”引退馬の年金”が大幅減額 支給年齢も引き上げ
いま政府は年金の支給開始年齢を68歳まで引き上げる見直し案を検討中。そうなれば45歳以下の世代は払い損となり、 老後の安泰のためにはWIN5で2億円当てることも大真面目に考えなくてはならなくなりそうだ。一方、競走馬の世界では一足早く”年金”の大幅減額と支給年齢の引き上げが決まって、引退した功労馬たちが厳しい状況に置かれている。 日本では引退馬のうち繁殖にあがれるのは一握りで、残りの多くが屠殺されているのが実状だが、1996年、せめて活躍した馬だけでも命を救おうという働きかけがなされて「引退名馬けい養展示事業」が始まった。これは繁殖や乗馬に供されていない重賞勝ち馬に対して JRAが関連団体(軽種馬育成調教センター)を通して月額3万円を 所有者に交付する制度。2007年には「功労馬繋養展示事業」と改称され、支給範囲も地方ダート重賞の勝ち馬まで広げられた。
しかし、対象馬が200頭以上に増加するなどしたため、 来年1月から交付金が月額2万円に減らされ、支給開始年齢も14歳まで引き上げられてしまったのだ。70頭の引退馬を繋養しているNPO・ホーストラスト(鹿児島)では、制度を利用してタイキブリザード(安田記念)、エイシンワシントン(セントウルS)、 ハギノリアルキング(日経新春杯)、オースミロッチ(京都大賞典)といった功労馬が飼われている。月3万円は預託料としてはギリギリで、 減額されれば赤字になってしまう。そのため、ホーストラストではファンから功労馬スポンサーを募る事態に追い込まれている。 同様の現象は各地で起きていると予想され、また支給年齢の引き上げによって今後は重賞勝ち馬でも行方不明とされるケースが増えるかもしれない。従来、競馬界では引退馬の余生から目を背ける風潮が強く、2002年には種牡馬として輸入されたケンタッキーダービー馬・ファーディナンドが屠殺されて国際的な批難を浴びたこともあった。来年度、中央レース賞金の26億円 カットが決まるなど財政状況は芳しくないが、年間1億円に満たない功労馬の助成金は何とか確保してもらいたい。そう言えば、最近はこんなニュースもあった。
会計検査院は21日、日本中央競馬会(JRA)が全国の競馬場などに設ける 自動販売機や売店の運営に、子会社を介在させる不要な随意契約を結び、 2009年と10年に計約4億5千万円が子会社のもうけになっていた、と指摘した。東京競馬場など8カ所の競馬場と29の場外馬券売り場で、子会社のJRAファシリティーズ( 東京)が随意契約でJRA施設の一部を借り、運営している自販機や売店の収支を検査院が調査 。同社は実際の運営を飲み物や競馬新聞などを販売する会社に委託していた。 (時事通信)
天下り先に利益を落とすため、毎年、膨大な支出が無駄になされているJRA。 飯の種であるサラブレッドに、もう少し敬意が払われてもよくないか。
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コメント
この問題は、助成金をあてにしながら、
重賞馬を引き取った多くの関係者に、
衝撃を与えました。
すでに、ある対象馬のサポートを
依頼されています。
大変、残念な結果となりました。
投稿: ソロモン | 2011.10.31 07:34
私は、牧場で働いています。
当たり前と思われるかもしれないが、馬が居るからこそ生活ができる…大袈裟に言うと、馬に養って貰ってると私は思っています。
だから、お給料で人参を買って、馬にお返しをしています。
JRAも考えて欲しいですね…馬が居るからこその自分達の生活。
せめて、一握りの命だけでもいい…頑張った馬達に恩返しする気持ちを忘れないで欲しい。
その陰では、たくさんの命が犠牲になっているのだから…
投稿: ジオ | 2011.10.31 22:58
初めまして。いつも楽しく読ませていただいています。
このたびの記事はあまりにも衝撃的で、
それがまたニュースにもならないことに驚いています。
トラバ貼らせていただきましたが、これからもよろしくお願いします。
投稿: shugoro | 2011.11.01 22:36
>ソロモンさま
サポートを依頼されたとのこと。現場は厳しい状況に追い込まれているのですね。本当に残念です。
>ジオさま
お仕事、お疲れ様です。もちろん、サラブレッドは経済動物なのでしょうが、産業を支えてくれている主人公を大切にする気持ちを失えば、競馬は文化でなく単なる博打に成り下がってしまうのではと危惧しています。
>shugoroさま
トラバありがとうございます。売り上げの規模から考えると、ここを削らなくても、、と思ってしまいます。今後ともよろしくお願いします。
投稿: ガトー@馬耳東風 | 2011.11.03 22:06
こんにちは。
こんなことが決定されていたなんて、今まで知りませんでした。
特に今年は全国の施設でも震災被災馬の預かりをしていて、預託料が期待できないから助成金は命綱というケースもあるのではないでしょうか・・なぜこの時期にここを削るのか、と疑問に感じます。何かできないか考えたいです。記事を書いていただいて感謝します。
投稿: まるこ | 2011.11.15 21:30
>まるこさま
今年の厳しい状況を考えると、交付金の削減は留まってほしいですね。どこかに声が届けばいいのですが。。。
投稿: ガトー@馬耳東風 | 2011.11.16 20:49
私の支援している引退馬も減額されて預託料の支払いが
厳しいと発起人もこぼしていました。JRAおよび馬に関わっているすべての人たち、自分たちは馬がいるから
生活していける事などわすれているのでしょうか?
少しでも、感謝の気持ちがあつたら引退功労馬の馬生
に支援をお願いして頂きたいと強く思います。
物言わぬ、走る為だけに、生まれてきた馬達を物のように扱うのは哀しすぎます。
投稿: coco | 2012.01.18 22:55
>cocoさま
まったくですね。サラブレッドあっての競馬界なのですから、引退後もいたわる気持ちを強くもってほしいです。
投稿: ガトー@馬耳東風 | 2012.01.20 11:05
本当です。競馬しますが、無料鉛筆、無料のお茶など削って始めから、終わりのレースにイチパーでも売上をそちらに回して欲しいです競馬ファン、馬を好きな方は文句は言わないと思います。あと個人馬主、たくさん馬もっても最後まで面倒見てもらいたいです。可哀想すぎます。私も昨日引退した馬を鹿児島のホーストさんに預けます。たくさんの馬好きな方、いち個人の方の方、馬を助けるのにしんみです。馬主、JRAも、なんらかの対策願います。少しでも多くの馬が余生を穏やかに過ごせますように
自分に置き換えて下さい。傷つける事なんて出来ないです
投稿: まりちん | 2012.01.20 21:35
>まりちんさま 引退馬を預けられるとのこと、素晴らしいですね。引退馬のためと使用目的を明確にすれば、ファンも協力してくれると思うのですが。
投稿: ガトー@馬耳東風 | 2012.01.23 00:42