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2009.05.06

ルドルフ超えの困難さ かしわ記念でカネヒキリ敗れる

環境や条件、フィールドが異なれば、以前に生み出された記録を今のものと比べることは、客観的な公平さは保ちえないのかもしれない。しかし、イチローが張本勲の最多安打記録を超えたことが賞賛されたように、それが日本記録でも大リーグ記録でもない”プロ野球記録”だとしても、新しい境地が拓かれる瞬間に人々はまだ見ぬ光を感じるのかもしれない。シンボリルドルフが「7冠」の記録を樹立したのは1985年のこと。クラシック三冠、天皇賞、ジャパンカップ、2度の有馬記念。王道を歩み、最強馬の称号を手にした。皇帝の記録に並ぶ馬が現れたのは16年後。天皇賞3勝のテイエムオペラオーだ。抜群の安定感を誇った同馬はまだまだ力の衰えなく、ルドルフ超えは確実かと思われた。しかし、宝塚記念ではライバルたちの徹底したマークで馬群に包まれ敗れてしまう。決してローズが王貞治を過去のものにする56号を放つことが許されなかったように。その秋、オペラオーは天皇賞、ジャパンカップとも2着に敗れてターフを去った。空飛ぶサラブレッド、ディープインパクトも有馬記念や凱旋門賞の敗戦があって7冠に留まった。

一方、交流G1の整備により、8冠馬はダート路線からも生まれようとしている。アドマイヤドンは朝日杯と6つのダートG1を制して7冠を達成し、クラシックや天皇賞と比べれば、裏街道での記録更新が現実味を帯びることになった。ところが、ダートでもルドルフ超えは難しかった。アドマイヤドンはJCDでゴール直前でハナ差し返されて記録樹立を逃した。去年、南部杯3連覇で王手をかけたブルーコンコルドも1番人気に推されたJBCスプリントで4着。8冠は手が届かなかった。そして、再びダート路線でルドルフ超えを狙うのがカネヒキリだ。不治の病からカムバックし、去年12月からG13勝。前走のフェブラリーSで敗れたとはいえ、その内容は勝ちに等しかった。敵は自らの脚元だけ。昨日、カネヒキリはかしわ記念で単勝1.8倍の断然人気に支持され、8冠の偉業に挑んだ。4角手前、内で仕掛けが遅れたカネヒキリを尻目に、外からエスポワールシチーが一気にスピードアップして先頭へ。降りしきる雨で軽くなった馬場で、カネヒキリはエスポワールシチーを捕らえることができなかった。入線後、異常を感じた騎手は下馬。8冠の前には何が立ちふさがっているのか、背筋が寒くなった。カネヒキリは大事なければ帝王賞へ向かうとのこと。ジンクスを打ち破ってくれることを祈りたい。

※レース後、カネヒキリには左第3指骨々折が判明した。

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