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2012.01.03

自炊生活のススメ! ケイバ本電子化作戦を発動せり

溜まり続ける雑誌や週刊誌、一口クラブのカタログ、POG本…。気がつくと本棚はあふれ、見返したい記事があっても探す手間がなくて、泣く泣くまとめて資源ゴミへ。きっと競馬ファンなら経験があるはず。競馬関係の資料は整理して手元に残しておくことができないか、私自身にとっては積年の懸案だった。過去にはファイリングを試みたこともあったが、 いちいち面倒なのと、索引もなくて後からお目当てのものを探せない欠点に1年ほどで挫折してしまった。しかし、今や大量、且つ簡単に書籍を電子化するドキュメントスキャナーが発売され、ソフトで処理すれば検索もかけられる時代がやってきた。そこで年末年始、わが競馬資料の電子化作戦を発動し、一気にこの戦いに決着をつけることにした。「天気晴朗なれど浪高し」、いざ!

何はともあれ必要なのはスキャナー。色々と調べたが、価格の手頃さ、スペック、 トラブルの少なさなどを勘案すると、一つしか選択肢はなかった。富士通から発売されている 「ScanSnap S1500」 。家庭で自炊に勤しむ人々にとって定番中の定番機種である。操作は非常に分かりやすく、原稿をセットしてボタンをワンプッシュすると、次々に紙が吸い込まれ、同時に両面スキャン。パソコンに PDFファイルとなって保存される。同梱されているソフトはOCR機能を備えており、自動的にスキャンしたデータを検索可能な文書にしてくれる。購入すればけっこうな値段がする「Adobe Acrobat 9」も付属しているので、並び替えや結合が自由自在に行えるのも便利だ。 「ScanSnap S1500」 は去年末にソフトが更新された新バージョンが発売されたが、ハードそのものは変わっていないので1万円ほど安い旧バージョンのほうがお得だと思う。私は以前のものを購入したが、在庫がなくなれば終わりとのこと。

もう一つ、自炊に欠かせないのが裁断機である。一枚一枚カッターでバラすのは現実的でない。裁断機というとオフィスや学校にある、上から刃を下ろす垂直式のものを思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、ああしたものは大量の書類を切断することはできるが数万円と高価。重量が10キロ以上あり、さらには子どもがいる家庭に置くには危険性もある。私が購入したのはカール事務器のディスクカッター。紙を板に固定し、丸型カッターを動かすことで切断するタイプのもの。一度に40枚までしかセットできない難点はあるものの、機械はコンパクトで収納場所に困らない。値段も1万円から1万4千円前後に留まり、替え刃なども数百円と安い。何よりケガをする可能性も低くなる。同社のディスクカッターは裁断サイズによって、A4までの 「DC-210N」、 B4までの 「DC-220N」、 A3までの 「DC-230N」 とある。人気は一番小さなA4サイズだが用途によって選択すべきだろう。私はB4のものを選んだ。

さて、いよいよ実践。週刊ギャロップを解体してみよう。マイナスドライバーだけ用意してほしい。こうした雑誌は中綴じという方法で製本されており、針で綴じられている。そこで真ん中のページを開いて、マイナスドライバーを差し込んで針を起こす。その後、背表紙からドライバーを使って針を抜く。ホチキスの針を取るのと同じ要領だ。次に裁断。本を見開きにセットして、真ん中の折れ目で切断する。ディスクカッターの場合、黄色い半透明のプラスチックがカットラインを示してくれるので迷うことはない。ガシャガシャと黒いボックスに入った丸型カッターを2、3回、上下させる。とアラ不思議、1ページごとバラバラになってしまった。ギャロップは200ページ前後だから、半分に折ると50枚の紙を切ることになる。ディスクカッターの上限は40枚だが、紙が薄いので分割する必要はないだろう。


続いてスキャンである。もちろん、丸ごとスキャンしてもいいのだが、私は広告や想定馬柱など要らないページは手で省いている。そちらの方が時間も短縮できる。だから、実際にスキャンする枚数は半分ほどだ。FAXを送信するときのように裁断した束を裏面にしてアタマからADF(自動給紙装置)に挿し込む。ボタンを押すと両面スキャンが始まる。処理枚数は1分間に20枚、40ページ。スピードは快適。3分から4分で完了。電子版ギャロップの一丁上がりである。ただ、どうしても避けて通れないのが紙詰まりや重送といったトラブル。別冊宝島や赤本など硬い紙では問題はほとんど起きないが、週刊誌の薄い紙や写真が印刷されたツルリとした紙をスキャナーは苦手とする。 「ScanSnap S1500」が優秀なのは超音波センサーによって、ほぼ100%、トラブルを検知できること。スキャン中、PCにはモニタリングウィンドウが表示される。例えば複数枚、紙を送ってしまった場合はすぐにストップ。最後に読み取ったページを表示して、正確な位置から再開できるようになっている。

「ScanSnap S1500」は基本的にA4サイズまでの対応だ。ギャロップより一回り大きい「競馬ブック」も横幅はA4サイズなのでスキャンするのに支障はない。また、A4より大きい 「競馬最強の法則」も、両端の余白を裁断する手間をかければ本文を傷つけずに電子化可能だ。「優駿」や単行本は中綴じでなく、背が糊で接着されている。ページ数があるのでカッターで切り分けて「分冊」から裁断しよう。ハードカバーの場合も表紙をカッターで切り離せば要領は同じだ。私はこれまで150冊以上スキャンしてみたが、部屋のスペースがあいて実に爽快である。それに二度と開かず捨ててしまっていただろう本に、いつも出会えるようになったのは幸せなこと。先月、自炊代行業者を相手に作家たちが裁判を起こしたニュースが話題になっていた。「作品は血を分けた子供と同然」 「裁断された本は正視に耐えられない」という意見もあった。ならば、せめてもの贖罪にと私も自著を裁断、電子化させてもらった。クリエイターの権利を守るのは大切だが、電子化そのものは広く読者の利益に資するものだ。紙は紙の良さがあり、装丁を含めて取っておきたいものは多くある。一方で電子化して構わないと感じたものは、どんどんスキャンしていこうと思う。



*ちなみにギャロップは昨秋から電子版の販売を開始している。最初からそちらを購入すれば自炊の必要はない。また著作権法の観点から雑誌についてはサービスの対象外とする代行業者も少なくない。

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