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2011.05.11

NHKマイルC回顧 貴重な血をつなぐグランプリボス快勝

最近、めっきりレース回顧を書いていない。予想が当たらないというのも理由だが、リハビリがてら軽くNHKマイルを振り返りたい。東京マイル戦は向こう正面の右手奥からスタートし、500メートルの直線から3、4コーナーを経て、再び520メートル余の直線をゴールまで走ることになる。直線が主体のコースであり、3コーナーも下りで加速しながら曲がるためにペースは速くなりやすい。フォーエバーマークが果敢に先手を奪い、番手をエイシンオスマンが追走するなか、ラップはまったく緩むことなく11秒台が続いていく。1番人気の2歳王者、グランプリボスは中団で折り合う。直線、外に持ち出すと矢のような伸び。出遅れて最後方から追い込んできたコティリオンを1馬身半退けて完勝した。勝ちタイムは1分32秒2と、去年のダノンシャンティには及ばないが、それでも驚異的と言える数字。息の入らない流れを自分のリズムで勝ち切った能力は高く評価されるべきものだ。相性のよい毎日杯連対馬ということで2番人気に推されていたコティリオン。上がり33秒4の鬼脚を繰り出したが、後方一気の競馬では最高のパフォーマンスを発揮した勝ち馬には届かない。着順をひっくり返すことができたかは別にして、勿体無い内容ではあった。この後はダービーに向かうそうだが、東京コースは適性があるようだから今回の反動がなく、2400メートルで折り合いがつくようなら面白い存在になるのではないか。

3着は朝日杯2着のリアルインパクト。その時よりグランプリボスとの着差は広がったが、3歳になってから順調さを欠いていたこともあり、前走のニュージーランドTにはようやく間に合ったという感じだった。グランプリボス、サダムパテックともども朝日杯組のレベルの高さを示す結果になったのではなかろうか。4着エイシンオスマンはスプリングSから4戦目の強行軍。それでも皐月賞、NHKマイルと大きく崩れてはおらず、ニュージーランドT勝ちがフロックでないことが証明できた。続いたのは弥生賞2着のプレイ。この馬はマイルのほうが合っている。本命にしたアイヴィーリーグは10着。キャリア3戦では厳しい競馬を克服できなかった。ところで、2、3着はディープインパクト産駒、4、5着はロックオブジブラルタル産駒と新種牡馬の仔が占める結果になった。そうしたなか、先月30日に急逝したサクラバクシンオー産駒が優勝したのは不思議なものを感じる。サクラバクシンオーは1400メートルまでは無類の強さを持つが、マイルでは一歩足りなかったスプリンター。その素質は産駒にも受け継がれることが多かっただけに、グランプリボスが堂々たる横綱競馬で東京マイルG1を制したのは、後継種牡馬の道が大きく切り開けたことを意味する。かつて日本を席巻したプリンスリーギフト系はトウショウボーイも父系を残すことができず、風前の灯火となっている。貴重な血をつなぐ種牡馬として箔をつけるためにも、来月の英国遠征には期待がかかる。

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