高松宮記念回顧 データ通りのローレルゲレイロ好走
馬券が外れるのはいつものこととは言え、まったく展開も結果もかすりもしないレースを回顧するというのは苦行に近いものだ。高松宮記念は中京コースの特性から速いペースで差し馬が台頭するとみてファリダットを本命にした。しかし、ローレルゲレイロが有利な内ラチ沿いを前半33秒1でマイペースの逃げ。直線も一度は交わされたスリープレスナイトを差し返して、父キングヘイローに続く父子制覇を成し遂げた。スタートで外から行く構えを見せたジョイフルハートを牽制してハナを奪った藤田の勝負強さが光ったレースだった。このレースは5歳馬、G1未勝利馬、マイルも走るスタミナのある馬が好走する傾向にあるが、ローレルゲレイロはデータ通りの馬だった。レース前に確認しておきながら、正反対の予想をしてしまうのだからどうしようもない。スプリンターズS以来のスリープレスナイトは想像以上に走った。順調なら能力差は歴然なのだろう。ファリダットは後方から大外を回して6着。今回は展開とコース取りに泣かされたが、やはりスプリンターの資質が高いのではないか。
日経賞は人気のネヴァブションがまったく伸びず7着に惨敗。前走のデキになかったとの横山典の敗戦の弁だが、不可思議な負け方だった。勝ったアルナスラインは内から好位につける積極的な先行策で、直線も坂上で危なげなく抜け出した。2着は松岡が好騎乗だったマイネルキッツ。レースレベル自体は高くはないのだろうが、アルナスラインはこの初重賞で一皮剥けると良い。休養明けのホクトスルタンは逃げて10着。一叩きの次走が天皇賞春というのは厳しいが、父系4代の盾制覇へ挑戦する体勢だけは整った。毎日杯はアイアンルックが1番人気に応えて快勝。中団で我慢して脚を溜め、直線で一気に爆発させる鮮やかな競馬だった。NHKマイルCも勝負になる。期待したアプレザンレーヴはゲートで大きく遅れ、直線だけ追い込んできたが3着。ダービーに向けて立て直してほしい。ところで、アルナスラインはアドマイヤベガ産駒、アイアンルックはアドマイヤボス産駒。スポニチによれば、兄弟種牡馬による同日重賞勝ちは 1961年のヤシママンナ、シマタカ以来だそうだ。こうした記録がすぐ引っ張りだせるのは凄い。
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