△リアルスティール、クラレント、フィエロ、レッドアリオン

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