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2012.08.24

一口クラブのLCC!? ノルマンディーOCが募集開始

新たに設立されたクラブ法人が話題を呼んでいる。ノルマンディーオーナーズクラブ。運営するのはオーナーブリーダー、岡田スタッドの岡田牧雄だ。岡田はラフィアン総帥・岡田繁幸の実弟にあたり、生産者としてマツリダゴッホ、スマートファルコン、マイネルレーニアなどを世に送り出してきた。だが、岡田の名を最も高めているのは純粋なブリーダーとしてではなく、「馬主」をビジネスとして捉えて黒字を計上し続けているマネジメントの才能だろう。中央では共同名義を含めて100頭以上を所有していて、預託料だけで月4千万円にもなるという。オープンでバリバリ稼ぐ馬は決して多くないが、出走回数を重ねて収支をプラスに持っていくのが岡田のポリシー。条件馬の出走目標は年10走で、「1頭あたりの年間出走回数は日本一を自負しており、出走手当だけで年間2億円」(競馬最強の法則 2012/9)というから驚かされる。現在、岡田の個人名義で一番賞金を稼いでいる現役馬、ワルキューレは49戦して10連対。8歳になった今年も準オープンで2着するなど息の長い活躍をしている。岡田イズムを体現するような牝馬ではないか。

私は長年、クラブ会員を続けているが、一口で儲けるどころか採算をとれた年すらない。 しかし、岡田はクラブ会員にも同じ手法で黒字を計上させるという。募集馬は20頭。ほとんどが岡田スタッドと買収したカントリー牧場で生まれた自家生産馬で、総額1500万円前後のリーズナブルな価格帯。4、5千万円など吐いて捨てるほどいる社台グループ系のクラブとは対照的だ。その分、ウオッカ半弟を除けば、眼を見張るような良血馬はいない。黒字を出すことを第一にするのなら、安価で丈夫な馬をラインアップしたことは至極真っ当だ。 通常のクラブなら3千円程度する月会費も1050円に抑えられている。ノルマンディーでは40口と400口の募集馬が用意されているが、小口で楽しむなら月会費の差は大きい。おそらく社台系クラブのような立派な会報は届かないだろうし、どこまで仔細で速報性ある情報提供がされるかは分からないが、サービスは最低限で良いからコスト負担を少なくと望むファンには歓迎されるはず。 ノルマンディーはクラブ馬主界の格安航空会社・LCCなのかもしれない。

オフィシャルサイトでは募集馬の動画や測尺が公開されている。最初に目を引くのはタニノシスターの牡馬である。 これまで母はウオッカの父タニノギムレットのほか、ブライアンズタイム、フサイチコンコルド、ラムタラなど非SS系ばかり 交配されてきたが、2011年産はディープスカイの仔。遅生まれがネックも、どのようなタイプに出るか興味津々だ。総額3千万円と抜けた最高値、1口7万5千円。父と同じ昆厩舎なのが渋い。カントリー牧場産ではタニノシャドーロールの牝馬もいる。半兄は菊花賞馬ビッグウィーク。父ストーミングホームで総額1400万円。マツリダゴッホ産駒は4頭の募集。やはり父と同じ国枝厩舎に預託が決まっているブリュメールの牡馬フサイチリニモの牡馬が素人目には良く見える。冷やかしているつもりなのに、危うく出資したくなるから要注意だ。間もなくキャロットもシルクも募集が始まるのだから。とまれ、クラシックの夢を見させる従来の商法とは反対に、地道に賞金を獲得しにいくと明言するノルマンディー流のコンセプト。一口ファンはどういった反応を見せるのか、注目したい。

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