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2010年4月の13件の記事

2010.04.29

ホクトスルタン天皇賞除外 父子4代制覇は持ち越し 

盾4代制覇の夢がかけられていたホクトスルタンが春の天皇賞に出走できなくなった。急遽、賞金上位のミッキーペトラが参戦を決めたため。ホクトスルタンの父はメジロマックイーン(1991、92年春)で、その祖父メジロティターン(1982年秋)、曽祖父メジロアサマ(1970年秋)とも天皇賞馬となっている。人気サイヤーとして鳴り物入りで社台SSに種牡馬入りしたマックイーンだったが、G1ホースを輩出できないまま4年前にこの世を去った。そして、父子四代天皇賞制覇の一縷の望みとして残されたのがホクトスルタンだった。春の盾の戦績は一昨年4着、去年は15着。6歳の今年は最後のチャンスになるかもしれな いとファンや関係者から大きな期待をかけられていた。夢の実現は来年以降に持ち越されたのは残念ではあるが、ミッキーペトラ陣営はルールに則ってレースを選択しただけだから、もちろん批難される筋合いはない。

当初、ホクトスルタンは除外の可能性が高かったため先週のメトロポリタンSに向かうはずだったが、ドリームジャーニーらの回避で賞金順が繰り上がって出走が可能になったとみられていた。そのため、ドリームジャーニーの母の父でもあるマックイーンの血が後押ししたのではとのストーリーも方々で語られていた。ハイペースの逃げ馬、ホクトスルタンが不在になったことで展開も大きく変わり、予想を再構築する必要もでてきた。今回の件で思い出されるのは、一昨年の秋華賞。プロヴィナージュが出走を決めたことでポルトフィーノが除外対象になったレースだ。この時はプロヴィナージュが3着に激走して、批判派を沈黙させる結果となったが、新潟大賞典から天皇賞に矛先を向けてきた森厩舎のミッキーペトラも何処か一発の気配を感じさせる。

>>ネット批判を跳ね返す小島茂厩舎の大激走(2008/10/21)

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2010.04.27

赤い彗星”シャア3枠伝説” 馬券的中の栄光を君に!

「一機のザクは通常の3倍のスピードで接近!」、ホワイトベースのオペレーターに驚愕の声をあげさせたのは、言わずもがな赤い彗星こと、シャア・アズナブルだった。もちろん、シャアの機体が量産型の3倍の出力があるバーニヤを持つわけではなく、スペックは軽量化で高められた部分も含めて、通常の1.3倍程度であったことが明らかにされている。理論的には空気抵抗のない宇宙空間では加速時間に比例してスピードを上げることができるが、3倍の速度ならば衝撃も3倍に増加するわけで、今度は機体の耐久性が問題となってしまう。だから、実際には卓越したシャアの操縦技術が、モビルスーツを3倍の速さで動かしているように見せていたのだろう。何しろ、ルウム戦役では敵艦を足で蹴った反動を利用して、加速力を得ていたというのだから。

一方、競馬界のシャア(4歳・1000万下)も3倍とはいかないまでも、 1.3倍ぐらい性能をアップさせる条件があることが調査によって分かってきた。それは3枠に入ったとき、つまり、赤いカラーリングを身にまとう時である。ザク1機で5隻の戦艦を沈めた本家シャアとは違って、シャアはデビューしても勝利には遠い、うだつの上がらない競走馬生活を送っていた。ところがデビュー7戦目、初めて赤い帽子を被ると6番人気ながら3着に好走。これを契機に馬生は変わっていく。「認めたくないものだな、若さ故の過ちというものを」とばかり、3歳秋、未勝利の身ながら500万下で初勝利を収めるなど快進撃。とりわけ、3枠を引いたレースでは複勝圏を必ず確保した。一部ファンも赤い彗星効果に気づいたのだろう、3月のレースで1.9倍の1番人気に推された3枠3番シャアは、期待に応えて2勝目を飾ったのである。

「シャア3枠伝説」に色めき立つ競馬界、強敵ぞろいの 1000万下に昇級してもレジェンドは継続するのか、人々の注目は集まっていった。果せるかな今月18日、阪神の最終レースで、シャアは赤い帽子を割り当てられたのである。単勝4番人気に対して複勝は2番人気。「出資者は無理難題をおっしゃる」とシャアが呟いたのも無理からぬことだ。しかし、シャアは敵のプレッシャーを跳ねのけ、中団にポジションを取る。そして、直線では一気に差し脚を爆発させた。「3枠の1頭は通常の3倍のスピードで接近!」「シャ、シャアだ、あ、赤い彗星だ!」シャアは2着を確保し、3枠伝説はまたもや守られたのである。これまでシャアは20戦2勝(4月25日現在)、3枠での成績は【1120】。今やニュータイプとして覚醒したシャア、見えるぞ、私にも重賞制覇が見える。勝利の栄光を君に!

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2010.04.26

横行する不正投票? ”○○メモリアル”巡るデッドヒート

売り上げの5%相当額を払戻金に上乗せするJRAプレミアムレース。今年度、G1の日の最終レースはプレミアムとなり、レース名には過去に優勝したG1優勝馬を冠した「○○メモリアル」として施行されることになった。そして、そのメモリアルホースはファンによるネット投票で選出されるのだが、不正ツールによる多重投票が横行して思わぬ、否、予想通りの混乱をきたしている。今月11日から18日にかけて投票されたNHKマイルCのアンケートでは、前週の天皇賞春の15倍にあたる39万票近くが投じられる異常投票が起きた。当初、圧倒的に票を集めたのは2003年の勝ち馬、ウインクリューガーだった。一部のネット掲示板で同馬への投票が呼びかけられ、その中にはスクリプトなどのソフトを駆使して大量票を投じる者が現れたようだ。エルコンドルパサーやキングカメハメハといった著名馬を引き離して快走するウインクリューガー。ところが、「ウインクリューガーメモリアル」が現実味を帯びてきた矢先、今度は1996年の勝ち馬・タイキフォーチュンが猛追。ゴール板では 1900票のハナ差?のデッドヒートでタイキフォーチュンが差し切り勝ちを収める結果となった。

もちろん、この異常投票はJRAも感知しており、投票期間半ば、「同一の方による複数の投票と思われるものにつきましては、無効とさせていただく」と警告文を掲載した上、トップページからワンクリックで投票できる仕組みを改めて投票ページの階層を下げる対策を行うことにした。締め切り間際には中間数を表示するページを閲覧できなくして、最終投票数を確定する前に不正票の洗い出しもなされたようだ。それでも、ウインクリューガーとタイキフォーチュンの突出した獲得票や、桁外れの全体投票数に大きな変化はなく、逆にJRAは不正票を見分け、仕分けする意思や技術があるのか、疑念を抱かせることになってしまったのではないか。こうしたネット投票にはしばしば”ネタ”として、一般の予想からかけ離れた候補が票を集めることがあり、最も有名なものではプロ野球のオールスターファン投票で、二軍暮らしが長く続いていた川崎憲次郎がトップとなった”川崎祭”がある。これ以後、プロ野球では投票者の登録制を採用したが、システムの煩雑さは投票数の減少と重なることもあって、一概にベストとも言えない。

ウインクリューガーは根強い人気を博す”ネタ馬”で、 2006年の高松宮記念では実際には17番人気だったにも関わらず、スーパー競馬の視聴者参加コーナー「勝ち馬予想投票」で放送中にトップとなり、アナウンサーや解説者の井崎脩五郎を困惑させたこともあった。ある意味、JRAがネット投票を採用した時点で事態は予想されたことで、何ら対策を講じることなく、レース名を決定する重要企画に突入したことの方が意外と言うべきかもしれない。無論、人気投票だから、障害入りしたG1馬が凱旋門賞2着馬より票を集めたからと言って非難されるべき点は全く皆無である。一方で、企画に賛同したファンの一票一票の思いを無下にする不正を横行させたことは、重く受け止めなければなるまい。技術的な対策はきちんと施してほしい。今回の騒動で唯一、プラスの側面があるとすれば、初代勝ち馬であるタイキフォーチュンの鮮やかなレースを思い出させてくれたことか。気違い染みたハイペースのなか計時された1分32秒6のタイムも強烈だった。あのレースで燃え尽きたのだろう、タイキフォーチュンはその後は惨敗を繰り返して引退した。もし結果的にメモリアルの趣旨に最も相応しい馬が、こうした形で選ばれたのだとすれば少し皮肉なことではある。

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2010.04.25

フローラS予想 2010

1番人気サンテミリオンの本命を打つ。新馬、特別と牡馬を相手に連勝。前走のフラワーCは後手を踏んだのが響いて、馬群に揉まれる厳しい競馬となったが、ゴール前はしっかり伸びて3着まで押し上げた。広い府中に替わるのは歓迎で、オークスに向けてしっかり勝利を収めておきたい。順当に行けば相手はブルーミングアレーだが、気になるのはハイレベルだった君子蘭賞組。先行して2着に健闘したフラムドールや1番人気だった良血マシュケナーダらが穴気配。

◎サンテミリオン ○ブルーミングアレー ▲フラムドール
△マシュケナーダ、ベストクルーズ、メジロジェニファー、アマファソン

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2010.04.21

皐月賞回顧 課せられたホームラン放つ代打の度胸

稍重まで回復した皐月賞。13番枠の1番人気・ヴィクトワールピサは内へと進路を取り、1角ではインコースに潜伏することに成功した。鞍上の岩田は当日のレースで馬場状態を確認し、直線の外は水分を含んで重くなっており、むしろ荒れている内を突こうと意を決していたのだ。道中、ヴィクトワールピサは内ラチ沿いをスムーズに捌いて、4角では先頭集団の直後に。そして、直線は一瞬、生じた1頭分の隙間に飛び込み、あっという間に抜け出してしまった。岩田は武豊が負傷したため、皐月賞一度限りの手綱を任された”代打”。しかも、ホームランのみが求められる過酷な代打だ。失敗が許されないなか、馬群に囲まれやすい内側に馬を入れることは、大きな賭けを伴なうものだ。弥生賞でも似たようなレースぶりだったが、フルゲートの皐月賞で同じことを試みるのはハイリスクとしか言いようがない。まるで岩田が何かに導かれるよう、ごく自然に勝利を収めたのは、他の騎手の裏をかくレース経験、勝負のポイントを嗅ぎ分ける動物的な勘、そして地方上がりの度胸の良さがあってのものだろう。

無論、相性の良くない”弥生賞勝ち馬”のハンデを克服して、皐月賞を制したヴィクトワールピサの能力は卓越したものだ。もっとも験の悪い1冠目をもぎ取ったことで、ダービーにはグッと近づいた。順調に調整されれば、ネオユニヴァースとの父子2冠の可能性は高い。ヴィクトワールピサの母ホワイトウォーターアフェアは、アサクサデンエン(安田記念)、スウィフトカレント(小倉記念)などを出した名牝で、フサイチの関口房朗会長が輸入し、社台が譲り受けた馬。競走馬が差し押さえられるなど落日のフサイチ軍団だが、彼らの華々しい活動は伏流水となり、こうして大河を産み出す原動力になったことも覚えておきたい。予定通り、ダービーでは復帰しているはずの武豊に手綱が戻る。岩田の鮮やかな騎乗が、今度はプレッシャーとなって武豊にのしかかる。とはいえ、すでにダービー4勝ジョッキーにとっては適度なストレスに過ぎないのかもしれないが。

拙ブログで本命にしたヒルノダムールは2着。外を回って猛然と追い込んできたが、ロスのない競馬をしたヴィクトワールピサには1馬身半、届かなかった。マンハッタンカフェ×ラムタラの配合は距離延長は大歓迎で、日本ダービーではヴィクトワールピサとの差はもっと詰まる気がする。 ”切れすぎ”ゆえにコース替わりを心配する声もあるが、不器用な同馬にとって広い府中になるのはプラスの方が多かろう。今回、さらに馬体を減らしてきたローズキングダムは4着。個人的には予想以上の健闘だった。まず馬体回復が第一だが、ダービーでも上位争いに食い込めそう。ただ適距離は2000メートル以下と見受けられる。3番人気・アリゼオは5着。大外枠で自分の競馬ができなかった。6着リルダヴァルも良く走っているが、マイルの方が良いだろう。レーヴドリアンは出遅れ、その後も行き脚がつかず、1角で勝負圏外に押しやられてしまった。ダービー直行には賞金が微妙で、一戦挟むことになろうが、スタートの課題は大きい。

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2010.04.18

皐月賞予想 2010

今年の皐月賞は難解だ。鍵になる馬場状態。土曜は3歳1勝クラスの2000メートルで2分9秒と、非常に時計のかかる不良馬場で行われた。日曜朝、中山は晴天に恵まれたものの、季節外れの寒さの影響でどこまで回復が見込めるのか予測は難しい。基本的に中山2000メートルは内枠の先行勢が有利なコースだが、3角から4角にかけて内側の芝の傷みが目立ち、ペースが平均以上になれば馬場の重さも相俟って外から一気に差し馬が襲いかかるかもしれない。迷いはファンだけでなく、ジョッキーたちも同じだろう。こういうときは、腹を据えて思い切ったレースができる騎手を選択する手も有効だ。

藤田伸二が操るヒルノダムール◎。トライアルの若葉Sは2着ではあったが、厳しいペースのなか、外からプレッシャーをかけられて接触し、進路も塞がれる苦しいレースを強いられた。精神的に脆い馬ならば、競馬をやめていたかもしれない。それでも臆することなく、勝ち馬に食らいついていった根性は見上げたもの。ヒルノダムールのタイム、2分フラットも出色だった。若駒Sでルーラーシップを事も無げに、上がり33秒1の脚で差し切ったレースは圧巻だったが、これが本来の力。道中でリズムを崩したラジオNIKKEI杯でも、ヴィクトワールピサとはコンマ2秒差に踏みとどまっており、逆転は可能とみる。

◎ヒルノダムール ○ヴィクトワールピサ ▲アリゼオ
△ローズキングダム、リルタヴァル、レーヴドリアン、エイシンアポロン

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2010.04.16

皐月賞展望 ピサとローズの2強を崩す穴馬は?

金曜日、箱根では雪が積もったと言うから、4月半ばにしては異常な寒さだ。関東では土曜の午前中まで雨が降り続き、その後、天気は回復へ向かうよう。先週の桜花賞では高速馬場がレースを決定づけたが、皐月賞も馬場状態が勝敗の鍵を握ることになりそうだ。1番人気はヴィクトワールピサ。前走、重馬場で行われた弥生賞を快勝。落馬負傷中の武豊に代わって岩田が手綱を取るが、追い切りも悪くなく視界は良好だ。唯一、不安があるとすれば、皐月賞と相性の良くない”弥生賞勝ち馬”になってしまったこと。過去10年、弥生賞と皐月賞を連勝した馬はディープインパクト、アグネスタキオン、という図抜けた2頭だけ。グレード制導入後まで範囲を広げてもサクラスターオー、シンボリルドルフの名があがるぐらいで、要は三冠馬、準三冠馬レベルの馬でなければ連勝は覚束ないということか。ちなみに過去4年、1番人気はいずれも弥生賞馬だったが、連対すら外している。去年のロジユニヴァースは大敗だった。

弥生賞馬が皐月賞と縁の薄い理由は、主に2つ考えられる。ハイレベルの激戦になりやすい弥生賞を勝つにはスタミナを消尽すること、中山開催の最終週に行われる皐月賞は弥生賞と違って馬場が荒れること。もう一つ、補足的に挙げれば、ダービーを目指すには皐月賞は十全に仕上げられないということもあるかもしれない。一時期、「弥生賞勝ち→皐月賞惜敗」はダービー確勝のフラグと見做されていたこともあったほどだ。果たして、ヴィクトワールピサは1番人気の期待に応えることができるだろうか。弥生賞は残り100メートルまで前が壁になり、追い出せない苦しい競馬。それでも、わずかなスペースが開くと、エイシンアポロンを捕える電光石火の差し脚を繰り出した。道中はスローペースで、脚を使ったのも最後だけ。それほど負荷はかからなかったように見える。準三冠馬のレベルにあるかどうかは神のみぞ知るだが、後は人気とジンクスとの勝負。逆に考えれば、ここをパスすれば三冠が見えてくる?

一方、スプリングSの敗戦で株を下げてしまったローズキングダム。トライアルで負けたこと自体は減点ではないが、気がかりなのは臨戦過程と陣営の消極的姿勢だ。近年、クラシックを狙える大器は、マイルの朝日杯を使うことは良しとされてこなかった。過去10年、朝日杯馬の皐月賞成績は【0025】で、勝ち馬はナリタブライアン以来、出ていない。また当初、ローズキングダムは弥生賞から始動するとしていたが、ヴィクトワールピサとの対決を避けるため、テレビ番組のスタジオで橋口師自ら「楽しみは本番まで取っておきたい」と、ステップ変更を宣言したのだ。そうした弱気の姿勢を示すかのように、スプリングSは成長のないマイナス体重で惜敗。レース後、橋口師は「今の中山の馬場では自信がない」とダービー直行を示唆し、新聞で「皐月回避」と報じられた。買いたくない材料満載のローズキングダムだが、留めおかねばならないのは橋口師の”泣き”のコメントは日常茶飯事で、泣いた時ほど良く走ると言われていること。今週も猛追い切りをかけながら、「上積はない」と泣いている。橋口師の泣き、どう受け止めるか。

上記2強がネオユニヴァース、サクラプレジデントのようにワンツーを決める可能性はあろうが、皐月賞は4年連続の馬連万馬券となっているように波乱がディフォルト。ディープインパクトでさえ、12番人気のシックスセンスをヒモに連れてきた。単勝7番人気以下の穴馬を探そう。皐月賞は先行勢が基本的に有利だが、去年のトライアンフマーチのように追い込みが決まることもある。ペースと馬場状態如何により、どの馬にもチャンスが生まれてくる。先行馬ではスプリングSを逃げ切ったアリゼオが大外枠に入ったことで、内枠の馬がハナを取るかもしれない。ハンソデバンドゲシュタルトあたりは馬場を味方につければあっと言わせる粘り強さを持つ。大外一気ならレーヴドリアンダイワファルコン。ともに、後方待機の決め打ちで、イチかバチかの競馬。穴はこの4頭を考えておく。また、穴ではないが、データ的、レースレベル的にはヒルノダムールが2強崩しの最右翼。ラジオNIKKEI杯、若葉Sは敗因が明確で、外枠を克服できれば上位争いは必至だろう。いずれにせよ、今週は土曜の馬場状態を確かめて印を打ちたい。

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2010.04.14

桜花賞回顧 過剰人気?シンメイフジが沈んだ理由

日刊が一面で推したり、著名人が本命を打ったりと、すっかり穴馬でなくなったシンメイフジ。4番人気に祭り上げられ、馬券的な妙味は失われてしまった。過剰に人気を背負った点のほかに、シンメイフジの敗因は何処にあるのか。明確にあげられるのは突如、高速道路に変化した馬場状態だ。前日の阪神牝馬Sではレコードにコンマ3秒差が計時されたが、桜花賞の勝ちタイムもラインクラフトのレースレコードをコンマ2秒上回る1分33秒3。入着5頭は3年前のダイワスカーレットより速く駆け抜けた。これはG1を前にして、長く伸ばされていた芝をカットしたために起きたこと。内も外もタイムの出る状態となり、例年のような外差しが決まらず、距離損のない中枠から内が優勢となった。結果、7、8枠の6頭は揃って惨敗。シンメイフジも良く追い込んだものの6着まで。個人的にも仕事の関係で、前日の馬場も見ないで予想を決めてしまった故に馬券も完敗してしまった。

とはいえ、勝ったアパパネの強さを否定するものではない。好位追走から上がり34秒1の脚を繰り出し、逃げるオウケンサクラをきっちりと差し切った。桜花賞は輸送のある関東馬は伝統的に不利とされてきたが、国枝師流の栗東滞在によって馬は万全に仕上げられていた。直前輸送を選んだアプリコットフィズアニメイトバイオが定石通りに沈んだのとは対照的だった。それでもアプリコットフィズは5着に踏みとどまり、オークスでの巻き返しが期待されよう。アパパネへの雪辱は府中で。チューリップ賞、フラワーCと強行軍で臨んだオウケンサクラが2着。安藤勝の意表をつく逃げの競馬が好走をもたらしたが、厳しいローテにも調子の下降はなく、音無師の調教手腕と体質の強さに驚かせられる結果だった。エイシンリターンズショウリュウムーンの3、4着は、オウケンサクラを含めてチューリップ賞組みのレベルの高さを示した。なお、17着と不可解な大敗を喫したラナンキュラスは骨折が判明。残念である。

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2010.04.10

桜花賞予想2010 母娘3代の夢をのせて

週初めの展望記事で注目馬にあげていたのがシンメイフジだった。外枠に入れば面白いと書いたが、まるで枠順の神様に聞かれていたかのように8枠17番を引いた。3年前から外回りコースで行われるようになり、外枠の差し、追い込み馬の台頭が目立つ桜花賞。今年も人気馬は先行勢が多く、スローな流れにはならないだろう。一叩きされてガス抜きが済み、調教は万全。新潟2歳Sで上がり32秒9の鬼脚を繰り出して牡馬を撫斬ったシンメイフジにとって、能力を発揮できるお膳立ては整った。唯一の不安、ゲート難だけは運任せだが。同馬の祖母は名牝・シンコウラブリイ。当時、クラシックは外国産馬に開放されておらず、涙を飲んで裏街道を歩んだ。その娘、レディミューズは2番人気で桜花賞に臨んだが着外に敗れている。そして、シンメイフジはレディミューズの仔。母娘3代かけた桜の夢をかなえてほしい。

◎シンメイフジ ○ラナンキュラス ▲アパパネ
△タガノエリザベート、アニメイトバイオ、アプリコットフィズ

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2010.04.07

咲き乱れる桜戦線 波乱を演じる乙女を探せ!

今週は桜花賞。いよいよ春のクラシックシーズンが開幕する。去年の牝馬戦線はブエナビスタ、レッドディザイアというはっきりした中心馬がクラシックを引っ張ったが、今年は一転、力の抜きんでた女傑の姿はない。3つのトライアルレースで、阪神JFの上位組みが揃って脚元をすくわれたのが主要な原因だ。2歳女王・アパパネは道悪というマイナス条件があったものの、チューリップ賞では折り合いを欠き、伏兵馬に差し切られた。アニメイトバイオはアネモネSで伸びきれず2着。ラナンキュラスもフィリーズレビューで詰めの甘さを露呈する、ハナ差の2着に。どの馬も休養明けのトライアルとしては悲観的な内容ではなかったものの、それ故に人気も落ちないだろうし、本命に推しづらい気分にさせられる。こうだから◎を打ちたいという積極的な理由が見つからないのだ。

一方で、今年は例年と違って1番人気は別路線組から現れることになるかもしれない。クイーンCを楽勝したアプリコットフィズ。これまで3戦2勝のパーフェクト連対、小島太厩舎の所属馬だ。デビュー戦から高い能力を示し、レース内容から世代トップレベルにあることは間違いない。しかし、臨戦過程はいただけない。年があけて、厳寒期のフェアリーS、クイーンCと重賞を2戦。そのまま桜へというローテだが、クイーンC直行組の成績は芳しくない。過去10年で【01313】と、連対したのはクイーンCを大敗して15番人気だったエフティマイアだけ。アプリコットフィズと似たステップで記憶に新しいところでは、リトルアマポーラが京成杯惜敗、クイーンC勝ちときて、本番で2番人気5着に敗れている。この馬も3戦2勝だった。手綱を手放した蛯名は、アプリコットフィズは桜よりもオークス向きと見ていたようだ。

阪神JFの上位2頭とアプリコットフィズは、西高東低が当たり前の牝馬戦線にあって、珍しく美浦所属。しかも、全馬とも関東の騎手が予定されている。桜花賞を関東の騎手が勝ったのは 25年前、エルプスの木藤隆行まで遡らねばならないというのだから古典の域。関東馬の成績が良くないのは、長距離輸送が若い牝馬に酷だからだと言われるが、栗東滞在はアパパネのみだ。関西の実績馬では、フラワーCを勝ったオウケンサクラは魅力的ではあるが、前哨戦を2度叩いて本番を好走するのは酷なこと。トライアルを制したショウリュウムーンサウンドバリヤーは一発屋の気配が漂う。敢えて印の薄いところで狙いたいのはシンメイフジ。阪神JFは出遅れ5着、フラワーCはブリンカーが効きすぎてハナに立つ参考外の競馬。馬場改修後、外回りに変更された過去3年、毎年18番枠が絡んでいるように、とにかく外枠の差し馬が好走している。シンメイフジが外枠を引くようなら波乱を演じられる面白い存在になると思うが、直前まで予想は悩みそうだ。

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2010.04.06

ダービー卿CT回顧 後藤の好プレーに封じられた吉田隼

古馬のマイル重賞にしては、思わぬスローペースとなったダービー卿CT。 1000メートルが60秒3で、上がりが34秒ちょうど。これでは後ろから行った馬は届かない。ハナを切ったのは予想通りマイネルファルケだが、果敢に2番手につけたのは勝ったショウワモダン。スタートで鞍上の後藤はファルケを先に行かしつつ、ライバルと目していたサニーサンデーを内に封じ込めて先手を譲らなかった。今の中山マイルなら内枠の先行馬が有利。後藤の頭にはレース前から、戦略が描かれていたようだ。直線はファルケを目標にして一気に抜け出したが、ゲートを出て隊列が決まった時点で勝敗は決していたとみるべきかもしれない。後藤は3週連続重賞∨。とにかく冴えている。

私が本命にしたサニーサンデーは、後藤の頭脳プレーに封じられた。スタート後、鞍上の吉田隼はサニーサンデーを押してハナか番手を取りに行こうとしたが、好発のショウワモダンに寄せられると、慌てて手綱を引いてポジションを下げる。ただ、馬は勢いがついているから、口を割って折り合いを欠いてしまう。この時のロスが直線の伸びに影響することになった。レース後、吉田隼も「自分のペースで行かした方がいい」とコメントしているが、展開の利があったことを考えると、少しもったいない競馬ではあった。1番人気、トライアンフマーチは後方待機のまま10着大敗。ペースが向かなかったとはいえ、負けすぎ。2番人気、フィフスペトルは大外枠の不利がありながら4着と健闘。今年のマイル路線では中心メンバーになりそうだ。4歳セイクリッドバレーも収穫あった。

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2010.04.04

ダービー卿CT予想 2010

8年前からハンデ戦に条件変更されたダービー卿CT。去年こそ1番人気のタケミカヅチが勝ったものの、それまでの7年間は連対すらかなわなかった。トップハンデも1連対しかなく、100万馬券の大波乱も2度あるとなれば、人気のトライアンフマーチやファリダットを軸には推しづらい。そして、4、5歳の若い馬が中心で、関東馬が圧倒的に優勢という基本的なデータを鑑みれば、サニーサンデーに食指が動く。3歳夏はラジオNIKKEI賞でクビ差の2着。復帰戦となった福島記念は軽ハンデとはいえ、ハイラップの流れを2番手から押し切る強い競馬で初重賞制覇。その後の中山金杯でも逃げて勝ち馬からコンマ1秒差に粘って、重賞で安定した力を発揮できるところを証明した。中山記念大敗は道悪が原因であり、前走着順不問のダービー卿CTでは気にならない。むしろ、中山金杯と同じ54キロに据え置かれたのはラッキーで、今回は距離短縮で折り合いの不安もなくなる。相手は本格化したフィフスペトルだが、馬体に実が入ったセイクリッドバレーも怖い。

◎サニーサンデー ○フィフスペトル ▲セイクリッドバレー
△トライアンフマーチ、ファリダット、リザーブガード、ショウワモダン

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2010.04.02

船橋ステークス予想 2010

中山の準オープン、芝のスプリント戦。確たる軸のいない混戦だが、素質の高さから牝馬でもツーデイズノーチスを本命にしたい。もともと新馬で強い勝ち方をし、アネモネSも制してクラシック路線に乗った馬。長期休養を経て年明けに復帰。この2走は不利があって不完全燃焼の敗戦が続いているが、悪い流れはきっかけ一つで変わるもの。それが内田博幸への乗り替わりと、距離短縮ではないだろうか。対抗は先行力あるメイビリーヴ、単穴には差し馬からトップオブピーコイを推す。

◎ツーデイズノーチス ○メイビリーヴ ▲トップオブピーコイ
△リキサンファイター、ベイリングボーイ、タイセイハニー

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