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2010年3月の7件の記事

2010.03.31

一口史上最安馬? シルキーフェザントが水沢で初勝利

去年、シルクホースクラブで初めて募集された地方競馬の一口馬。それら4頭のなかでも、最もリーズナブルな、総額70万円・一口3500円という低価格で人気を集めたシルキーフェザントが初勝利を飾った。28日に行われた水沢競馬場の第4レース、2番人気に推されたシルキーフェザントは好スタートからハナを切る積極的な競馬に打って出る。直線でも脚色は衰えず、後続に2馬身差をつけてゴールした。これで同馬の戦績は【1112】。カイ食いが細く、なかなか馬体が増えないのが心配材料で、この日も3ヶ月ぶりのレースだったにも関わらず、馬体は407キロと前走より3キロマイナスでの出走だった。もう少し実が入らないと上のクラスでは厳しいだろうが、パワー型ではないだけに盛岡では芝も試してみるのも選択肢かもしれない。

気になる収支。シルキーフェザントが優勝した3歳C2クラスの1着賞金は18万円。ここから進上金やら消費税やら手数料やら引かれて口数200で割ると、出資者に戻ってくる額は推して知るべし。ちなみに同馬が暮れに2着したときは獲得賞金が5万4000円だったが、一口あたりの配分額は211円!。月額1000円の飼葉代を考えると、収支を均衡させるのは至難の業か。ただ、これは中央でも何ら変わりなく、愛馬の勝ち負けに一喜一憂するのが一口馬主であることに立ち返れば、現実世界の出血が僅かに抑えられ、ずっと出走回数も多い、地方のほうがお得とポジティブに捉えよう。同世代で今月、初勝利をあげた大井のシルクオーサムは既に9戦して馬代金はペイしているらしい。賞金の高い南関東で稼げるとプラスも見えくるのかもしれず、私が出資している大井のシルクアーリアも頑張ってほしい。

>>岩手のクラブ馬主馬・シルキーフェザント号待望の初勝利!
>>ふじポンブログ

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2010.03.29

ドバイミーティング回顧 初めてのメイダンAW決戦

新たに建設されたメイダン競馬場で開かれたドバイミーティング。最大の変更点は全天候型馬場・オールウェザー(AW)が導入され、ワールドカップなどのダートレースがAWで行われるようになったこと。メイダンでは砂に人工繊維やゴム片などを混ぜたタペタ社製のものが採用され、これは一見するとダートのようであるが、その実は全く異なる適性が求められる。結論から言えば、 AW導入は日本勢にとってドバイでのチャンスを広げるものではなかったか。前哨戦のMCラウンド3、レッドディザイアは大外一気のごぼう抜きで優勝。ワールドカップを制することになるグロリアデカンペオンらをねじ伏せた。レッドディザイアは本番では入れ込みがきつく、予定外の先行策を余儀なくされたことで直線は失速してしまったが、瞬発力ある日本の芝馬がAWに高い適性があることを証明してくれた。

この他、日本勢では2頭がAWのレースに挑んだ。スプリント戦、ゴールデンシャヒーンに出走したローレルゲレイロは、スタートからズブさを見せたが、押してハナを奪って自分の型に。直線では勝ち馬に早めに交わされたものの、大きく失速することなく4着に踏みとどまった。本来の軽快なスピードをAWでも活かせたわけで、日本が劣勢に立たされているスプリント路線に光明さす健闘と言えるだろう。もう1頭、ゴドルフィンマイルのグロリアスノアは、好スタートから先団に取り付くと、直線もジリジリと脚を伸ばして4着。同馬は日本では生粋のダートホースだが、陣営はトモの弱さ、脚質などから AWに適性ありと見て参戦を決めていた。日本ではG3を1つ勝っただけの同馬の好走は、陣営の選択の正しさを示し、またメイダンのAWがすべてダート馬に門戸を閉ざすわけではないことも明らかにした。

従前、ことあるごとにドバイのダートは日本のダートとは異質なものであると指摘される一方で、トゥザヴィクトリーなど一部の例外を除いては、芝実績のないダートのトップホースがワールドカップに挑戦しては敗れ去る構図が重ねられてきた。今年、エスポワールシチーやサクセスブロッケンは、AWを嫌ったのであろう、ドバイ遠征を見送ったわけだが、これからダート馬の海外遠征は下火になってしまうことも考えられる。より適性を重視した選抜が進むのは歓迎だが、ダート馬だから可能性を閉ざされるわけではない。グロリアスノアがメイダンのAWで互角に戦えたことはダート界にとって意味のあることだろうし、少なくとも各陣営は適性を吟味した上で、チャンスありと思えば果敢にドバイに挑んでいただきたい。前述とは矛盾するかもしれないわがままだが、個人的にはエスポワールシチーのスピードをドバイで試してほしかった。

日本勢で最高着順を記録したのは、シーマクラシックのブエナビスタだった。こちらは2410メートルを2分32秒近くかけて走る重い芝コース。ブエナビスタを操るペリエは有馬記念、京都記念で横山典が教え込んだ先行策を捨て、後方からの競馬に徹したものの、直線では前が壁になる痛恨の不利もあっての2着に敗れた。それでもヴェルメイユ賞1着入線(降着)、凱旋門賞5着の名牝・ダーレミに4分の3馬身まで迫っており、改めてブエナビスタの強さを世界に知らしめたレースではなかったか。かつてのように日本馬の背に日本人騎手の姿がある時代でないのは承知しているが、横山典だったらブエナビスタをどう操縦していただろうかと、ついつい思いを巡らせてしまった。今年はワールドカップで緑と黄のブラジル国旗がはためいたが、来年こそ日の丸が揚がる光景を期待したい。

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2010.03.27

高松宮記念予想 2010

中京競馬場、改修前の最後の大一番となる今年の高松宮記念。痛みの目立つ馬場では外枠はかえって好都合になる。 16番、エーシンフォワードに本命を打つ。去年の暮れに準オープン、オープンを連勝。年が明けて2走は道中の不利に泣かされて惜敗したものの、前走の阪急杯では出遅れをものともせず、鬱憤を晴らすように馬群を突き抜けて完勝した。スプリント戦は今回が2度目と経験は浅いが、最近の高松宮記念はマイル実績のある馬が好走するケースが多く、血統的に距離短縮は歓迎。また、阪急杯は最も相性のよいステップということも心強い。相手は重賞3連勝中のキンシャサノキセキが筆頭にあがるが、外差しの競馬になるならプレミアムボックスも侮れない

◎エーシンフォワード ○キンシャサノキセキ ▲プレミアムボックス
△エイシンタイガー、サンカルロ、アルティマトゥーレ、ビービーガルダン

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2010.03.21

阪神大賞典予想 2010

きょうの注目はローズキングダムの出走するスプリングSだろうが、馬券的妙味は阪神大賞典のほう。1番人気を牝馬、メイショウベルーガが争う混戦で、単勝10倍以下の馬が6頭。固く収まるのが特徴のレース傾向は今年に限っては疑問符がつく。こういうときに信頼したいのは古豪の安定感。8歳馬、トウカイトリックの経験に期待する。年があけて万葉Sで2年ぶりの勝利。前走のダイヤモンドSでも不利がありながら、よく差し脚を伸ばした。乗り替わった藤田が能力を引き出してくれれば。対抗もベテラン、アサクサキングス。昨秋は不振に喘いだが、復調なれば実績は最上位だ。

◎トウカイトリック ○アサクサキングス ▲イコピコ
△ホクトスルタン、メイショウベルーガ、ジャミール

100円ばかりですみません

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2010.03.20

フラワーカップ予想 2010

3つの桜花賞へのトライアルレースが終わった3歳牝馬戦線。いずれも阪神JFの上位組が人気を集めたものの、伏兵馬に脚元をすくわれて惜敗する結果となった。もちろん、本番での巻き返しは期待されるし、クイーンCを勝ったアプリコットフィズなど強い馬はいるものの、現時点でブエナビスタ、ウオッカといった絶対的な本命馬が見えないのが今年の特徴か。そうしたなか、今回の勝ち方次第では一気に桜、樫の中心馬へ躍り出る可能性があるのがサンテミリオン。牡馬を相手に新馬、特別を連勝してきたゼンノロブロイ産駒だ。前走の若竹賞では好スタートから番手を追走。直線で抜け出すと、バシレウス(セントポーリア賞勝ち)、ミカエルビスティー(オープン2着2度)ら素質馬を寄せ付けることなく1着。坂はまったく苦にせず、ゴール前は手綱を抑える余裕さえあった。かなりの大器。ならば、キャリアは浅くとも、しっかり勝ってクラシックへ向かいたい。

◎サンテミリオン ○オウケンサクラ ▲コスモネモシン
△ベストクルーズ、ニールオトメ、ダンシングマオ

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2010.03.16

旅打ちトルコ競馬! 東西文明が交わる熱情ナイター

夕暮れのボスポラス海峡 イスタンブールの象徴、ブルーモスク

1600年間、首都として栄えてきたイスタンブール。ボスポラス海峡を挟んで、ヨーロッパとアジアが交差する東西文明の架け橋だ。2月の終わり、休暇を利用して初めてトルコへと渡った私は、カッパドキア、パムッカレ、エフェスと国土の西半分を1週間かけて夜行バスで周り、駆け足でイスタンブールへと戻ってきた。もちろん、競馬のためである。日本でトルコ競馬について調べたものの、分かったのは土曜と水曜に開催しているらしいことと、最寄りの駅名ぐらい。土曜の昼、安宿が集まるスルタンアフメット地区のネットカフェに立ち寄り、トルコジョッキークラブの公式サイトを覗くと、当日の出馬表から1レースが17時半にスタートするナイター競馬であることが判明。果たして競馬場まで辿りつけるのか、トルコ語など皆目見当がつかないのに馬券が買えるのか、不安に駆られながらも夕刻、宿を出発することにした。

トラム、メトロ、バスと交通機関が発達しているイスタンブール市内だが、競馬場近くのイェニマハッレ(Yenimahalle)は旅行者がほとんと利用することのない国鉄線の駅である。競馬場をめざし、ヨーロッパ側の終着点、スィルケジ駅から普通列車に乗る。料金は一律1.5リラ(約100円)。トラムやメトロが最新鋭の車両を導入しているのに対し、国鉄の列車はまるで昭和30年代の雰囲気。ドアは故障して開いたまま走行しているし、観光客は皆無。トラムとは客層が異なり、暗く殺伐とした感じである。 30分ほど揺られてイェニマハッレに到着。列車を降り、粗末な駅舎を抜けて歩き出す。世界各地、どこでも開催中の競馬場の周辺は賑わいがあるものだが、ここでは自分以外、誰も競馬場へ向かう人はいない。雨が降っていたこともあろうが、本当に寂しい。競馬なんかやってる気配がない。不安は募る。

何度か踵を返そうかとも思ったが、ここで帰ったら競馬ブロガーの名折れ。T字路を左折し、高架をくぐると、入り口らしきゲートが見えてきた。ここにも客の姿はない。どうやら競馬場は大きな公園の中にあり、入園料2リラを払うようだ。ところが、カウンター越しに係員の兄ちゃんに声をかけると、思わぬ一言。「ツーリストフリー!」、旅行者はタダだと言うのだ。タダより高いものはないと幼少より教えられてきた自分は警戒しないわけでもないが、トルコ政府が無料だと言うのだからありがたく享受することにしよう。回転式のゲートを押して入場。しばらく歩くと、トルコ語の案内表示板に「←PADOK」の文字が。ほかの言葉は理解不能だけれど、これはパドックってことだよね。さらに進むと「INTERNATIONAL STABLES」と表記された厩舎も発見。よしよし、間違いなく競馬場へ近づいているぞと自らを奮い立たせる。そして木立に囲まれた小道を抜けると視界が開け、見慣れた競馬場の光景が一気に広がった。

ここがトルコの誇るイスタンブール・ヴェリフェンディ競馬場。1周は2020メートル、直線は450メートルの右回り。芝コースを外側に、ダートコースを内側に持つ近代的な施設である。わたしは直線の半ばぐらいからコース前に入ったようで、手前のスタンドを越えて、もう一つの奥のスタンドまで行くと、それまでの寂しげな雰囲気は一変。それぞれ新聞を手に、あれやこれやと仲間とおしゃべりに興じるトルコの競馬オヤジたちの集団が現れた。「オヤジみて、ほっと安心、イスタンブール」字余り。スタンドの1階には馬券売り場のブースが4つ開いており、数台の自動券売機も設置されている。売店には10紙以上の競馬新聞が並び、私は適当に「YARIS 81」とブルーの文字で書かれたものを手に取った。新聞代は0.75リラ(約40円)。安いが、無論トルコ語だ。着いたのは1レースの発走前。パドックへ向かうと、色とりどりの勝負服を着た騎手が周回していた。

手前のスタンド。閑散 ナイターは寒いけれど綺麗です
締切のベルまで列が並ぶ窓口 売店には新聞がズラリ

馬券を買うにはトルコ語のマークシートを塗らねばならない。しげしげと見つめると、おおよそ推測がついてきた。一番上は場名、「KOSU」はレース番号だろう。「BAHIS」は馬券の種類、一番下は1点あたりの購入額か。この日は大きなレースもないのだろう。1レースから7レースまで30分刻みで、すべてダート。距離は1400メートルか1500メートルで、最終だけは2200メートルだ。ケンした1レースは逃げ馬が追撃を振りきって1着。直線は長いが、やはり先行勢が有利なのか。2レースのパドックに向かう。新聞は読めないので、頼りになるのは馬体診断だけ。素人眼によく見えた14番「ONURSOY」号の単勝勝負。馬券の種類が「G」は単を意味するガニャンだろうとしか分からないからだ。14番は果敢にハナを奪って期待を持たせたものの、ゴール前で失速。馬群に沈んでしまった。トルコ競馬、なかなか手強いぞ。

続く3レースは15頭立て。オヤジがトルコ語で熱心に話しかけてくる。どうやら「5番でゼッテー鉄板なんだよ!」と言っているらしい。市街には怪しげな日本語で話しかけてくるトルコ人の数が尋常でないくせに、競馬場では英語すら通じない人ばかりだ。とはいえ、せっかく得た情報。確かにパドックでは一際、大きな馬体で目をひく。トップハンデ58キロは実力の証か。よし、この「EASTERN SOCIETY」という英語名を持つ5番の単勝に5リラの勝負である。だが、ゲートが開くと5番はやる気があるんだかないんだか、中団のポジションでモタモタと追走。これは厳しいか。4コーナー、ようやく5番はエンジンを吹かして追撃体制に入る。直線、逃げ馬を交わそうと、ジリジリ差し脚を伸ばす。「ヤレ!ヤレ!」とトルコオヤジが絶叫し、こちらも「差せ!差せ!」と負けずに叫ぶ。ゴール前、声援に応えて5番がクビ差だけ先に出て1着。トルコ競馬、会心の初的中である。

窓口に行き、馬券を渡すと9.75リラが還ってきた。およそ300円の儲けなり…。この勢いで、せめて馬連だけでも買いたい。腹ごなしにフライドポテトを注文した店の兄ちゃんが暇そうだったので、教えを乞うことにする。トルコ語では意思疎通できず、兄ちゃんは次々にそこらの人を連れてきては、私の説明を理解させようとする。でも、みんな英語ができないんだが。新聞に「1-4、3-4、4-6、4-10」と書き、こういう組み合わせを買いたいのだとアピールすると、3人目のオヤジがOK、OKと、マークシートを塗りつぶし始めた。馬券の種類は「I」の欄をマーク。数字の1つ目の欄は軸にする「4」、2つ目の欄にヒモにする番号をマークする。これで馬連が買える。場名などは塗らなくても差し支えないようだ。「テシェッキュル」と礼を述べ、いざ勝負である。

すっかり陽は落ちて、完全なナイター競馬。イスタンブールの2月は冷える。パドックで引かれるサラブレッドの息も白い。場外発売が主なのか、広いスタンドに観客は数百人程度しか入っていないが、レースが始まるとファンたちは丸めた新聞を叩き、興奮して大声援を送る。こうして競馬場が熱気に包まれるのはイスラムもヨーロッパもアメリカもアジアも万国共通だ。レース中、大型ヴィジョンには位置取りを示す馬番のアイコンが表示され、勝負服を知らなくとも全馬のポジションが把握できるようになっている。これがレース後のリプレイではリアルな人馬のCGに置き換わって、まるで競馬ゲームのように実際のレースが再現される。世界的にはレベルは高くない競馬という思い込みもあったが、いやはや、秀逸なエンターテイメントが凝らされているではないか。

いつの間にか寒さを忘れて、トルコ競馬を満喫。馬券は3レースの単勝しか当たらない散々な結果ではあったが、ドキドキしながらも競馬場にやってきたのは大正解だった。 20時半発走の7レース終了とともに、人の波はすぐに引いていき、スタンドのドアも閉められた。裏手には競馬場の正門があり、多くの来場者は目の前の駐車場に停めていた車に乗り込み、帰路についたようだ。私はまた独りぼっちで正門から駅へと歩くことになったが、往路の不安は消え去り、エキサイティングなレースの余韻に浸るばかり。ホテルの部屋に入ると、そのままベッドに倒れ込んで寝てしまった。世俗分離のイスラム国家で、国産ビールを片手に馬券が楽しめるトルコ競馬。熱情、自由、人情味、豊かな民俗文化と都会的な洗練さ…。東西文明の出会いが産み出した魅力的な競馬がイスタンブールにはあった。

>>競馬場への詳しいアクセスや馬券の買い方

ゴール前、差し切った5番 的中馬券
馬の息も白い 騎手はレース前に関係者と相談

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2010.03.14

桜の切符を賭けて 笠松の期待を背負うラブミーチャン

「不思議の国、笠松」というフレーズを聞いたことがあるファンも少なくないのではないだろうか。フェートノーザン、オグリキャップ、オグリローマン、ライデンリーダー、レジェンドハンターなど、この小さな地方競馬場は不思議と全国区の名馬を誕生させてきた。一説には毎日、厩舎から競馬場へと至る坂道を歩かせることで、馬が鍛えられるのだとも聞くが確かではない。だが、トモが緩くて中央では満足に調教時計も出せなかったコパノハニーが、笠松に移って2歳ダートの頂点を極めるラブミーチャンに変身したのを見ると、不思議の力の存在を感じずにはいられないのだ。そのラブミーチャンが桜花賞への切符をかけて、初めて中央の芝に挑むフィリーズレビュー。話題性ほど記者の印は集めなかったが、前日売りでは単勝3.8倍前後の1番人気に推されている。父サウスヴィグラス、母の父アサティスともダートで圧倒的な良績を残しているだけに、芝の走りに懐疑的になるのが当然だが、3歳春までなら能力差で芝を克服するケースも見られること、そして何よりラブミーチャンが持つ強運に乗ってみようというファンの期待が人気を押し上げているのではないか。

馬主のドクターコパ氏は風水の方位で笠松への移籍を決断し、画数の良い馬名へ変更することにしたそうだが、その効果か、ワイドショーを含めてテレビ局が押し寄せたり、阪神への応援バスツアーが組まれたりと、プチハルウララ現象が起きつつある。新たなスターの出現は、存続の瀬戸際に立たされ続けている笠松競馬にとって願ってもないものでもある。今月、懸案の一部地主による土地明け渡し訴訟で和解したものの、賃料の支払いによって5年ぶりの赤字に転落。さらに厳しい経営状態に直面した。それでも、来年度、プラス予算を編成することにしたのは、ラブミーチャン効果による増収を見込んでのこと。笠松競馬は同馬の広報活動を強化することで、新規ファンの獲得につなげたいとしている。オグリの時代と違い、地方に在籍したまま中央のG1に参戦できる今、同馬が息長く活躍するほど売上面にも影響をもたらそう。しかし、そのためにはG1級の能力を発揮するのが大前提。ラブミーチャンは諸先輩より少し重い期待を背負って、初めてのターフを駆けることになる。何としても切符を取りたい。

>>ラブミーチャン公式サイト

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