POG指南書発売の季節 行間を読む難しさ
ダービーまで2週間。POGシーズンがクライマックスを迎えるとともに、次年度のPOGドラフトに向けた指南本も続々と刊行されている。先日はコンビニでギャロップ増刊「丸ごとPOG」を見つけて、購入してしまった。巻頭は今をときめく山本英俊オーナー特集だった。山本オーナーはパチンコ・パチスロ機を卸売りするフィールズ(株)の会長で、カジノドライヴ、フライングアップルなどを所有。豊富な資金力を武器に超良血馬を買い漁り、藤沢和、角居といった名門厩舎とタッグを組んでいるのだから、POGファンの注目を集めるのも当然か。ことしは約20頭の2歳馬がスタンバイ。一番の目玉はダイワスカーレット半弟のネオユニヴァース産駒だ。馬名はシャガール。その他にもキングマンボ産駒やモンジュー産駒などがズラリと並び、ポストフサイチはすっかり山本オーナーのもの。対するのはアドマイヤ軍団になろうが、こちらもクロフネやアドマイヤムーン、ラインクラフトの弟など超高馬揃い。アドマイヤグルーヴの初仔はクロフネ産駒のアドマイヤゲーム。牝馬らしからぬ馬名。デビュー前に改名するつもりだろうか。それにしろ、ルビーレジェンドの全弟がアドマイヤリイチで登録されているのは吹いてしまった。
16日はPOG本の元祖とも言える 「POGの達人」、通称”赤本” が発売されるそうだ。私も毎年、目を皿のようにして読みふけってしまうのだが、読めば読むほど、どの馬を指名して良いのか分からなくなる不思議な本だ。それもそのはず。昨年版を引っ張りだして見返してみると、「抜群の動き」「大舞台でも活躍できる」「血統を含めてすべて良い」「力強さのなかに柔らか味もある」「ひと際目を引く存在」「ディープインパクト系」などなど、良くぞ言葉が尽きないものだと感嘆させられるくらい、どの馬も賞賛されている。もちろん、筆者の本音は違うところにあって行間に隠されているのかもしれないが、ファンがそれを探り当てなければならないというのは、ストレートな論評の許されない競馬界らしいところかもしれない。ページをめくっていて、おっと思ったのはクロスレビューで辛口な印をつけまくっていた辻三蔵氏。結果的に"イケてなかった"話題馬たちを的確な指摘で不安点を射抜いていた。マル外リポートで合田直弘氏が「桜花賞へ期待十分」の見出しを躍らせたのはプラチナチャリスだった。結局、未勝利かよと思ったら、合田氏のドラフト指名順位は22番目としっかり下位。専門家の行間を読むのは難しい。
☆今年度版「イケてなかった馬列伝」勝手に予想
ワールドプレミア/1戦0勝(兄ネオユニヴァース)
タクティクス/4戦0勝(兄リンカーン)
フォゲッタブル/3戦1勝(母エアグルーヴ)
アドマイヤコブラ/3戦1勝(兄アドマイヤムーン)
テンペスタローザ/3戦0勝(母ロゼカラー)
ランズエッジ/2戦0勝(兄ディープインパクト)
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