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2011.05.23

被災馬たちは今 NPO引退馬協会の支援活動続く

東日本大震災は東北地方で飼育されていた元競走馬たちにも甚大な被害をもたらした。沿岸部にあった乗馬クラ ブは津波に飲み込まれ、厩舎ごと流された馬も少なくなかった。これまでに100頭以上が津波により死亡したとされ 、その中には91年のクラシック戦線で小島太を鞍上に活躍したサクラヤマトオーや、05年に北海道スプリントCを制したハリーズコメットも含まれている。しかし、命を永らえた馬たちにも思わぬ苦難が襲う。原発事故だ。300頭以上が暮らす福島県南相馬市は避難地域に指定され、泣く泣く馬を置いて逃げなければならない状況に陥った。立ち入りが制限されては、餌をやりに戻ることもできない。南相馬は昔から人と馬との関わりが深い土地だ。都会で犬や猫を飼うのと似た感覚で、馬とともに暮らす人々も 少なくないという。身近に馬がいるのが当たり前の世界。かつて、農耕馬が生活に欠かせなかった時代が南相馬には残っていたのかもしれない。南相馬が誇る重要無形民俗文化財、相馬野馬追は1000年以上に渡って連綿と続いてきた神事だ。甲冑競馬や神旗争奪戦など勇猛果敢な騎馬武者の姿を見ようと、毎年7月には全国から大勢の観光客が押 し寄せる。参加するのは500騎。多くは競馬場を疾駆し、現役を退いた後に引き取られた元競走馬である。

苦境にある馬を救おうと、すぐに行動を起こしたのがNPO・引退馬協会だった。97年以来、イグレット軽種馬フォスターペアレントの会として引退馬の余生を支援してきたが、この春にNPO法人として再出発したばかり。 その最初の大仕事が被災馬の救援になった。物流が止まって餌の入手もできなくなった南相馬に物資を運び、原発20キロ圏内にいた28頭を馬運車で搬出することにした。そうした保護活動と同時に預託先も探し、さらに安否情報の発信と資金調達のためにウェブサイトも立ち上げた。その迅速な行動には本当に驚かされるばかり。08年から中山金杯を連覇したアドマイヤフジのほか、フジサイレンス(06年東京新聞)、ディープサマー(05年クリスタルC )らファンに馴染み深い馬たちも命を救われた。現在、原発30キロ圏内の150頭以上が飼料支援を求めているという。震災から2ヶ月の間に個人や団体から1000万円を超える寄付が「被災馬支援基金」に集まったが、原発事故の収束に見通しがつかないなかで支援は長期に及ぶことになりそうだ。引退馬協会は継続的な支援体制を組むとともに、引き続き義援金を求めている。以前から私も会員にさせてもらっていたが、今回も心ばかりではあるが被災馬支援基金に寄付をさせていただいた。ぜひ、ウェブサイト「被災馬INFO」を覗いて現状を知り、多くのファンが関心を持ってもらうことを期待したい。また、市井の一ファンとして被災馬の救援に尽力された関係者の方々に御礼申し上げる次第だ。

>>被災馬INFO

>>NPO法人引退馬協会

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