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2011.05.24

オークス回顧 直前の激しい降雨がレースを一変

直前に府中を襲った激しい降雨。馬場は一気に重く、滑りやすくなり、出走馬の精神面にも大きな影響を与えた。もし1時間、雨足が強くなるのが遅れていたら、今年のオークスはまったく違うレースが展開されていただろう。スタートして2番人気、ホエールキャプチャが立ち遅れ。しかし、池添はすぐに内へ進路を取って不利を最小限に留めた。敢然とハナを主張したのは8枠のピュアブリーゼ。柴田善の強い姿勢に隊列は素直に決まった。桜花賞馬マルセリーナはゲートはまずまずだったものの、進路がつまってポジションを下げる格好に。結果的に出遅れたホエールキャプチャよりも後方で競馬をすることになってしまった。さらに道中は終始、かかり気味になってスタミナもロス。最内枠の4番人気ハブルバブルはスタート後、包まれるのが嫌でウィリアムズが気合をつけたためか、マルセリーナ以上に折り合いを欠いてしまった。 1000メートルは60秒7。戦前に予想されたスローペースの上がり勝負にはならなかった。雨で重くなった馬場、全馬初めての2400メートル、オークスらしからぬ淀みないラップ。直線に辿りつくまで、どれだけスタミナを温存し、上手にエネルギーを使えるのか。3歳牝馬にとっては非常に過酷なレースになったのは間違いない。4コーナーで大外を回らざるを得なかった時点でマルセリーナの敗退は決まった。

直線、粘るピュアブリーゼを中団に待機していた馬たちが追い詰める。内から手応え良く伸びてきたのは後藤エリンコートと蛯名スピードリッパー。だが、雨のため点灯された照明に驚いたというエリンコートが寄れてスピードリッパーに接触。押圧されたスピードリッパーは戦意を喪失した。一方、その後もフラフラするエリンコートを後藤はムチと手綱で進路を立て直し、先頭に並びかける。内にもたれながらもピュアブリーゼを交わし、外から伸びてきたホエールキャプチャを凌いだところがゴールだった。後藤はクラシック初制覇、管理する笹田和秀調教師も初めてのG1勝ち。笹田師は「牝馬の伊藤雄二厩舎」の番頭を務めていた人物だ。エリンコートは毎年、穴人気する忘れな草賞馬でありながら、スプリンターのデュランダル産駒ということもあってか下馬評は低かった。だが、母は欧州でG2を勝ったエリンバード。武豊を鞍上に重馬場のロンシャン・オペラ賞で1位入線(降着)したこともあり、十分なスタミナを内包していた。後藤の過怠金は7万円。蛯名の怒りを察知してかウイニングランは自重した。降着に至らなかったのは進路に入り込んでいないこと、矯正を続けたことが考慮されたのだろう。2着ピュアブリーゼの柴田善はドイツ血統のスタミナを活かす素晴らしい競馬だった。3着ホエールキャプチャは3度目のG1惜敗。運が足りなかった。

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