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2015.04.22

皐月賞回顧 ”荒々しく” 馬群突き破るドゥラメンテ

3番人気のドゥラメンテが予想外の強さで優勝した皐月賞。 ドゥラメンテとは「荒々しく」という音楽用語だが、 馬名を体で表すレースぶりだった。 道中、最内後方を進んでいた同馬に、デムーロは4コーナーで思い切った進路を取る。 馬群がコーナーを回ろうとするところ、 ほぼ真っすぐ走らせて外へ持ちだそうとしたのだ。 フルゲートにならなかったが故に生まれた馬群の間隙を突いた判断。 だが、初めての右回りに、デムーロの想定していた以上に馬は大きく外へ膨らんだ。 ベルラップ、ダノンプラチナ、タガノエスプレッソの行く手を遮り、 同僚サトノクラウンにも影響を与えるほどの斜行となった。 それでもドゥラメンテは体勢を立て直すと矢のような伸び。 ラストは10秒台とも推測される差し脚で、 先に抜けだしていたリアルスティールを悠々と捕らえた。 力の違いを誇示するように、 ゴール前から早々とデムーロは拳をあげる余裕があった。 「裁決委員、スゴイ怒ってた」(レース後のインタビュー)のは当然だが。

前走の共同通信杯では中1週の強行軍に神経が昂ぶり、折り合いを欠いたドゥラメンテ。 トライアルを使わなかったように目標は皐月賞より ダービーという仕上げで、8分のデキで勝たれてしまった感じがある。 曾祖母ダイナカール、祖母エアグルーヴ、母アドマイヤグルーヴに続く 史上初の4代G1制覇の偉業。亡き母に捧げる勝利でもあった。 一方、デムーロは4コーナーでの騎乗について4日間の騎乗停止処分を受けた。 決して他馬を妨害する意図はなかっただろうが、 ほとんど降着なしの新ルールだからこそ取り得たリスクだったのではないか。 もし旧ルールなら内で馬群を抜け出すのにもがいていたか、 降着という結果もあり得たかもしれない。折しも前日、1位入線馬初の 降着があった。逃げた菱田がゴール前で並びかける武豊に 馬体をぶつけて妨害したもの。被害馬が必ず先着していたかは難しいケースだったが、 ゴール直前の出来事だったこと、菱田のラフプレーが目をつけられていたことで、 懲罰的なジャッジがくだされたと考える。逆にいうと、それほど事由がなければ 降着はないのだ。

2着リアルスティールは福永が満点の騎乗をした。前走で折り合いを欠きそうだったことから 下げるのではないかと見る向きがあったが、好枠を活かして積極的な正攻法で勝ちにいった。 それだけに勝ち馬との実力差も鮮明に突きつけられる結果であった。 3着キタサンブラックは番手の競馬でしぶとく粘った。 東京の2400メートルは厳しいだろうが、ペースを握る存在になるだろう。 4着はブライトエンブレム。 中山は合っていたが時計が早すぎたし、最内枠も競馬を難しくした。 不可解だったのは6着のサトノクラウン。 レース前から発汗はしていたが、走れない状態ではなかった。 出負けして後方にポジショニングを強いられたのは誤算。 その後も外、外を回らされ、4コーナーではドゥラメンテ斜行で気勢をそがれた。 この馬のベストは道中は先行して、直線で一瞬の脚を使って突き放すパターン。 血統的にはスピードの勝ったタイプだけに皐月賞狙いだったはずだが、 ダービーで何処まで巻き返せるか。ダノンプラチナは距離より、 状態が戻りきらなかったか。

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