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2011.10.25

”ベルシャザール敗因は持病” 後出しコメントはズルい? 

菊花賞、皆さんの期待に応える事が出来ず、すみませんでした…。彼の抱えているDDSPという病気、舌が喉に詰まってしまう症状なんですが、それが前半力んだせいで出てしまい呼吸がうまく 出来ず、向正面ではもう余力がありませんでした。(@510gotty)

レースが終わって1時間余り、後藤浩輝がツイッターで呟いたファンへのメッセージが波紋を広げている。後藤が騎乗したのは松田国英厩舎のルシャザール。 日本ダービーで3着に好走し、前哨戦のセントライト記念でも4着に健闘した同馬は6番人気と伏兵の一角に支持されていた。しかし、直線では良いところなく後退し、 勝ち馬から5秒以上離されたブービー負けを喫した。 この大敗の原因は「DDSP」だと、後藤は明かしたのだ。 ツイッターだけではなく、マスコミに対しても同様のコメントをしていた。 例えば週刊ギャロップには「DDSPなので前半にリキんだぶん、下を巻き込むような感じになって 呼吸困難を起こしていました。それで、向こう正面ではガス欠になって…」と、ほぼ同じ内容が掲載されている。後藤としては 「敗因を隠す方がおかしい」(@510gotty)と考え、ファンが知りたいと思ったことを誠実に伝えたのだろう。しかし、一部のフォロワーから 「病気持ちなら先に言え」などと厳しいツイートが寄せられ、 さらには評論家からも失望したとの声があがった。

凡走して後だしのように実はDDSPでしたとか言われても、ファンは納得しないだろう。いや 、後藤は別に悪くない。騎手の立場では分かっていても言えないだろう。問題は松田国調教師である。/ そりゃ調教師にしても、馬主に対しての遠慮や、あるいは多少の症状では走ってしまうこともあ るから事前に言わなかったという判断をしたのかもしれないが、それでも敢えて言いたいのは、 こんなことをするからファンが逃げるのだということだ。 (水上学「白線の内がわ」より)

この後、水上は2006年のジャパンカップでハーツクライを管理する橋口弘次郎師が、レース前にノド鳴りを発症していることを公開したことを引き合いに出し、「それに比べれば、今回の後出しコメントはただただ、残念だったというしかない」 と批判している。確かにファンにとって、競走能力に影響ある情報は知っておきたいところだ。一方、限界まで調教される競走馬の多くは何らかのトラブルを抱えているのが常。また水上も述べているように、症状があっても走ってしまうケースは少なくない。どこまで何を事前に公開すべきか、線を引くのは難しいのだ。それに理想はマイナス情報もすべて開示されることだとしても、現実的な方策は思い浮かばない。現状、99%のケースは黙って見過ごされているなか、橋口師が立派なのは違いないが、とても松田国師を卑怯だと責める気にはなれないのだ。勝負事ゆえレース前に弱みを見せたくないのは自然な心理であり、今後も重賞、条件戦を問わず、 こうした情報は当事者からは漏れてこないだろう。かつて、桜花賞やオークスの前には 有力牝馬がフケになっていないか、血眼になって観察する記者がいたもの。日々、馬を見ているトラックマンたちに重大な変化を見ぬく取材力を発揮してもらいたい。

ところで、ツイッターで辛辣な言葉を浴びせられた後藤。 「はっきり言って今日の絡んできたやつはFU○Kです」 「ばーーーーーーか( ´Д`)y━・~~」 「俺はもう酔ってるから何を言ってもムダ(^O^)/」 と、酒の助けも借りて言いたい放題リプライを返している。 呆れる発言が並ぶが、これは後藤のキャラクター。武豊や福永が同じことをすれば週刊誌ネタにもなろうが、多くのファンはいつものことと受け止めているのではなかろうか。 優等生ばかりの言動では競馬界はつまらない。今回の発言に軽率な面はあるだろうが、後藤のようなジョッキーがいるのはプラスになると思う。自ら本音を発信することを関係者に求めるなら、ファンの側も多少の寛容性を持って受け取るべきではないか。今回も後藤がコメントしなければ不可解な敗戦で片付けられていたはず。あとはJRAや調教師から後藤がお灸を据えられないことを祈る。

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コメント

ペルシャザールじゃなくてベルシャザールですよ

投稿: | 2011.10.25 06:50

>ななしさま
失礼しました。ありがとうございます。

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2011.10.26 09:24

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