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2012.05.08

NHKマイルC回顧 24年ぶりの逃げ切りと失格と

カレンブラックヒルが無敗の4連勝を飾ったNHKマイルC。底力が問われる東京のマイルGⅠで逃げ切り勝ちを収めたのは、1988年のニッポーテイオー(安田記念) 以来、24年ぶりというから驚きだ。直前に降った激しい雨はゲートが切られるときにはあがっていた。レースはハナを叩くと予想されていたメジャーアスリートが行き脚つかず、果敢に先行すると宣言していたサドンストームも出遅れ。代わって好ダッシュを決めたカレンブラックヒルが迷わず、自然とハナを奪った。鞍上の秋山真一郎が前述のデータを知っていたかどうかは分からないが、馬の力を信じてゴーサインを出した判断が勝利を引き寄せる結果につながった。意外にも1000メートルは59秒9のスロー。特に5ハロン目は12秒6と十分に息を入れられるほどで、カレンブラックヒルの悠々とした独り旅となった。もともと力は一枚上。 直線、後続は追い上げを図るが、カレンブラックヒルは逆にリードを広げて3馬身半の差をつけてゴール板を通過した。秋山真一郎と平田師の初GⅠ制覇。5年前、ベッラレイアでハナ差負けを喫したオークスの雪辱を同じ府中の舞台で果たした。

秋山らの爽やかな快勝劇とは対照的に、レースそのものはモヤモヤしたものが胸に残るものになった 原因はマウントシャスタの岩田が引き起こした落馬事故だ。直線半ば、外のオリービンにピッタリと蓋をされたマウントシャスタは、前にいたアルフレードが壁になって進路を失った。スローペースだけに早く仕掛けたい焦りがあったのだろう、岩田は強引に内側へ馬を向けた。その瞬間、後ろのシゲルスダチの脚を引っ掛けてしまったのだ。同馬は転倒、後藤は地上に叩きつけられた。言い訳のしようがない岩田のミスだった。後藤はけい椎骨折などで今週末まで入院の見込みだが、人馬とも命にかかわるようなケガでなかったのは不幸中の幸いだ。 岩田はオークス当日まで4日間の騎乗停止。GⅠでの失格は1988年のスーパークリーク(有馬記念)以来で、降着制度が導入されてからは初めて。こちらも24年ぶりだ。アクシデントがなければマウントシャスタは2着、3着はあった内容だったが、 池江泰寿厩舎、オルフェーヴル惨敗から流れが悪い。

2着は朝日杯勝ち馬アルフレード。 前走は調整失敗、道悪と不利な条件が重なって大敗したが、2歳王者として力のあるところを証明した。スプリングSから続けて騎乗するはずだった松岡を下ろし、朝日杯の鞍上だったウィリアムズを配しての一戦。陣営も巻き返す自信があったのだろう。3着は15番人気クラレント。もともとデイリー杯2歳Sで強い勝ち方をして将来を嘱望された馬だったが、東スポ杯で放馬して負けてからリズムを崩していた。皐月賞やその他のレースをパスして、NHKマイルCに照準を絞った我慢強い調整がクラレントを復活させた。勝ったカレンブラックヒルはダービーか安田記念に向かう予定だ。父ダイワメジャーと同じく距離の融通が効きそうだから、どちらに出てきても面白い存在になるはず。 だが、マイルがベストなのは間違いなく、安田記念で古馬一線級とスピード比べが見てみたいと個人的には思う。

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コメント

初めまして、元太と申します。
レースの回顧わかりやすくて良いですね。

ブログをリンクさせて頂きました。
これからも宜しくお願いします。

投稿: 元太 | 2012.05.08 17:30

>元太さま
こちらこそよろしくお願いします。

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2012.05.22 20:37

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