ダービー展望 横山典が静かに燃える7年前の雪辱
先週のオークスは史上初のG1での1着同着。サンテミリオンの横山典とアパパネの蛯名が満面の笑みで抱き合うインタビューも非常に印象的だった。横山典は去年、ロジユニヴァースで初めてダービーを制覇したほか、カンパニーでG1を2勝、ワールドスーパージョッキーズシリーズで優勝するなど、華々しい活躍を収めた。破竹の勢いは今年になっても衰えず、全国リーディングをブッチ切りで快走し、すでに重賞11勝。ハナ差のブエナビスタ、同着のサンテミリオンの2週連続G1優勝などは、まさに横山典の腕によるものと見るべきだろう。以前、横山典と言えば、職人気質ではあるが、インタビューは仏頂面でメディアを頑なに遠ざけるといったイメージがあった。だが、年を重ねることで角が取れ、今は自然体で競馬を楽しんでいるように感じる。それがノリの強さの源になっているのかもしれない。今週、ダービーで横山典は打倒ヴィクトワールピサの一番手にあげられているペルーサに騎乗する。
ペルーサはオークスで手綱を取ったサンテミリオンと同じゼンノロブロイ産駒だ。7年前、横山典はゼンノロブロイでダービーに挑戦。果敢に2番手先行から抜け出しを図ったものの、内を突いて差してきたネオユニヴァースに半馬身、遅れをとってゴールした。この時、内で馬を併せず、外に進路を取った騎乗に藤沢和雄師は大いに怒り、再びゼンノロブロイに横山典が跨るのは2年以上待たねばならなかった。ペルーサは皐月賞に出走せず、青葉賞を勝ってダービーに臨む父と同じローテーション。過去、青葉賞馬は本番では2着が最高だ。勝てない理由のひとつは皐月賞組とのレベル差にあるが、ペルーサは若葉Sを勝ったにも関わらず、皐月賞を敢えてパスしたもの。若葉Sで降したヒルノダムールは皐月賞2着に好走しており、格の差は全くない。もうひとつの心配はトライアルで2400メートルを激走した反動。2分24秒3のタイムは出色だ。追い切りは順調だったが、あとは走ってみなくては分かるまい。今回、藤沢和師とともに7年前の雪辱を果たすことができるか、横山典の手綱さばきが楽しみである
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