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2010年10月の13件の記事

2010.10.30

天皇賞秋予想 2010

台風のため土曜の東京開催は中止。天皇賞は暴風雨が過ぎ去った後に行われることになるが、馬場の悪化は避けられそうにない。内外の有利不利などは当日のレースを注視しなければ分かるまいが、私は仕事で競馬は視られそうにないので早めに予想を更新しておく。本命は先行力を買ってアーネストリー。G1初挑戦となった宝塚記念は積極的な競馬でブエナビスタとは半馬身差の2着。開花した能力の高さを証明し、続く札幌記念も堂々の1番人気で快勝した。前へ行けるということは、それだけ不利を受ける可能性も少ないということ。重くなった馬場を味方にすれば、ブエナビスタ逆転の目が出てくる。もちろん相手はその女傑だが、春の天皇賞馬・ジャガーメイルも面白い存在。トニービンの血は府中でこそ。

◎アーネストリー ○ブエナビスタ ▲ジャガーメイル
△シンゲン、エイシンアポロン、ペルーサ、シルポート

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2010.10.28

柏木集保と清水成駿 秋のG1に怒れる大御所たち

先週の菊花賞。競馬界の大御所、我らが柏木集保が珍しく(もないが…)怒りをあらわにしている。netkeibaに掲載されたレース回顧のコラムだ。コスモラピュタが長距離戦としては通常のゆったりとした流れをつくったにも関わらず、後続の騎手たちが追いかけずに脚を余して負けてしまったことに対して、「2着以下は論評に値するとは思えない」と切って捨てている。やけに競馬に詳しい男としては許せないレース内容だったようだ。

スローなのに先行馬から大きく離れて進み、届きませんでした。レースが「流れてくれませんでした」はアウト。ついでながら、最近よく聞く「レースが流れてくれませんでした」というほど、独りよがりで、かつ傲慢。身勝手な考え方はないと思われる。/日本の競馬の頂点に立つクラシック競走に出て、明らかに脚を余して負け、「最後はいい脚を使ってくれた」で済ませた騎手と、コスモラピュタのペースが「大逃げ」に見える時点で、伝えるマスコミも同レベルである。錯覚や勘違いをサポートしてしまっている。(netkeiba/重賞レース回顧)

柏木の本命馬はヒルノダムール。だが、同馬の手綱を取った藤田に関しては「自分の騎乗を『俺が下手だった』と反省した」と言及しており、コラム中で怒りの矛先を向けたのはローズキングダムの武豊らであろう。柏木は去年、テイエムプリキュア、クィーンスプマンテが大逃げで波乱を起こしたエリザベス女王杯について「みんなあまりのことあきれ、大幅に売り上げ減の契機となった」と辛辣な批判を浴びせていて、スローと分かっていながら楽に大きなリードを許してしまう競馬には強い危機感を抱いている。確かに稀にジョッキーが幻惑されたというのならともかく、こうしたレースが頻発すると競馬にならないのも事実。とかく騎乗批判がタブーの競馬マスコミは「これも競馬の怖さ、面白さ」で終わらせてしまう傾向があるだけに、柏木のように熱く吼える男こそ貴重な存在ではないだろうか。

実はこの1週前になる秋華賞でも、怒りを爆発させた競馬評論家がいた。東スポ・馬単三国志の清水成駿だ。最近はスーパーショットこそ鳴りを潜めているが、歯に衣着せぬ成駿節は顕在である。清水が批判したのは、アパパネとオークスの栄冠を分け合う実力を備えながら、秋華賞でブービーに6馬身差のシンガリ負けを喫したサンテミリオン陣営についてだ。清水はアパパネの相手本線としてサンテミリオンをあげていた。

古賀慎厩舎の社台ホースは90%以上牧場仕上げ。入厩後はほとんどが馬なり。維持させるだけ。/蓋を開けてみれば中身はスカスカだった。見損ねた我が目を棚にあげるつもりはないが、正直、こんな仕上げでGⅠにぶつける見識を疑う。仮にこれを叩いて女王杯で一変するようなら、おそらくファンの多くは競馬そのものが信じられなくなるはず。外厩制の弊害。同時に調教師も手続きだけの調教師であってはならない。心底、怒っている。(メールマガジン「清水成駿の競馬春秋(10/10/21)」)

厩舎でじっくりと調整されたアパパネとは対照的に、サンテミリオンは社台ファームで夏を過ごし、ぎりぎりまで牧場の施設で調教されてきた。在厩馬の回転をあげなければ経営が維持できない現在のシステムでは、実質的な仕上げは大牧場で行われ、厩舎は最終的な調整を行う場所に過ぎなくなっているケースも増えている。そうなれば、本当の”調教師”は誰なのかと問い直す必要も出てこよう。清水は東スポ紙上でも「『大社台』を慮ってか、肝心の一行も割愛された」と記していて、これからも社台が牛耳る競馬界にモノ申すつもりらしい。主張する内容への賛否は別にして、私は柏木も清水も大好きな評論家だ。競馬への深い愛情を持ち、それ故、時に感情をストレートに出してでも言うべきことを言う姿勢があるからだ。提灯記事ばかりでは競馬はダメになる。大御所にしてヤンチャな二人には、「いつまでもヤンチャであって」とエールを送りたい。

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2010.10.25

菊花賞回顧 自ら競馬をつくれる強さが淀三千を制す

エイシンフラッシュの直前回避で、今年もダービー馬不在で行われた菊花賞。神戸新聞杯を制したローズキングダムが単勝2倍の圧倒的支持を集める中、菊の大輪を咲かせたのは伏兵・ビッグウィークだった。ハナを切ったのは大方の予想通りコスモラピュタ。しかし、前方でレースの流れを握るとみられていたトウカイメロディは本調子ではなかったのか、後方からの競馬。結果的にはこの2番人気馬の思わぬ位置取りが、先行勢に楽な競馬をさせてしまうことになる。1000メートルこそ61秒の締まったラップで通過したが、ここからコスモラピュタはペースを落とす。13秒台を連発して次の1000メートルは64秒5。後続との差があったため、速いペースで流れているように思えたかもしれないが、それは見かけに過ぎなかったということだ。コスモラピュタを目標に2番手から早めスパートした川田・ビッグウィークは、まさに理想的な騎乗だったと言うべきだろう。瞬発力には劣るが、長い脚を使える長所を最大限に活かしたレースだった。しかも、得意の持久力勝負にはならなかった展開のなかでの判断だから、いっそう騎手は賞賛される。

一方、神戸新聞杯でつけた決定的な3馬身の差を逆転されたローズキングダムは、中団後方よりのポジショニング。もう少し積極的な競馬を望んだファンも多かっただろうが、一本かぶりの人気を背負っていたのでは、武豊と言えど、できるだけリスクは取りたくなかろう。それにトライアルのように爆発的な瞬発力を発揮させるためには、折り合いに専念しなくてはならないし、道中でなし崩し的に脚は使えない。もっとも結果論から言えば、早めに先行勢を潰しにかかってもガス欠を起こすような持久戦にはならなかったわけで、脚を余した武豊としては悔いの残る内容だったのではないか。しかし、別の見方をすれば、自分から競馬をつくれない薔薇一族の定めは同馬にもしっかりと刻印されていたと言え、それゆえG1で2着のお家芸が菊花賞でも披露されたのだということでもある。本命にしたヒルノダムールは7着。直線の不利というより、こちらも4角でも中団に留まっていた位置どりが敗因だろう。逆に波乱を呼んだ3着ビートブラックは3番手から流れ込み。ミスキャストの産駒で、今後の成長に期待したい。今年の淀三千、改めて思わされたのは自分から展開をつくっていける馬と騎手の強みだった。

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2010.10.23

菊花賞予想 2010

菊花賞の展開には両極、2通りが考えられる。ひとつはディープインパクトの年のように、スローで流れて 33秒台の上がり勝負になるもの。もう一つはアサクサキングスやザッツザプレンティに代表されるように、ロングスパートからのスタミナ勝負に持ち込むもの。この場合、上がりは35秒台後半になることも珍しくない。前者の瞬発力勝負になれば、今年の1番人気、ローズキングダムにはおあつらえ向きの競馬になるはずだが、そう簡単には問屋が卸してくれそうにない。スタミナ型のトウカイメロディはハナを取ることも辞さない覚悟で、ステイヤー向きの展開になる可能性も低くない。本命はヒルノダムール。父は菊花賞を制したマンハッタンカフェ、母父は欧州三冠のラムタラでスタミナは十分すぎるほど受け継いでいる。強敵相手に接戦を演じた若葉Sや皐月賞はいずれも35秒台の上がりで決着したレースだったのも見逃せない。前走の札幌記念は仕上がり途上ながら、古馬一線級と僅かな差。間隔をとる狙いすましたローテは最後の一冠にかける陣営の思いを感じさせる。

◎ヒルノダムール ○トウカイメロディ ▲ローズキングダム
△ビッグウィーク、レーヴドリアン、アロマカフェ

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2010.10.18

話題沸騰エルシャダイ 社台産じゃないが大丈夫か?

何と発売を半年も前にして、あるゲームがネットの話題をさらっているのをご存じだろうか。イグニッション・エンターテインメントが開発中のPlayStation3、Xbox360向けのアクションゲームだ。もちろん発売前であるからゲームの面白さが衝撃的だったというわけではなく、人気に火をつけたのはオフィシャルサイトで公開された宣伝用の動画だった。独特のグラフィックや、旧約聖書をモチーフにした設定、そしてどことなく”ひろゆき似”の主人公が発するセリフがシュールな世界観を醸し出し、 MAD動画の素材として爆発的にブレイクすることになったのだ。ゲームの主人公・イーノックは天界の書記官だが、地上界を救うため堕天使を捕縛せねばならない。オフィシャル動画でイーノックは「そんな装備で大丈夫か?」との忠告に対して、「大丈夫だ、問題ない」と戦いに赴くがあっさりやられてしまう。再び天界に戻ると「一番いいのを頼む」と応じ、今度はドヤ顔で敵を殲滅するのだった。ただそれだけなのだがインパクトは非常に強く、ニコニコ動画では大量のMADが投稿され続けている。

ところで、なぜこのゲームを取り上げたのかというと、実はタイトルが「エルシャダイ(El Shaddai)」というのだ。エルシャダイとはヘブライ語で全知全能の神を意味するそうだが、競馬ファンにとっては馬名のように聞こえないか? わたしは初めて知ったとき、アンバーシャダイとかリアルシャダイとか、かつて”シャダイ”の冠をつけていた社台グループの所有馬を連想してしまった。そして、もしかしたら条件馬や未出走馬のなかに、エルシャダイという馬も実在したのではないかと…。しかし、残念ながらエルシャダイなる競走馬をデータベースに見つけることはできなかった。ならば、新しく命名することはできないか。現代、”エル”と言えば、エルコンドルパサー。社台産の母父エルコンドルパサーの馬にどうだろう。それならJRAにも商品名から取ったのではないと強弁できるはずだ。ということで、どなたか吉田照哉総帥に「この馬の名前、エルシャダイで大丈夫ですか?」と頼んでみてもらえないだろうか?「大丈夫だ、問題ない」と答えてくれると良いのだが。

>>El Shaddai -エルシャダイ- E3 2010 ルシフェルver(ニコ動)

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2010.10.17

秋華賞予想 2010

1番人気馬が7連敗中の秋華賞。京都内回りはゴチャつきやすく、内で揉まれると後ろから行く馬には苦しい競馬になる。ブエナビスタ、ウオッカらトップホースも涙を飲んだレースだ。それとは対照的に【6103】と連対率7割の好成績を残しているのが2番人気馬。重圧を一身に受けず、自分の競馬ができることがトリッキーなコースでは大切なのかもしれない。今年の前売り2番人気、アプリコットフィズ期待する。春のクラシック2戦はリズムに乗れずに悔しい結果に終わったが、クイーンCの鮮やかな勝ち方から素質は高く評価されていた。この夏のクイーンSでは番手から早めに押し切る正攻法で、先週の京都大賞典3着のプロヴィナージュら古馬を完封した。関東馬だが先月26日から栗東に滞在していて、輸送によるリスクを軽減。武豊も23年連続G1勝利の記録も、得意の秋華賞で決めてもらいたい。牝馬G1完全制覇を目論むアパパネが相手。3番手に成長著しいワイルドラズベリー。

◎アプリコットフィズ ○アパパネ ▲ワイルドラズベリー
△アニメイトバイオ、サンテミリオン、ショウリュウムーン、ディアアレトゥーサ

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2010.10.12

南部杯回顧 単勝元返しエスポワールシチー敗れる

ブリーダーズカップ・クラシックの壮行レースとしてエスポワールシチーが選んだ岩手競馬・南部杯。同馬は単勝1.0倍の圧倒的支持を集めたものの、まさかまさかの2着に敗れた。まずまずのスタートを切ったエスポワールシチーだったが、ハナはセレスハントに譲り、外枠のオーロマイスターも前に行かせて3番手からの競馬。4角手前から高知のグランシュヴァリエが上がっていく。ラチ沿いに閉じ込められたエスポワールシチーは早めに仕掛けることはできない。直線、エスポワールシチーは内から抜けだそうとするが、いつもの伸び脚がない。逆に早め先頭に立ったオーロマイスターに一瞬にして突き放され、3馬身差の完敗。3着には昨秋まで中央1000万条件に在籍していた11番人気のグランシュヴァリエが入り、3連単は131万円の大波乱となった。エスポワールシチーは過去最高体重の511キロと多少余裕残しの仕上げではあったが、それよりも覇気がなかったのが気になった。クラブ馬であるエスポワールシチーは海外遠征費用は多くの会員に負担を求めることになるだけに、格下馬相手の敗戦でBC挑戦に黄色信号が灯ることになったかもしれない。それにしても、単勝元返しに大枚を突っ込んだファンにとっては、ショックの大きすぎるレースになったろう。かたや、キャンペーンガールの矢部美穂は見事に3連複と馬連を的中させたよう。ギャラを超す払い戻しだったのではないか。競馬に絶対はない。3連単のアタマで買っていた私にとっても、当たり前のことを反省させられた南部杯だった。

>>矢部美穂オフィシャルブログ「大変!!!の画像」

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2010.10.11

岩手競馬・南部杯予想 2010

「いま開かれる 世界への扉」、岩手競馬オフィシャルサイトのトップページに大きく掲げられた見出し。もちろん、その背景に写っているのはエスポワールシチーと佐藤哲三である。きょう11日(祝)は東北地方で唯一の交流G1、マイルチャンピオンシップ南部杯が行われる。エスポワールシチーが南部杯をステップにしてブリーダーズカップ・クラシックに挑むとあって、中央のファンからも大きな注目を集めている。岩手競馬では南部杯を前に特設サイトをつくったり、菅原勲と矢部美穂が東京のマスコミへアピールにまわったり、前夜にはユーストリームで検討会を配信したりと、様々な試みを続けてきた。また楽天競馬とのキャンペーンや、「南部杯検定100」などファンを巻き込んだ企画もあって、多くの人たちが一体となって祭典を盛り上げようとする姿勢を強く感じる。何より関係者もファンも、心の底から岩手競馬を楽しんでいる様子がビビッドに伝わってくるから、こちらも馬券を買いたくなってしまう。

さて、肝心の予想に移ろう。断然人気のエスポワールシチー。現在、G1を5連勝中で、米国遠征の費用を捻出するためにも南部杯は落とせない。前年のこのレースの覇者でもあり、コース適性がモノを言い、連覇する馬が多いことを考えると、エスポワールシチーに死角はないように思える。重箱の隅をつつけば、南部杯では1番人気馬が6連敗中というデータがマイナス材料にあげられるが、今回のメンバーでは一枚も二枚も上の実力があるエスポワールシチーには関係あるまい。オッズは低くとも、アタマ不動と見る。そのレースぶりをしっかりと目に焼き付けたい。相手筆頭はフェブラリーSで2着したテスタマッタだ。前走は骨折休養明け、一叩きされて上昇。3番手に先行力ある3歳馬バーディバーディ。3連単の3着候補なら盛岡は走るメイショウバトラーも外せない。なお、同日の7レース「楽天競馬賞」には岩手で4勝をあげてくれている愛馬、シルキーフェザントも姿を現す。印は薄そうだが、うまく先手を取れればと期待している。

◎エスポワールシチー ○テスタマッタ ▲バーディバーディ
△メイショウバトラー、オーロマイスター

>>南部杯特設サイト

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2010.10.10

放馬したら買い? 東西の新馬戦で前代未聞の連勝劇

10日、新馬戦で2番手から抜けだしたフェイトフルウォーが先頭でゴールに飛び込むと、スタンドから拍手が起きた。決して同馬に大きな期待が寄せられていたわけではない。むしろ単勝25倍の人気薄だから、ほとんどのファンは馬券を外したはずだ。拍手の理由はフェイトフルウォーがゲートで放馬して半周ほど走り、馬体検査を受けてレースに臨んでいたこと。そして、実はこの直前、京都で行われた新馬戦でも放馬して検査を受けたアルティシムスが快勝していたからだった。珍しい連続放馬。しかも馬体検査後に出走が許され、さらに両馬ともデビュー勝ちを収めるという前代未聞の出来事だったわけである。「放馬した馬は買い」というのが新馬戦のトレンドになるのだろうか(すでに発売は締め切られているが)。今春のフローラSではメジロジェニファーが放馬後、かなりの距離を走ったのに発走除外にならず、JRAへの批判が高まったことがあった。今回の2頭の快勝劇は発走の可否を診断する獣医の正しさをアピールするものになったろう。ちなみにフェイトフルウォーの弟は今、キャロットで募集されているところ。私は出資するつもりでリストアップしていたものの、満口にならないだろうと調教の様子をしばらく見るつもりだったが、とっとと申込むことにする。

>>発走前の放馬! 除外か出走か問われる”公正競馬”(2010/5/1)

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毎日王冠予想 2010

明け方まで雨が降り続いている東京競馬場。重馬場の毎日王冠と言えば、私が思い出すのは1995年。ジェニュインやサクラチトセオー、マイシンザンなどの人気馬が馬場を苦にするのを尻目に、安田富男のスガノオージが逃げ切り勝ちを収めたレースだ。毎日王冠はあくまでプレップ。天皇賞秋やマイルCSで勝つ馬を探す必要はない。今年、スガノオージの再現を演出しそうなのは、一叩きされて上昇気配の酒井学・シルポート。ハナを切ることは間違いないが、この馬、1800メートルでは8戦7連対と滅法強い。ホワイトマズル産駒らしく、重馬場は2度連対経験がある。春はショウワモダン、セイウンワンダーらの2着に食い下がるレースをしており、あっと言わせる大逃げもあり得るのではないか。あとは酒井が思い切って行くだけだ。相手は好走率が高い安田記念組から。本格化なったショウワモダン。こちらも重の鬼だ。稽古では少し覇気がないとされているのは心配だが。3番手に57キロのスマイルジャック。これまでの競馬は不利が多すぎた。すんなり競馬ができれば安田記念3着ぐらいは走れる馬だ。

◎シルポート ○ショウワモダン ▲スマイルジャック
△ペルーサ、エイシンアポロン、マイネルスターリー、アドマイヤメジャー

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2010.10.06

近藤利一会長 朝青龍にアドマイヤセプターを贈呈

《引退披露祝賀会》都内のホテルで行われ約1500人が出席。自民党・野田聖子元消費者担当相(50)が「今後は日本とモンゴルの太いパイプになってほしい」とあいさつした。芸能界から石田純一、松方弘樹ら、スポーツ界からはサッカー元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏らが姿を見せた。また、後援者で中央競馬の馬主でもある近藤利一氏からサラブレッドの「アドマイヤセプター」が朝青龍に贈られた(スポーツ報知 2010/10/4)

今月3日、朝青龍の引退相撲が行われたが、それに合わせて行われた引退披露祝賀会でアドマイヤの近藤利一会長からアドマイヤセプターが元横綱に贈られることになった。近藤会長は朝青龍の有力なタニマチとして知られ、かつて引退騒動の際には”日本の父”としてワイドショーに登場。朝青龍とは深い関係にあるが、まさか現役サラブレッドがプレゼントされるとは予想した人はいなかっただろう。アドマイヤセプターはエリザベス女王杯などを制したアドマイヤグルーヴを母に持つ超良血馬。8月の新馬戦でデビュー勝ちを収めたが、祝賀会前日の札幌2歳Sでは1番人気で3着に敗れている。一部で近藤会長がこの敗戦に激怒したという話があったが、もしかしたら ”クラシック最有力候補の重賞勝ち馬を気前よく贈呈”という目算が狂ったからかもしれない。

気になるのはセプターの動向だろう。朝青龍の国籍はもちろんモンゴル。今後は帰国してビジネスや政治活動に励むとも言われている。現在、日本に居住しない外国人も馬主資格を取ることは可能だが、海外で馬主として活動実績があることなど厳しい条件があり、朝青龍にとっても幕下を土俵に転がすほどすんなりとはいかない。そこで朝青龍はセプターを母国に連れ帰り、モンゴル競馬の横綱をめざすことになりそうだ。モンゴル最大の祭典「ナーダム」では数万頭が参加する大規模な競馬レースが神に捧げられる。ここで優勝するのは最高の栄誉だ。レースは年齢別に分けられ、来年、同馬が出走予定の3歳馬の部は往復30キロ。モンゴル馬は高額でも10万円以下とされ、市場に出れば億はくだらないセプターは最も高い馬になるのではないだろうか。管理する橋田満調教師は「ナーダムはスタミナ勝負。こちらでもウッドで長めから乗り込んで体力を強化したい」と言ってるとか言ってないとか。。。

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2010.10.04

凱旋門賞回顧 日本を勇気づけたナカヤマフェスタ2着

日本から初めて2頭が参戦した今年の凱旋門賞は、ナカヤマフェスタがクビ差の2着と健闘し、エルコンドルパサー以来11年ぶりの連対を果たした。入れ込みが心配されたナカヤマフェスタだったが、前走のフォワ賞よりパドック、返し馬とも落ち着いていて、レースでもかかることなく中団外を折り合って追走。直線では一度は先頭に立つ場面があったものの、内から抜けだしてきた英ダービー馬・ワークフォースとの叩き合いを制することはできなかった。斤量差3.5キロは大きい。レースは馬場が悪かったとはいえ、予想以上のスローペースとなり、出走19頭の各馬が接近してゴチャつく競馬に。ナカヤマフェスタも4コーナーで仕掛け始めたところでカットされる不利を受けた。着差がわずかだっただけに惜しまれる出来事であったが、不利があったのは同馬だけではない。むしろ、そこでナカヤマフェスタを怯ませず、闘志をかきたてた蛯名の手綱を賞賛したい。必ずどこかでアウェイの洗礼を浴びることを知っている蛯名だからこそ、素晴らしい騎乗でナカヤマフェスタを2着に導けた。

もう1頭、武豊騎乗のヴィクトワールピサは7着(8位入線も繰り上がり)。内々を通って脚を溜めたが、進路を求めて直線では大外に持ち出さなくてはならなかった。この時点で勝負からは脱落。同じような位置にいた勝ち馬が馬群をすり抜けてきたのとは対照的な競馬だったが、それでもジリジリと伸びて一桁着順まで押し上げたのだから力がないわけではない。展開が違えば、十分に入着もあった。レース後、長い審議があり、勝ち馬が対象ではないかとの情報が流れた。確かに残り300の地点でワークフォースは内に寄れて接触。その煽りを受けて数頭にも影響を与えている。日本の基準からすれば十分に降着の可能性もあるのかとも感じたが、凱旋門賞という重みと、2位入線馬が被害馬でないことを考慮すれば着順変更なしは妥当なところか。審議中はナカヤマフェスタを戴冠させてあげたいという思いと、繰り上がりで歴史的偉業が成し遂げられることへの気後れが交叉していたが、結果的にはこれで良かったのではないか。ワークフォースは前走の敗戦で株を下げていたが、7馬身差で英ダービーを制した実力はホンモノだった。父はエイシンフラッシュと同じキングズベストである。

ナカヤマフェスタの”好走”は、 11年前の二ノ宮厩舎、蛯名というチーム・エルコンドルパサーの経験が活かされたものであることは間違いない。現地の調教師とのパイプ、前哨戦から本番への仕上げ方、独特なロンシャンを乗り切る手綱さばき…。そして、宝塚記念を勝つ以前から凱旋門賞の登録を済ませ、早くから目標をここに見据えてきた陣営のチャレンジスピリッツは、エルコンドルパサーで掴んだ手応えと悔しさが原動力になっている。4年前、ディープインパクトが凱旋門賞で敗れたとき、日本競馬は深い絶望感に覆われていた。ディープでさえ世界の壁は超えられないのかと。しかし今回、無敗の三冠馬でも、G1を何勝もしているわけではないナカヤマフェスタが、僅差の2着まで迫ったことは国内のホースマンを勇気づけたのではないか。また、長期滞在をしなくとも、周到な準備を経てプレップを使えば、日本のトップホースならば凱旋門賞で互角の戦いができることを証明した意義は非常に大きい。ナカヤマフェスタが夫婦ふたりで経営する日高の牧場から産まれたことも光明になろう。来年、また世界に挑んでほしい。

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2010.10.02

スプリンターズS予想 2010

これまでも短距離路線における香港勢の強さは目を見張らされてきたが、スプリンターズSに殴りこみをかけてきたグリーンバーディーも先達と比して遜色ない。前走、59キロを背負ったセントウルSでは、道中、最内枠を引いて包まれる苦しい競馬。しかも、予想外に遅いペースで流れ、4角最後方だったグリーンバーディーには極めて厳しい展開だった。それでも、直線ではメンバー中、最速の上がりを繰り出してクビ差の2着まで押し上げたのだからタダモノではない。一叩きされた今回、陣営はある程度、前につけることを考えており、スムーズな競馬ができればあっさりとライバルたちをねじ伏せてしまうかもしれない。枠も理想的だ。過去、前走が日本のレースで3着以内だったサイレントウィットネス、テイクオーバーターゲットはいずれも勝利を収めており、グリーンバーディーには縁起の良いデータとなる。相手は取り消し明けになるがキンシャサノキセキ。現在の日本勢ではこの馬の力が一枚上。3番手はビービーガルダン。前2年とも複勝圏内に好走していて、6歳を迎えた今年も力の衰えはない。

◎グリーンバーディー ○キンシャサノキセキ ▲ビービーガルダン
△ダッシャーゴーゴー、ワンカラット、マルカフェニックス、サンカルロ

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