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2009.12.29

有馬記念回顧 ”まさかまさかの末脚” ようやく炸裂

「まさかまさかの末脚でしたねー」と、画面のなかの蒼井優がつぶやき続けた2009年秋。G1の勝ち馬は末脚どころか大逃げや単騎逃げ、せいぜい中団差しぐらいで、 JRAのサインに騙されたと地団駄踏んだファンもいたのではなかろうか。しかし、まさかの末脚はオーラスまで大切に取って置かれたらしかった。抑えのきかないリーチザクラウンがハナに立ち、ミヤビランベリ、テイエムプリキュアが続く。1番人気ブエナビスタはこれまでとは打って変わって先行策。陣営は追い込み一手の安藤勝の騎乗に怒り、カンパニーの自在性を引き出した横山典に依頼したのだから、先行するであろうことは予想できたことではある。スタートで出遅れたドリームジャーニーは後方15番手からの競馬。池添もここまで後ろのポジションを取るつもりはなかっただろうが、息の抜けない厳しい流れは怪我の功名をもたらす。

1000メートル通過は58秒4。去年のダイワスカーレットより1秒以上速い。先行勢にとっては壊滅的なハイラップだ。さらに3角からはマツリダゴッホが中山十八番の強引なマクリに出たのも消耗戦に追い打ちをかけた。マツリダゴッホの勝ちパターンはこれしかないのだから、引退レースで蛯名正がペースを無視した仕掛けをしたのも責められまい。こうしたなか、4角では3番手にいたブエナビスタは早めに動き先頭に立つ。しかし、外から満を持して追い込んできたドリームジャーニーの脚色は際立っていた。坂下で並び、半馬身先に出ると、そのままリードを保ってゴールに飛び込んだ。昨秋から本格化したが、右回りは本当に安定している。小柄なピッチ走法も中山にぴったりなのかもしれない。グランプリ連覇で種牡馬としての道も大きく開けた。ステイゴールド、メジロマックイーンの血を後世に伝えていってほしい。来年の古馬王道路線も主役を張る。

2着に敗れたブエナビスタ。レース後、松田博師が「今日に限れば、アンカツなら勝っていた」と話したそう。無論、リップサービスだろうが、この大一番でまさかの末脚を繰り出したのがドリームジャーニーとは、展開に泣かされて正攻法の競馬を決断した師としてはボヤキたくなる気持ちも分かる。それでも、ブエナビスタの強さは古馬に混じってもトップにあることが証明されたし、脚質の自在性を手に入れたのは何よりの収穫だった。3着に最後方待機のエアシェイディ。中山巧者、健在であった。4着フォゲッタブルはスタミナ勝負の展開が向いたこともあるが、秋になって馬体の成長著しい。春の盾が楽しみ。8着イコピコは強行軍で馬体が減り、本調子を欠いていた。有馬を使うべきではなかった。リーチザクラウンはマイル路線で出直し。アンライバルドは殿、大差負け。原因は精神的なものか。菊花賞馬・スリーロールスの故障は残念の一言に尽きる。

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