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2010.11.11

和製ゼニヤッタ? 新馬圧勝”タナトス”の名にドキリ

先週の日曜日、凄まじい末脚で新馬戦を快勝した2歳馬が現れた。京都ダート1800メートルでデビューしたタナトスだ。スタートして後方3番手を追走し、3コーナー過ぎでは手応えが怪しくなりズルズルと後退。先行集団に水を開けられて完全に勝負圏外に消えたかと思わされた。ところが直線、エンジンがかかると大外から一気に進出。次元の違う脚で馬群を交わすと、手綱を抑えたまま4馬身差をつけてゴールを突き抜けたのだ。上がりだけで2着馬を2秒4上回っていたのだから空恐ろしい。鞍上の武豊をして「ゼニヤッタみたいだった」(スポニチ)と言わしめるレースぶり。どこまで出世できるか、和製ゼニヤッタとなれるのかは神のみぞ知るだが、将来が楽しみな馬が登場したことは間違いない。同馬の父はシンボリクリスエス。母は桜花賞にも出走したジョウノビクトリアで、2代続けての森厩舎所属馬になる。

と、レース内容の素晴らしさはさて置き、私がこの馬に目を奪われたのには、もうひとつ理由がある。その馬名にドキリとさせられたのだ。 JRAの意味由来には「心理学の言葉」とだけ登録されている”タナトス”。もともとはギリシャ神話で死を司る神のことだが、精神分析学者のフロイトは自身が発見した”死の欲動”にその名を与えた。タナトスは「すべての生命のうちで働いていて、その生物の生命を奪って、命のない無機物の状態に戻そうとするもの」(フロイト「人はなぜ戦争をするのか」)とされる。死の欲動は外部に向けられる時は破壊欲動となるが、その一部は生命体の内部にも働きかけ、言わば自己破壊を行う。何故こんな単語を馬につけたのかは不明だが、攻撃的な欲動は内部に向けられることで超自我(良心)が強められて、理性的な人間が生まれるとの考え方もある。果たして馬名に込めたオーナーの願いとは?

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コメント

タナトス、馬体重444kgですね。
なんかコワイです。

投稿: シミズ | 2010.11.12 20:37

>シミズさま
そんなこともあったとは驚きですね

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2010.11.18 09:00

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