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2011年8月の13件の記事

2011.08.30

オフサイドトラップを悼んで あの天皇賞秋の”悲運”

98年の天皇賞・秋を制したオフサイドトラップが29日、 腸障害のため繋養先の明和牧場で亡くなった。20歳だった。 オフサイドトラップはトニービン2年目の産駒で、同世代にはナリタブライアンらがいる。3歳1月に初勝利を収めると、セントポーリア賞、若葉Sと連勝し、皐月賞では5番人気の支持を集めたが7着に敗れた。しかし、右前脚に屈腱炎を発症し、以後は復帰、再発、休養を繰り返し、期待に見合った成績をあげることができないでいた。ようやく素質を開花させたのは7歳 (旧年齢8歳)の夏だった。七夕賞で初めて重賞勝ち、続く新潟記念もトップハンデを物ともせずに快勝。そして、日本ダービー以来、実に4年半ぶりのGⅠとなる天皇賞・秋に駒を進めたのだ。この盾は日本競馬史における最大の悲劇の一つとして語り継がれている。 前哨戦の毎日王冠でエルコンドルパサー、グラスワンダーらを赤子の手をひねるように降したサイレンススズカは、天皇賞でも持て余すほどのスピードを存分に活かし、後続を10馬身以上引き離す大逃げでファンを魅了していた。1000メートル通過は57秒4。秋の黄昏、神の域に達したサラブレッドを観ているようだった。 しかし、4コーナー手前で起きたアクシデントは私たちを荒涼たる現実へ突き落としたのだ。

サイレンススズカと関係者にとって悪夢のレースである。 一方、勝ち馬のオフサイドトラップにとっても悲運な出来事ではなかったか。 直線、オフサイドトラップは早めに先頭に立つと、鞍上・柴田善臣の叱咤に答えて内から迫るステイゴールドを抑えこんだ。 屈腱炎を克服、老齢にしてのGⅠ優勝は素晴らしいストーリーだ。 勝負事にイフは無意味だとしても、ハイラップを刻んだ逃げ馬をオフサイドトラップが捕らえた可能性とて否定はできない。 だが、サイレンススズカの非業の死を目にしたファン、マスコミ、主催者さえも勝ち馬を言祝ぐ雰囲気に成らなかった。致し方がないことだった。それでもオフサイドトラップを育てた関係者の功が讃えられないことに、手綱を任されたジョッキーとして柴田は悔しい思いを持っていたはずだ。その焦燥感は裏返しとなって、あの悪名高い勝利騎手インタビューへとつながっていく。 マイクを向けられた柴田は「笑いがとまらない」と、まるでサイレンススズカの事故を喜ぶかに答えたとされる。このインタビューが後々までオフサイドトラップの偉業を曇らせてきたのも事実である。柴田はライバルの不幸を「笑いがとまらない」と言ったのか。今一度、当時のインタビューを書き起こしてみよう。

アナ:検量室に戻ってきたとき思わずヨッシャという雄叫びがありましたね?  柴田:気分よく競馬できたので、成績がこういう成績ですので、笑いがとまらないって感じです  アナ:スタートから道中どうですか?  柴田:本当にあの、気分よく馬が走ってくれたんで僕としてはタダ乗っているだけという感じでした。  アナ:サイレンススズカにアクシデントがありましたけれど、その辺りは気がつかれました?  柴田:だいぶ手前で気がついて、サイレンススズカどっちの方に動くのか心配になりましたけど、 内側にうまく入ってくれたので、それをサイレンスと一緒に入るようなことになったんですけど、 うまく捌けて。まあまあ。はい。サイレンススズカにはちょっと気の毒でしたけど。はい。  アナ:直線も力強かったですね  柴田:そうですよね。何で後ろ来ないのって感じでしたけど。ええ。  アナ:初騎乗ですね。オフサイドトラップ  柴田:はい。  アナ:8歳馬にしてのG1。すごい馬ですね  柴田:大した馬です。エライ馬です。  アナ:オフサイドトラップに一言  柴田:本当にあの、頑張ってくれたので。僕は何もしてないので、ありがとうと言ってやりたいです。  アナ:柴田善臣騎手でした。おめでとうございました。(フジテレビ・スーパー競馬)

インタビューで柴田はレース中に事故に気づいて進路を変えたこと、 またサイレンススズカに対して「気の毒だ」と気持ちを述べている。 冒頭、「成績がこういう成績」は1着という意味だ。 しかし、「笑いがとまらない」はその流れで出てきたものであるとはいえ、 「天皇賞」の重みにはそぐわない軽薄さ、ぞんざいさがある。 日常生活でも公式な場で 「笑いがとまらない」などとあまり使わない。それはジョッキーとて同じ。 どこか必死に笑顔をつくろうとしている柴田からは、主役はオフサイドトラップなのだと訴え、 ライバルの死とともに栄誉を葬り去られてかなわない、そんな心のうちが透けて見える。大レース後の昂揚感、名馬が事故死した異様な空気、関係者と騎乗馬に対する責任。複雑な心的要因が絡みあって、結果的に不用意な言葉が生まれてしまったのではないかと思う。しばしば指摘されるような柴田がサイレンススズカの死を無視したり、軽んじたとの批判は当たるまい。強くサイレンススズカを意識すればこそ、つい発してしまった言だった。

89年の日本シリーズで、近鉄の加藤哲郎は「巨人はロッテより弱い」と発言し、巨人ナインの怒りを買って逆転優勝を許したとされる。実際、加藤はそう直接は述べていないものの、未だにプロ野球史の一コマとして語られている。柴田にしても、サイレンススズカをないがしろにしたわけではない。だから、あのインタビューがオフサイドトラップとセットで伝えられていくのならば、 誰かが柴田の心情を解釈して綴るべきだろう。柴田も加藤と同様、釈明はしないのだから。 天皇賞後、有馬記念を最後に引退したオフサイドトラップは門別ブリーダーズSSに繋養されたものの、 繁殖に恵まれずに2頭の条件馬を出すのみに終わった。 母の父としても登録された産駒はいない。 もしサイレンススズカが最後までゴールを駆け抜けていたら?  それは絶えず勝者の側にも湧き続けたイフであったはずだ。 オフサイドトラップ。今はただ安らかに。

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2011.08.28

新潟記念予想 2011

新潟記念は牝馬・エオリアンハープから入る。 驚かされたのは前走の天の川S。直線、外に持ち出すと 並み居る牡馬を交わし、ゴールでは3馬身半突き抜ける勝ち方。 母の父サンデーの切れ味を存分に生かした瞬発力だった。 新潟コースは【3100】と最も得意にしており、 今回のハンデは前走より2キロ減の53キロ。 相手のレベルはグッとあがるが、上がり勝負になればチャンスが出てくる。 内枠を引いたが、少頭数で外に持ち出せないことはないだろう。 相手は大阪杯でG1級と接戦したタッチミーノット、 復調著しいヤマニンキングリー。

◎エオリアンハープ ○タッチミーノット ▲ヤマニンキングリー
△シャイニーブラウン、セイクリッドバレー、ナリタクリスタル、オペラブラーボ

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2011.08.27

「競馬が100倍面白くなる」 オケラセラが本になりました!

「競馬ブログ オケラセラ」が単行本として出版されました! ウェブで反響の大きかった記事からテーマを厳選し、新たな事実を加えながら全面改稿。 競馬の深層に迫る240ページに仕上げたつもりです。 昨今、競馬がつまらなくなってきていると指摘する声が聞かれますが、 本を読み終わった方々が、以前より競馬がいっそう面白く感じてもらえるようになったらと願っています。 西山茂行オーナーからは「近年にない競馬本」との感想をいただきました。この他、馬券に役立つG1データ集も収録しています。読者の方々に手にとっていただき、応援してもらえれば幸いです。

税込1470円ですm(__)m。発行部数は多くないのでお早めに★正誤表

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2011.08.26

荒尾競馬存廃問題 来月の市議会で議論へ

25日、西日本新聞が伝えた「荒尾競馬廃止へ」のニュースは 競馬界に大きなショックをもたらした。 記事によれば、前畑淳治・荒尾市長は「(存続できる状況に)今のところない」として、 「県知事に近く事業撤退の意向を伝える」とされる。 寝耳に水だったのは当の競馬関係者たち。 報道を受けて開かれた荒尾競馬組合の臨時議会には 関係者60人と前畑市長が出席し、熊本県民テレビによると 「やめる気ならはっきり言ってほしい」と関係者が声を荒らげる場面も見られた。 これに対し前畑市長は「9月の定例市議会で競馬経営の方向性を示さなければならない。 検討を重ねているところ」と返答。存廃議論は来月まで行うこととし、 まだ廃止の断を下したわけではないことを明らかにした。 今後は存続派と廃止派の間で市議に対して働きかけが活発化するとみられ、 この1ヶ月が荒尾競馬の命運を決めることになりそうだ。 市議会は来月5日から22日まで開かれるが、 もし廃止の方針が打ち出されても40億円にのぼる清算費用をどうするかなど、 懸案事項は山積みだ。

1928年に開業した荒尾競馬は、戦後の1955年から荒尾市と熊本県が運営している。 1992年には158億円を売り上げたが、その後は減少して 2009年まで12年連続の赤字となった。しかし、出走手当の3割カットや 佐賀競馬との連携などの改革に取り組み、2010年は4300万円の黒字を計上したばかりだった。 累積赤字は13億6千万円。所属騎手には ワールドスーパージョッキーズシリーズの地方代表に選ばれた杉村一樹らがいる。

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2011.08.20

札幌記念予想 2011

夏競馬は格より調子。混戦の札幌記念は過去10年で【4217】と連対率 43%という驚異的な数字を残している牝馬から入りたい。 コスモネモシン◎。先週のクイーンSは強い3歳馬アヴェンチュラにクビ差の2着と 健闘した。斤量差が3キロあったことを考えると、 コスモネモシンの方が強い競馬をしたと捉えることもできるかもしれない。 小回りのコースだけに、前走同様、早めに捲って行く競馬が求められるが、 そこは乗り替わりになる津村も十分に承知しているはず。 ヘヴンリーロマンス、レクレドールに続いて、クイーンS連闘組の 好走を期待したい。相手は男・藤田のヤングアットハート。 充実一途の4歳馬で重い芝も血統的に苦にしない。単穴にキングトップガン。 横山典は12年前の札幌記念をセイウンスカイで制している。鼻向けの勝利をプレゼントできるか。

◎コスモネモシン ○ヤングアットハート ▲キングトップガン
△アクシオン、マイネルスターリー、レッドディザイア、トーセンジョーダン

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2011.08.16

【訃報】セイウンスカイ死亡 馬房で暴れて転倒か

1998年、皐月賞と菊花賞を制してクラシック2冠馬に輝いたセイウンスカイが16日未明、 死亡していたことが明らかになった。西山茂行オーナーが自らのブログで発表したもの。 前日夜に飼葉をつけられた際には普段と変わりがなかったが、 朝になって担当者が訪れると、出血した状態で冷たくなっていたという。馬房で立ち上がって転倒、頭を打って即死したものと見られている。馬房の扉に付けられた鉄格子が外れており、 何かに興奮するか苦しんで暴れた形跡があるようだ。 享年16歳。同馬が繋養されていた西山牧場育成センターに駆けつけた西山オーナーは「この馬にかかる想い出はどれだけあっても語り尽くせません」と愛馬の急逝にショックを露にし、 ブログにはファンから哀悼の意を示すコメントが相次いで寄せられている。

セイウンスカイは父シェリフズスター、母シスターミル(その父ミルジョージ) との間に産まれた。徳吉孝士を鞍上に3歳1月にデビュー。ジュニアCを楽勝して 弥生賞に臨んだが2着に敗れた。その後、乗り替わった横山典弘の手綱で皐月賞を制し、菊花賞はレコードで優勝。 スペシャルウィーク、キングヘイローとの3強対決と言われるなかで2冠馬となった。 4歳時は日経賞、札幌記念を勝ったものの 春秋の天皇賞はいずれも栄冠に手が届かず、屈腱炎を発症して長期休養を余儀なくされた。 6歳秋の天皇賞で復帰するが、大差の殿負けを喫して現役引退。 種牡馬として西山牧場の生産馬を中心に08年産まで6世代の産駒を残している。 出世頭は準オープンを勝ったニシノプライド。冥福を祈りたい。

>>「セイウンスカイよ、永遠なれ…」西山牧場オーナーの涙気分

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クイーンS回顧 内容濃いアヴェンチュラ初重賞制覇

札幌で行われたクイーンSは1番人気のアヴェンチュラが 強い勝ち方で初重賞制覇を飾った。9レース頃から降りだした小雨のなかでスタートは切られ、 カウアイレーン、ブライティアパルス、アプリコットフィズら伏兵陣が 先手を争うハイペースの展開になった。 最内枠レディアルバローザはその後ろ。さらにアヴェンチュラが追走した。 1000メートル通過は58秒4。4コーナー手前、先行勢の息が上がるなかで、 池添はアヴェンチュラにムチを入れて仕掛けていく。 驚かされたのは後方、離れて待機していたコスモネモシンが一気にまくって アヴェンチュラに並びかけてきたこと。丹内の強引な競馬に見えるが、札幌では正解のひとつ。 直線は一旦はコスモネモシンが先頭に踊りでるが、 内からアヴェンチュラが差し替えして優勝。着差はクビだったが、 それ以上に内容の濃いレースと言えよう。全兄にフサイチホウオー、トールポピーがいる 良血馬だが、3歳秋以降は尻すぼみになってしまった兄弟と違って、 骨折で春を休養にあてたのが吉と出るかもしれない。

2着コスモネモシンは不利な大外を引いたが、それが却って腹を据えて思い切った 競馬につながったのではないか。今年になって重賞でも安定した力を発揮できるようになった。 3着はアニメイトバイオ。3歳時の実績を考えれば、もっとやれていいはずだが、 どこかピリッとしきれていない。期待したレディアルバローザは6着。 福永曰く「のめって脚を取られた」(ラジオNIKKEI)ということで、 せっかく最内をロスなく進んだのに伸びきれなかった。 ヴィクトリアマイルで100%仕上げられた分、休養明け初戦のここは 6分、7分の仕上げだったのだろう。 オークス馬・サンテミリオンは昨秋のエリザベス女王杯以来だったが殿負け。 プラス24キロは多少太かったにしても、もう少し格好をつけてほしかった。 それでも担当の調教助手は復調の兆しを感じたという。 やはり大差の殿負けを喫した秋華賞はフォームがバラバラで 気持ちも切れていたのが、今回はモタれることなく最後まで走っていたそうだ。

サンテミリオンの最下位という結果だけを見て、 彼女はもう終わったんじゃないか、 牝馬特有の燃え尽き症状なんじゃないか、 そう思った方もいると思います。彼女は終わっていません。 精神的にも、肉体的にも、 彼女はとてもいい状態で、競馬場に帰ってきました。 今回はいい結果はでませんでしたが、 彼女はまだまだやれる、良くなっている、 その事を次の競馬で証明してみせます。 (『クイーンSの敗因と収穫。』持ち乗り調教助手の本音半分、建前半分。)

サンテミリオンの秋華賞後、清水成駿が「古賀慎厩舎の社台ホースは90%以上牧場仕上げ。入厩後はほとんどが馬なり。 維持させるだけ」「こんな仕上げでGⅠにぶつける見識を疑う」 (清水成駿の競馬春秋)と手厳しい批判を加えたのは記憶に新しい。このとき、おそらくスタッフは激しい憤りに駆られたはず。その悔しさをバネにして、秋には万全の態勢で本来のレースぶりを見せてくれるよう頑張ってほしい。

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2011.08.14

クイーンS予想 2011

1番人気が9連敗中のクイーンS。札幌1800メートルはスローペースになりやすく、逃げ、先行馬が圧倒的に良績を残している。しかも、1枠から3枠に入った馬は連対率30%を超えており、内枠に利がある傾向がはっきりと出ている。本命は1枠を引いたレディアルバローザ。前走のヴィクトリアマイルはハイペースを3番手で追走し、早めに押し出されながら最後までアパパネに食い下がった。見方によってはアパパネ、ブエナビスタ以上に強い競馬をしたとも捉えることができる。3ヶ月の休養明けになるが、クイーンSは間隔を開けた馬のほうが好走しており不安材料にはならない。充実の4歳夏、秋に大きなところを狙うためにも負けられない。相手は準オープンで牡馬を一蹴したアヴェンチュラだが、1番人気のプレッシャーは重荷である。単穴は使いつつ良くなっているアニメイトバイオ。連下は内枠から人気薄を選びたい。

◎レディアルバローザ ◯アヴェンチュラ ▲アニメイトバイオ
△ダイワジャンヌ、アスカトップレディ、ブロードストリート

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2011.08.10

「競馬が100倍面白くなる!」 競馬本の聖地で1位に

ウインズ後楽園の傍にある山下書店・東京ドーム店。 立地ゆえ野球やプロレスのほか、競馬関係の書籍が充実。 品揃えは日本一とも言われています。 私もウインズ後楽園に毎週のように通っていた頃は、必ず立ち寄ったものです。 その聖地とも言うべき東京ドーム店の競馬部門ベストセラーにて、拙著「競馬が100倍面白くなる!」が1位になりました! (週間ベスト 7/30-8/3)。また、丸善&ジュンク堂の競馬読み物部門でもトップに ランクされているようです(9日夜現在)。お買い上げいただいた方々、ありがとうございますm(__)m。 Amazonでは品薄の状態が続いていますが、 書店にはきちんと並んでいるようです。ぜひ、お求めください。

山下書店・東京ドーム店の週間ベスト

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2011.08.09

テイエム牧場門別育成場が全焼 若駒13頭が犠牲に

北海道新聞やサンスポの報道によると6日夜、日高町にあるテイエム牧場から出火。馬房の420平方メートルと隣接する洗い場が全焼し、育成中の競走馬13頭が命を落とした模様だ。従業員などに怪我はなかった。鹿児島に本拠地を置くテイエム牧場だが、北海道にも屋内馬場やウッドチップコースなどを備えた「テイエム牧場門別育成場」を所有。ここが今回の惨劇の場となった。焼死したサラブレッドのうち12頭が2歳馬で、この中には北海道セレクションセールで1750万円で落札されたテイエムサンサンが含まれているとの情報もある。先月末に更新された公式ブログではオークスに出走したサマーベイブの仔も育成場にいる期待馬として紹介されていた。オーナーの竹園正繼氏は2歳馬30頭をJRAに登録しているが、一夜にして半数近くを失ってしまったことになる。亡くなった若駒の冥福を祈り、お悔やみ申し上げたい。なお、テイエムオーシャンの仔、テイエムオペラドンは栗東にいて難を逃れている。過去、競走馬が犠牲になった火事は、98年の日高大洋牧場(繁殖牝馬など19頭)、 00年の山元トレセン(エガオヲミセテら22頭)、 06年と08年の船橋競馬場(それぞれ9頭)など度々起きている。

>>門別育成の火災について(テイエム牧場公式ブログ 8/10)

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2011.08.08

新種牡馬アドマイヤムーン 日高の救世主となるか?

7日、今年の2歳世代、最初の重賞として行われた函館2歳Sは 新種牡馬アドマイヤムーン産駒の牝馬、ファインチョイスが1馬身半をつけて快勝。 父に産駒の初重賞制覇をもたらした。 ファインチョイスはデビュー戦では翌日のラベンダー賞より コンマ5秒速いタイムで優勝していたように、かなりのスピードを秘めていた馬。函館2歳Sでも好位追走から鮮やかに抜けだしており、この時期、このメンバーでは力が一枚上だった。ところで、ディープインパクトという超大物がフレッシュサイアーにいた去年と比べると、今年は確固とした中心馬がいないと言われる。それでもアドマイヤムーン産駒は下馬評以上の好スタートを切ったとみていいのではないだろうか。 ファインチョイスが函館2歳Sを勝つ前日には、新潟のダリア賞でレオアクティブが圧倒的人気のエイシンキンチェムとクビ差の2着に健闘している。 これまで12頭がデビューして3頭が勝ち上がり、ほかにも新馬で2着したロベルクランツもいる。 産駒の戦績は【4228】と目を見張るものだ。

あくまで、この早い時期に限ってのデータになるが、産駒は1600メートル以上になると連対はなく、すべて芝のレースに出走しているのが特徴だ。アドマイヤムーン自身は2歳時から札幌2歳S(1800メートル)を勝ち、 古馬になってもジャパンカップ、宝塚記念を制すなどミドルディスタンスを得意としていたが、ミスタープロスペクター系らしいスピードを伝えているようだ。 父は早世したエンドスウィープで、その直仔にはプリサイスエンドやスウェプトオーヴァーボード 、サウスヴィグラスらダート短距離を得意とする種牡馬がいるが、アドマイヤムーンは芝向きの仔を出し、遅くデビューしてくる産駒には距離に融通の効く馬も現れるのではないか。同期のライバルとなるダイワメジャーが社台グループの繁殖に恵まれているのと違って、ダーレーに繋養されているアドマイヤムーンは日高の肌馬がほとんど。それでも先輩のアルカセットやルールオブローの轍を踏むことはなさそうだから、日高のお助け種牡馬、救世主になれるといい。ファインチョイスに続く産駒の活躍に期待したい。

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2011.08.07

函館2歳S予想 2011

ラベンダー賞組と新馬組のカップリングで 決まることが多い函館2歳Sだが、今年はラベンダー賞勝ち馬の姿はなし。 デビュー戦の内容の良かったものから、 このレースに強い関西馬、牝馬を選びたい。本命はファンチョイスを推す。 前走は抜群のスタートを決めると、2番手に控える競馬。 直線はあっさり抜け出すと、手綱を抑える余裕も見せて3馬身差、快勝した。 タイムも翌日に行われたラベンダー賞よりコンマ5秒速いのだから文句なし。 新種牡馬のアドマイヤムーン産駒。父に初重賞をプレゼントしてほしい。 相手はラベンダー賞の実質的2着馬(降着)のナイスヘイロー。 単穴に距離不足はあっても奥深そうなニシノカチヅクシ。

◎ファインチョイス ○ナイスヘイロー ▲ニシノカチヅクシ
△コスモメガトロン、エクセルシオール、プリサイスファイン

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2011.08.03

「近年にない競馬本」 西山茂行オーナーからご感想

拙著「競馬が100倍面白くなる!」に恐れ多くも西山茂行オーナーからご感想を賜りました。 1日2万アクセスがあるという人気ブログ「西山牧場オーナーの涙気分」でのことです。 拙著の1章「競馬界のドン 馬主たちの物語」のなかでは、西山牧場のダーレーへの売却やリーチザクラウンを購入されたことなどについて書かせていただきました。西山オーナーはファンから拙著を知らされ、読んでいただいたそうです。

早速、購入して 昼休みに完読。第一印象は ①面白い ②よく調べてある ③わしはどこで何を書かれても無視だけど 馬主によっては、狂ったように抗議をする人がいるのを知っている。 危ない内容もあるのが、ちょっと心配かも。  近年にない競馬本で それはたいしたものだと思う。 他人の論評は好きではないので、しないけど 西山茂行に対する記述は概ね正解である。 (西山牧場オーナーの涙気分「競馬が100倍面白くなる…(^_-)」より)

寛容な心で拙著を受け止め、さらには こうした評価をいただいたこと御礼申し上げます。 西山オーナーの懐の広さに改めて感服した次第です。 エントリーでは「競馬関係者が読むには面白い。今、各新聞社に怖いもの知らずの記者がいなさすぎる」とも言及されています。 私のような競馬業界とは無縁の者と、現場で取材しなければならない責任ある方々では立場があまりに違うことは承知しております。それでも、こうした見方をいただけたことは、ブロガーが競馬本を出した意義があったのかと勇気づけられています。また、ご指摘の点は謙虚に受け止め、今後に生かしたいと願っています。西山オーナー、本当にありがとうございました。

*ご紹介いただいたゆえもあって、Amazonでは競馬部門で売り上げ1位(3日現在)。 品切れになっています入荷しました。お求めの際はネット販売か、 競馬コーナーのある書店に足を運んでいただければ幸いです。

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