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2008.11.04

天皇賞秋回顧 2頭の名牝が死力尽くした歴史的勝負

恐らく今年のベストバウトになったであろう天皇賞秋。いや、競馬史上、屈指の名勝負として語り継がれるのは間違いない。現役最強の牝馬2頭が死力を尽くして闘い、わずか2センチ差の接戦を演じたのだから。レースは逃げたダイワスカーレットが最後までハイラップを刻んだ結果、驚異的なレコードで決着した。ハロンごとのタイムは「12.6-11.1-11.5-11.9-11.6-11.6-11.7-11.3-11.3-12.6」。最初と最後以外、すべて11秒台。勝ちタイムは1分57秒2。前半を58秒7で通過しながら、後半はそれを上回る58秒5でまとめたのだから、まったく恐れ入る。もちろん、ダイワスカーレットとしては、道中でラップを緩めたいところだったが、ウオッカと同厩のトーセンキャプテンに後ろからつつかれて、思うようにさせてもらえなかった。それでもゴールまで根を上げずに走りきったのは、身体能力だけでなく、精神面の強さが秀でていたからだろう。

勝ったウオッカディープスカイを内に見ながら、7番手からの競馬。結果的には最高の位置取りだった。速い流れになったことで、折り合いの心配が消えた。4角では少し外に振られたが、ディープスカイと馬体を併せて満を持して追い出した。最後はウオッカ自身も脚があがるほどのタフな競馬になったが、ディープスカイを競り落とし、ダイワスカーレットより先に出ていたのは、体調面の良さからだ。検量室前では1着の枠馬にダイワスカーレットが入り、関係者が喜びの表情を見せていたが、確かにフジテレビの中継だけ見ていると、ウオッカが遅れているように見えた。武豊自身「つとめて平静を装って、2着の枠場に入りましたが、内心は愕然としていました」と述べているほど。内外、離れていたこともあり、15分間に及ぶ長い写真判定が行われ、みんなのケイバの放送時間内に確定はなされなかった。軍配はウオッカ。JRA重賞の連敗を34で止めた武豊は苦しいシーズンだっただけに、今回の盾は格別なものになったに違いない。

次走、ウオッカはジャパンカップへ、ダイワスカーレットは有馬記念へ向かう。来春はともにドバイを視野に入れて現役を続行することが明らかになっているが、ウオッカ陣営にとっては、もう再戦はしたくないかもしれない。それほどダイワスカーレットの走りは空恐ろしいものがあった。休養明けを厭わず、エリザベス女王杯でなく天皇賞秋に参戦した松田国師らには素晴らしいレースを見せてくれたことに御礼申し上げたい。ディープスカイも非凡な能力を証明した。2番枠を意識して、普段より前目につけたのが脚を鈍らせることになったかもしれないが、脚質に幅が得られたのは大きな収穫だ。当初から最大の目標としているジャパンカップで、ウオッカを逆転できるか、非常に楽しみだ。 4着以下の馬たちも最大限の能力を発揮した。マイルCSでは中心になってくるはず。少し期待したアサクサキングスは8着。距離が伸びれば、もう少しやれそうだ。あとは厳しいレースだっただけに、全馬、無事に次のレースへ駒を進めてくれることを祈りたい。

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