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2010年11月の8件の記事

2010.11.27

ジャパンカップ予想 2010

外国馬8頭を迎えて行われる30回記念大会のジャパンカップ。しかし、海外からのビッグネームの参戦はなく、頭数は揃ったが日本馬優位の構図は最近の傾向と変わりがない。前走、天皇賞秋で圧倒的な能力の差を見せつけたブエナビスタ。東京コースは同距離のオークスを含めて3戦3勝。外枠に入ったのが少し気になるだけで、今回は印を割り引くだけの材料は見つからない。トリッキーなコースに変わる有馬記念はともかく、ジャパンカップは力通りに決まると判断する。相手は菊花賞で素晴らしい脚を繰り出したローズキングダム。もちろん距離短縮は好材料で、春よりも安定感が増して馬体にも身が入ってきた今回は古馬にも十分太刀打ちできる。不向きな菊花賞を惜敗してジャパンカップに挑むステップは、ジャングルポケットやコスモバルクとどこか重なるところがある。穴は春の天皇賞馬・ジャガーメイル。前走は走行妨害で降着処分を受けたが、自身も前が塞がってまったく競馬をさせてもらえなかった。それでも一瞬見せた加速は完全復調を感じさせた。トニービンの血は府中でこそ。

◎ブエナビスタ ○ローズキングダム ▲ジャガーメイル
△ナカヤマフェスタ、ペルーサ、エイシンフラッシュ

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2010.11.25

スノーフェアリー検量違反 蛯名正義がツイッターで批判

ちょっと先週の話しですいませんがファンの皆さんの意見を聞いてみたくつぶやきです。エリ女の放送をみたら分かるけど、後検量前に上腹帯をスタッフが外してポケットにしまいました。大変な事だと思うのですがいかがでしょうか?(Twitter MasayoshiEbina)

先日のエリザベス女王杯で1番人気アパパネに騎乗するものの3着に敗れた蛯名正義。その蛯名がツイッターを通じてファンに疑問を投げかけている。このレース、勝ったスノーフェアリーは入線後、助手が鞍を固定するための上腹帯を外したが、そのままムーア騎手が上腹帯を持たないまま後検量をうけていたことが発覚。 JRAは規定違反だとして、調教師、騎手、助手に厳重注意を行った。中継映像では馬が検量室前に戻ってくる際、助手が上腹帯を外してポケットに入れる場面が映っており、確定後、JRA職員からの指摘によって事実が明らかになったと言う(Youtubeレース映像 6'10-30"のあたり)。JRAは故意の不正ではないこと、 100グラム程度の上腹帯を加えたとしても失格に当たる増減幅に収まることから、騎乗停止などの重い処分は課さなかった。これに関して、JRAは海外関係者に甘いのではないかとの批判も出ていた。

スノーフェアリーは大変強かったと思います。馬には何の非もありません。ルールを知らないはずもなく、ジョッキーには何らかの処分があってもおかしくないと思います。何かホームなのにアウェーな感じがするのは俺だけ? (Twitter MasayoshiEbina)

歯に衣着せぬトップジョッキーの問題提起にツイッター上では多くのフォロワーから賛否両論、様々な意見が寄せられた。この件では武豊も「前検量、後検量は国際ルールとして厳格に行わなければいけないと定められているもの。疑われるような行動は絶対に避けなければいけません」(武豊日記)と関心を示している。普段から公正性を厳しく求められている日本のジョッキーたちは、処分は軽すぎると考えたようだ。個人的な感想を述べれば、もちろん陣営の犯したミスは競馬の公正性を害するものではあるが、過去、同様の事例がないのであれば、処分の軽重については判断しかねるというのが正直なところ。ファンにとっては後検量で失格とされた馬の馬券が不的中になってしまう、シンコウシングラー事件のような不合理性のほうが問題だとも思う。ただ今回の件、穿った見方をすれば、ジャパンカップへの出走を迷っていたスノーフェアリー陣営に対して JRAは重い処分を課したくはなかっただろうというのは理解できる。その辺りを肌で感じていたからこそ、さらに騎手たちの疑念が増幅されるというのも自然なことだ。

さらに蛯名は「先週と今週の中間の降水量はほとんど変わらないのに、先週はズボズボ今週はレコードってどういうこと?不思議です」と、JRAが外国馬に配慮して散水したのではないかと仄めかしてもいる。かなり覚悟を持ったJRA批判だと受け止めたい。こうしたフラストレーションは今週のジャパンカップでプラスの方向に爆発してもらえればと願う。一方で、わざわざ蛯名が翌週になってからツイッターで怒りを露にしたのは、サンケイスポーツに掲載された謝罪記事の見出しと写真との大きな落差に、沸々と憤りが湧いてきたからではないかとも思うのだが、これも邪推だろうか。

事態の深刻さを受け止めて謝罪するムーア騎手(サンケイスポーツ11/18)

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2010.11.21

マイルCS予想 2010

過去10年、1番人気は【4204】と高い好走率を誇っているが、とりわけ最近5年は4連対と安定した成績を残している。世代別では4、5歳馬が断然で、連対馬20頭の前走はG3以上のクラスだった。馬番は5番から12番の”中枠”が大きくリードする。今年1番人気のダノンヨーヨーはいずれも基本的な条件はクリアしている。連対例のない富士S勝ち馬という点だけが気にかかるが、本番のマイルCSで1、2番人気に支持された馬はなく、気にする必要はないのかもしれない。ダノンヨーヨーは6月から4連勝。初重賞制覇となった富士Sでは内粘る先行勢を1頭、外から豪快に差し切る圧巻の競馬だった。父はダンスインザダーク、母系は叔父にナリタトップロードがおり、成長力と瞬発力に富んだ配合だ。今回も名手スミヨンに導かれて、大物マイラーへの階段を駆け上がる可能性が高い。相手は3歳馬のトゥザグローリーだ。秋になって本格化。前走は斤量に恵まれたとはいえ、同じ京都コースで強い競馬をしている。オープンからの挑戦だが勢い勝る。単穴には1年半ぶり、38キロの大幅馬体増を物ともせずにスワンSで3着に粘ったジョーカプチーノ。厳しいペースのなか、最後まで脚色が衰えなかったのには驚かされた。賞金上位馬の回避でゲートに滑り込んだ運を活かしたい。

◎ダノンヨーヨー ○トゥザグローリー ▲ジョーカプチーノ
△スマイルジャック、オウケンサクラ、ゴールスキー、サプレザ、キンシャサノキセキ

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2010.11.17

エ女王杯回顧 堂々たる世界的名牝の走りに敬服

エリザベス女王杯は英・愛オークス馬のスノーフェアリーが4馬身差をつけて圧勝。観衆の度肝を抜いた。鞍上のムーアは1番人気のアパパネをマークして、7番手からの競馬。道中、折り合いを欠くことなく4角に差し掛かると、他馬が馬場の良い外へ持ちだそうとするのを尻目に、ぽっかりと開いた内へと飛び込んだ。ムーアは事前のリサーチで、内を突いてもマイナスにならないことを確かめており、一瞬の好判断も周到な準備の上で下されたものだった。プロヴィナージュの取消で速いペースにならなかったのも、スローな展開に慣れている欧州の馬には適していた。レース後、自信満々に内埒沿いを伸びていく勇姿はどこかで見た記憶があると思ったら、ダビスタで最強馬が力任せに後続をちぎっていく光景そのものであることに気がついた。外国牝馬のG1優勝はホーリックスのJC以来、21年ぶりだそう。過去にはマジックナイト、ユーザーフレンドリーといった名牝も来日しているが、牝馬が海外の実績通りに日本で力を発揮するのは難しい。ファンもそれを良く知っていたからこそ、英愛オークスを制した世界の名牝を4番人気に留めていたのだろう。それにしても、世界的トップホースが敬服させられるようなパフォーマンスを披露してくれるのは全く幸せなことで、9000万円の褒賞金を狙いに本気の仕上げをしてきたのなら、JRAの施策はファンの視点からも大成功だったと言えよう。強行軍になるが、ぜひジャパンカップでブエナビスタとの女王対決を見せてほしいものだ。

2着は大外を回して差してきたメイショウベルーガ。京都大賞典、日経新春杯で牡馬を撃破した実力は牝馬相手では一枚上で、下り坂を利用してスパートする競馬も完全な勝ちパターン。ただ、今回は相手が悪かった。3歳3冠を制して臨んだアパパネは3着。やはり秋華賞をピークに持ってきた直後であり、勝ち馬には及ばなかったかもしれないが完調なら連は確保していたように思う。ファンやマスコミも今回は調子は下降していたのは分かっていながら、その実力を信じて1番人気に推したわけで、レース後に陣営を非難するのは的外れ。じっくり休養して、来年の牝馬戦線を盛り上げてほしい。4番手で先行したリトルアマポーラが4着。一昨年の勝ち馬、調教でも見せていたように状態は非常に上がっていた。5着はヒカルアマランサス。こちらも復調。京都や東京では強い相手でも勝負できる力がある。アパパネとオークス同着のサンテミリオンは9着。少しずつ良くなってはいるが、もう少し時間がかかりそうだ。スノーフェアリーを上回る支持を集めたアニメイトバイオはまさかの15着大敗したが、レース後、鼻出血を発症していたことが判明。こちらもアパパネ同様、3冠を戦い抜いてきた疲労が蓄積していたのかもしれない。個人的にはメイショウベルーガを頭に固定した馬券が中心だったが、馬連とスノーフェアリー単勝があったのでマイナスにはならなかった。一方、JRAの売り上げは前年より15%減だそうで、日欧3歳女王の対決でこの数字とは実に厳しい。

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2010.11.13

エリザベス女王杯予想 2010

向こう正面から4コーナーまで4.3メートルの高低差を昇り降りする京都外回り。このコースを滅法得意とするのがメイショウベルーガだ。年明けの日経新春杯では牡馬勢を3馬身も千切って快勝。前走の京都大賞典でも完調手前とはいえオウケンブルースリを封印したのだから、相当なポテンシャルを持っていることは間違いない。去年のエリザベス女王杯では大逃げ2頭が残る大波乱の展開のなか、上がり33秒3の脚を繰り出して5着に健闘した。今回、まともな展開ならば、下り坂を利用して一気にスパートする競馬で連対圏内に突入してこよう。相手は日欧オークス馬のアパパネとスノーフェアリーだが、復調著しいヒカルアマランサス、一昨年の覇者・リトルアマポーラらも一発気配が漂う。

◎メイショウベルーガ ○アパパネ ▲スノーフェアリー
△ヒカルアマランサス、リトルアマポーラ、アニメイトバイオ

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2010.11.11

和製ゼニヤッタ? 新馬圧勝”タナトス”の名にドキリ

先週の日曜日、凄まじい末脚で新馬戦を快勝した2歳馬が現れた。京都ダート1800メートルでデビューしたタナトスだ。スタートして後方3番手を追走し、3コーナー過ぎでは手応えが怪しくなりズルズルと後退。先行集団に水を開けられて完全に勝負圏外に消えたかと思わされた。ところが直線、エンジンがかかると大外から一気に進出。次元の違う脚で馬群を交わすと、手綱を抑えたまま4馬身差をつけてゴールを突き抜けたのだ。上がりだけで2着馬を2秒4上回っていたのだから空恐ろしい。鞍上の武豊をして「ゼニヤッタみたいだった」(スポニチ)と言わしめるレースぶり。どこまで出世できるか、和製ゼニヤッタとなれるのかは神のみぞ知るだが、将来が楽しみな馬が登場したことは間違いない。同馬の父はシンボリクリスエス。母は桜花賞にも出走したジョウノビクトリアで、2代続けての森厩舎所属馬になる。

と、レース内容の素晴らしさはさて置き、私がこの馬に目を奪われたのには、もうひとつ理由がある。その馬名にドキリとさせられたのだ。 JRAの意味由来には「心理学の言葉」とだけ登録されている”タナトス”。もともとはギリシャ神話で死を司る神のことだが、精神分析学者のフロイトは自身が発見した”死の欲動”にその名を与えた。タナトスは「すべての生命のうちで働いていて、その生物の生命を奪って、命のない無機物の状態に戻そうとするもの」(フロイト「人はなぜ戦争をするのか」)とされる。死の欲動は外部に向けられる時は破壊欲動となるが、その一部は生命体の内部にも働きかけ、言わば自己破壊を行う。何故こんな単語を馬につけたのかは不明だが、攻撃的な欲動は内部に向けられることで超自我(良心)が強められて、理性的な人間が生まれるとの考え方もある。果たして馬名に込めたオーナーの願いとは?

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2010.11.08

アズサユミ09・ゴレラ09ほか 1歳馬出資状況

少し遅くなったが、一口クラブの1歳馬出資状況について記しておきたい。まず、キャロットクラブ。1次募集では最優先馬のアズサユミ09(父ウォーエンブレムの牡馬)、ゴレラ09(父ディープインパクトの牝馬)が確定。この世代、最大の期待馬は前者。全兄にクランエンブレムがいるほか、ラルケットやフェイルノートなど母はクズを出さないことで知られる。ウォーエンブレムの仔は実に勝ち上がり率が高く、本馬も順調に仕上がれば新馬勝ちからクラシック路線への参戦も十分可能ではと想像たくましくしている。治療の成果で一昨年、昨年と飛躍的に種付け頭数が増えたウォーエンブレムだが、今年は激減して10頭になってしまったとのこと(去年は69頭)。そうなると、是が非でも産駒数が潤沢な世代から牡馬の活躍馬を出して、サイアーラインをつなげてほしいところ。それがアズサユミ09であることを願ってやまない。この馬を最優先にしたために、トキオタヒーチ09は抽選で外してしまったのだから。

ゴレラ09はジャイアンツコーズウェイ産駒の半姉に続いての姉妹出資。姉はせっかく入厩したのにゲートに手こずって放牧されてしまったが、この母系には賭けてみることにした。小柄な馬体が嫌われたのか、未だに残口多し。「健康優良児」とのことなので、ビシビシ鍛えて強くなってほしい。追加で出資したのは、フェートデュヴァン09(父ストラヴィンスキーの牝馬)。兄フェイトフルウォーは放馬しながら新馬戦を勝って名を知らしめた。しかし、残念なことに今月、左後ヒザにボーンシストを発症していることが判明。手術を受けたため、当面は舎飼にて休養することになってしまった。仮に競走能力に影響ないほど回復したとしても、デビューが遅れるのは必然で、状況は厳しい。シルクはビービーバーニング09(父アドマイヤムーンの牡馬)に満口寸前の滑り込みで申し込み。母はデビューから4連勝で東京2歳優駿牝馬(大井)を制した快速馬。母系は決して優秀とは言えないが、アドマイヤムーンとの仔がどんな風に育つのか、楽しみだ。

>>愛馬紹介(2009年産)

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2010.11.06

アルゼンチン共和国杯予想 2010

東京競馬場で行われた過去9回、1番人気馬は2連対と不振が続いている。逆に2、3番人気馬はそれぞれ5、4連対と好走確率は高い。今年、狙ってみたいのは前日売り3番人気のスリーオリオン。重賞初挑戦だった新潟記念は一旦、内から先頭に踊り出る場面もあったが、馬場の良い外から押し寄せた馬たちに交わされて5着。それでも、勝ち馬とはコンマ1秒差の惜敗で、同タイムのメイショウベルーガは次走で京都大賞典を勝っている。前走より500メートル伸びる今回、スリーオリオンは豊富なスタミナを活かしたいはずで、最内から先行して豪腕・内田博幸が最後まで持たせ切る競馬を期待したい。相手は素質は高いトーセンジョーダン、前走は体調が今ひとつだったジャミールだが、二桁人気馬が多く突っ込んでくるレースであることも意識して馬券を組み立てたい。

◎スリーオリオン ○トーセンジョーダン ▲ジャミール
△コスモヘレノス、ドリームフライト、ゴールデンメイン、カネトシソレイユ

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