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2009.03.10

弥生賞回顧 ダービーも射程に入れたロジユニヴァース

予想以上の強さを見せてくれたのではないだろうか。ロジユニヴァースがハナを切ったのは少し驚かされたが、決してかかっていったわけではない。アーリーロブストが先に行けなかったこともあって、あまり遅くなるようなら自分で先手を取ってしまえという横山典の強気の判断からだった。道中は13秒台が3ハロン刻まれたように、内容的には見るところのないスローペースになったが、4角で後続をじっくりと引き付けた上、そこから加速して楽々と突き放した能力は素晴らしいものがある。これで4戦4勝となったが、ディープインパクトやシンボリルドルフとは言わないまでも、過去無敗で弥生賞を制したアグネスタキオン、フジキセキあたりとは遜色ないものを秘めている気がする。先行脚質から多頭数でゴチャつく皐月賞でも問題はなく、その先のダービーすら射程に置いたと見て良い。この馬と出会えたことで、横山典にとっては19年前のメジロライアンの忘れものを受け取りに行くクラシックシーズンがやってきたのかもしれない。

2着には勝ち馬を追いかけたミッキーペトラ。展開に恵まれたとはいえ、よく粘った。田中勝の好騎乗だが、本番で同じような結果を期待するのは欲張りすぎというもの。3着は中央移籍2戦目のモエレエキスパート。中団から鋭く伸びてきた。札幌2歳Sではロジユニヴァースと僅差の競馬をしていたように地力はある。今回は時計のかかる馬場だったことが味方したが、速い時計に対応できるかが、この馬の課題になってこよう。京成杯を勝ったアーリーロブストは6着。道悪はからっきしダメなようで、フォームもバラバラ。持ち味の先行策を生かす機会もなく、何もできないまま競馬が終わってしまった感じだ。良馬場で再度、見直したい。2番人気の2歳チャンピオン、セイウンワンダーはまさかの8着大敗。 12キロの太め残りの馬体ではあったが、さすがに負けすぎか。だが、潜在能力があるのは間違いなく、父グラスワンダーから「大敗後にG1で一変」という遺伝子を受け継いでいるかもしれない。距離はマイルのほうが合っている。

西は桜花賞トライアルのチューリップ賞が行われた。こちらも断然の1番人気に推されたブエナビスタが単勝1.1倍のプレッシャーを跳ね返して快勝。最後方から馬なりで上がって行き、直線で粘る逃げ馬を差しきる牝馬らしからぬ芸当だった。同性の中では明らかに力が抜きん出ており、不利のないレースになれば桜、樫とも持っていくだろう。今回、前回と後ろからの競馬になったが、内で囲まれて動きを封じられるようなことだけは気をつけなければならない。名手、安藤勝は重々承知しているはずだから、トライアルで何かを試し、本番は違ったポジション取りもあり得る。サクラミモザが2着に残るレースだった反面、ブロードストリートやジェルミナルなど後ろから行った馬には厳しい展開だった。武豊を配して臨んだ関東馬、カウアイレーンは殿負け。馬体は16キロ減。パドックでは転倒もしたそうで、この時期の3歳牝馬の輸送は難しい。

土曜の中山で行われたオーシャンSも少し。ブログの予想通り、連闘のアーバニティが見事な勝利を収めた。しかし、3連単の買い目を絞ったばかりに、 12万馬券は手からすり抜けてしまった。本当に私には博才がない。アーバニティは道中は中団で内々を回り、直線半ばまでは前が壁になって追い出すことができなかったが、ひとたび進路が開くと矢のような伸びを見せて差し脚を爆発させた。前走も同条件を快勝しているように、中山1200は水が合っている。横山典の手綱さばきも、やはり素晴らしい。アーバニティはレガシーオブストレングスが22歳の時に産んだ仔で、兄弟にはスティンガーやサイレントハピネスらがいる。個人的には競馬を始めたばかりの頃、初仔のレガシーオブゼルダという馬を好きになって、スプリングSでは単勝を握り締めて応援した記憶がある。兄のハズレ馬券を18年ぶりに弟が返してくれたのかもしれないが、それもなかなか稀有なことと感謝しよう。

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