« 桜花賞回顧 過剰人気?シンメイフジが沈んだ理由 | トップページ | 皐月賞予想 2010 »

2010.04.16

皐月賞展望 ピサとローズの2強を崩す穴馬は?

金曜日、箱根では雪が積もったと言うから、4月半ばにしては異常な寒さだ。関東では土曜の午前中まで雨が降り続き、その後、天気は回復へ向かうよう。先週の桜花賞では高速馬場がレースを決定づけたが、皐月賞も馬場状態が勝敗の鍵を握ることになりそうだ。1番人気はヴィクトワールピサ。前走、重馬場で行われた弥生賞を快勝。落馬負傷中の武豊に代わって岩田が手綱を取るが、追い切りも悪くなく視界は良好だ。唯一、不安があるとすれば、皐月賞と相性の良くない”弥生賞勝ち馬”になってしまったこと。過去10年、弥生賞と皐月賞を連勝した馬はディープインパクト、アグネスタキオン、という図抜けた2頭だけ。グレード制導入後まで範囲を広げてもサクラスターオー、シンボリルドルフの名があがるぐらいで、要は三冠馬、準三冠馬レベルの馬でなければ連勝は覚束ないということか。ちなみに過去4年、1番人気はいずれも弥生賞馬だったが、連対すら外している。去年のロジユニヴァースは大敗だった。

弥生賞馬が皐月賞と縁の薄い理由は、主に2つ考えられる。ハイレベルの激戦になりやすい弥生賞を勝つにはスタミナを消尽すること、中山開催の最終週に行われる皐月賞は弥生賞と違って馬場が荒れること。もう一つ、補足的に挙げれば、ダービーを目指すには皐月賞は十全に仕上げられないということもあるかもしれない。一時期、「弥生賞勝ち→皐月賞惜敗」はダービー確勝のフラグと見做されていたこともあったほどだ。果たして、ヴィクトワールピサは1番人気の期待に応えることができるだろうか。弥生賞は残り100メートルまで前が壁になり、追い出せない苦しい競馬。それでも、わずかなスペースが開くと、エイシンアポロンを捕える電光石火の差し脚を繰り出した。道中はスローペースで、脚を使ったのも最後だけ。それほど負荷はかからなかったように見える。準三冠馬のレベルにあるかどうかは神のみぞ知るだが、後は人気とジンクスとの勝負。逆に考えれば、ここをパスすれば三冠が見えてくる?

一方、スプリングSの敗戦で株を下げてしまったローズキングダム。トライアルで負けたこと自体は減点ではないが、気がかりなのは臨戦過程と陣営の消極的姿勢だ。近年、クラシックを狙える大器は、マイルの朝日杯を使うことは良しとされてこなかった。過去10年、朝日杯馬の皐月賞成績は【0025】で、勝ち馬はナリタブライアン以来、出ていない。また当初、ローズキングダムは弥生賞から始動するとしていたが、ヴィクトワールピサとの対決を避けるため、テレビ番組のスタジオで橋口師自ら「楽しみは本番まで取っておきたい」と、ステップ変更を宣言したのだ。そうした弱気の姿勢を示すかのように、スプリングSは成長のないマイナス体重で惜敗。レース後、橋口師は「今の中山の馬場では自信がない」とダービー直行を示唆し、新聞で「皐月回避」と報じられた。買いたくない材料満載のローズキングダムだが、留めおかねばならないのは橋口師の”泣き”のコメントは日常茶飯事で、泣いた時ほど良く走ると言われていること。今週も猛追い切りをかけながら、「上積はない」と泣いている。橋口師の泣き、どう受け止めるか。

上記2強がネオユニヴァース、サクラプレジデントのようにワンツーを決める可能性はあろうが、皐月賞は4年連続の馬連万馬券となっているように波乱がディフォルト。ディープインパクトでさえ、12番人気のシックスセンスをヒモに連れてきた。単勝7番人気以下の穴馬を探そう。皐月賞は先行勢が基本的に有利だが、去年のトライアンフマーチのように追い込みが決まることもある。ペースと馬場状態如何により、どの馬にもチャンスが生まれてくる。先行馬ではスプリングSを逃げ切ったアリゼオが大外枠に入ったことで、内枠の馬がハナを取るかもしれない。ハンソデバンドゲシュタルトあたりは馬場を味方につければあっと言わせる粘り強さを持つ。大外一気ならレーヴドリアンダイワファルコン。ともに、後方待機の決め打ちで、イチかバチかの競馬。穴はこの4頭を考えておく。また、穴ではないが、データ的、レースレベル的にはヒルノダムールが2強崩しの最右翼。ラジオNIKKEI杯、若葉Sは敗因が明確で、外枠を克服できれば上位争いは必至だろう。いずれにせよ、今週は土曜の馬場状態を確かめて印を打ちたい。

|

« 桜花賞回顧 過剰人気?シンメイフジが沈んだ理由 | トップページ | 皐月賞予想 2010 »

事前見解」カテゴリの記事

コメント

弥生賞と皐月賞がリンクしない要因としては、その他に
比較的少頭数でなおかつスローペースになりがちな弥生賞と多頭数、ハイペースの皐月賞とではレースの性質の違いがあるのではないでしょうか?

投稿: | 2010.04.18 02:33

>名無しさん 仰る通りかと思います。ヴィクトワールピサは両方克服してしまいましたが。

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2010.04.26 23:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1902/48104775

この記事へのトラックバック一覧です: 皐月賞展望 ピサとローズの2強を崩す穴馬は?:

« 桜花賞回顧 過剰人気?シンメイフジが沈んだ理由 | トップページ | 皐月賞予想 2010 »