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2012.04.24

顕彰馬選出なし 最多得票エルコンドルパサー2票に泣く

競馬界の発展に多大な貢献をした名馬の功績を讃える「顕彰馬」。23日、JRAは2012年度の選出はないと発表した。185人の記者による投票(1人2頭まで)が行われたが、選考基準となる4分の3(139票)に達した馬がいなかったという。最も票数の多かったのはエルコンドルパサーの137票で、 わずか2票足りずに涙をのむことになった。2位はスペシャルウィーク(82票)、3位はダイワスカーレット(40票)。以下は一桁の得票数で、該当馬なしは67票だった。 顕彰馬制度は1984年、JRA創立30周年記念事業の一環として制定され、野球などのスポーツでいう殿堂入りに相当する。これまで29頭が選ばれているが、記者投票へ選考方法が改められてから選ばれたのは4頭だけ。しかも、2004年のテイエムオペラオーとタケシバオーは特例として門戸を広げられたなかで選出されたもので、実質的に記者投票で選考基準に達したのはディープインパクトとウオッカのみである。どれだけ顕彰馬となるのが難しいか、よく分かろう。

2005年以降、そのディープインパクトとウオッカが選ばれた年を除いて、常に1位と2位を占めてきたのがエルコンドルパサーとスペシャルウィークだ。とりわけ、エルコンドルパサーは6度も最多票を獲得しながら顕彰馬になれずにいるのだから、何ともモドかしいと言うほかない。同馬が基準に届かない様はファンにとって春の風物詩であり、 まるで惜敗した凱旋門賞のゴール前を見ている気分にもさせられる。顕彰馬レースぐらい、すっきりと勝たせてやりたいと思うのだが。過去、エルコンドルパサーの得票は60%台に留まっていたが、今年は74%とハナ差まで脚を伸ばした。去年、ヒルノダムールやナカヤマフェスタがロンシャンの厚い壁に跳ね返され、13年前に彼の地で旋風を巻き起こした日本馬の偉大さが記者の脳裏に浮かんだのかもしれない。だからこそ、今年は本当に悔しい落選である。 来年以降、また登録を抹消されて1年経た馬が受賞レースに加わってくる。ブエナビスタ、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル…、票は最近の馬ほど流れやすい。エルコンドルパサーは最後のチャンスを逃したのではないか。

現在、顕彰馬は競走成績が優れているだけではなく、社会的ムーブメントにもなるほどの存在であることが求められている。そうでなければ75%を上回る票を得るのは困難なのだ。この点、顕彰馬制度が数年に1頭の名馬中の名馬を讃えるためにあるのか、あるいは歴史的、記録的な偉業を広く後世に伝えていくためにあるのか、どう趣旨を捉えるかによって現行の仕組みへの賛否も変わってこよう。前者ならばゼロ年代の10年に顕彰されたのがディープインパクト、ウオッカの2頭というのも不思議なことではない。一方、後者の見方なら、もう少し枠を緩くしたほうが良いと考えるだろう。1973年生まれからトウショウボーイ、テンポイントの両雄が選ばれているように、ウオッカの競走生活に欠かせないダイワスカーレットも顕彰馬とされるべきでないか。エルコンドルパサー、スペシャルウィーク、グラスワンダーの三強対決はTTGと同様、色褪せない物語として後世に刻む義務があるのではないか。 どちらが正しいということはないが、何を顕彰馬制度に求めるのか見つめ直すべき機会だと思う。

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