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2008.11.26

マイルCS回顧 及第点の騎乗では勝てぬG1の厳しさ

安田記念をウオッカ、スプリンターズSをスリープレスナイトが勝ったのに続いて、晩秋の短距離G1を制したのも牝馬、ブルーメンブラットだった。今年のマイルCSは前半も後半も46秒3という全く同じラップになったが、これは去年とほとんど同じ内容。どの馬も力を発揮できる一方で、極端な競馬をする馬には苦しい展開である。ブルーメンブラットは吉田豊が内々でロスなく折り合わせ、 4角でも前が開くと信じて内を突いた完璧な競馬。もちろん、前走でカワカミプリンセスを退けた充実度は目を見張るものがあったが、牡馬一線級を完封できたのは鞍上の腕によるところが大きい。ビシっとやっての10キロ増だそうだから、本当に調子も良いのだろう。キャロットクラブの所属馬で、来春以降は走れない規定があるため、 G1優勝を花道に繁殖入りするようだ。惜しい気もするが、亡き父、アドマイヤベガの血を次の世代へ繋いでほしい。

1番人気のスーパーホーネットは4分の3馬身届かず2着。外枠を引いて小細工のない競馬をする決心はついたようだったが、位置取りが後ろ過ぎた。 4角13番手から大外を回して直線一気。勝ち馬と同じ33秒9の脚を繰り出したが、最短距離から抜け出した相手は捕らえられなかった。一言で表せば「外を回して届かず」。かなり固くなっていたという藤岡佑介は及第点には達する競馬をしたと思うが、守りの姿勢が見えた分、勝ち切れないのがG1の厳しさなのだろう。次走の香港ではチャレンジャーの心構えで良い競馬をしてほしい。3着に高松宮記念馬、ファイングレイン。 NHKマイルで2着があるように距離は不安なかった。復調なった。4着は指定席なのかカンパニー。スタートして行き脚がつかない以上、G1では同じことの繰り返しか。カナダのラーイズアートニーはスピードについて行けず9着。今後も外国馬は勝てないのではないか。

先週は残念な事故も起きた。京都の新馬戦、1番人気セイウンアレースが故障を発症して競走中止。鞍上の武豊が投げ出され、後続の中村将、小原も巻き込まれて落馬した。武豊は右腕を骨折、小原は肝損傷、肺挫傷の怪我を負った。武豊が騎乗予定だったジャパンカップのメイショウサムソンは石橋守へ、JCDのヴァーミリアンは岩田へ、乗り替わりとなる。この時期に武豊の姿が消えるのは寂しいが、サムソンの鞍上に石橋が選ばれたのは不幸中の幸いだ。武豊はポルトフィーノに続いて2週連続の落馬。両レースとも不可抗力が原因でのものだけに、休んでリズムを取り戻してほしい。もう一つ、レベルは違うが、悲しい気持ちにさせられたのが、土曜深夜の競馬番組。お笑い芸人がジョキーマスターズの実況に挑戦する企画を偶然、目にしたが、佐々木竹見を「馴染みのない佐々木」と指し、「こいつが来ないからだよ」など、何度もコイツ呼ばわりしていた。バラエティと言えばそれまでだが、地方競馬の至宝である7000勝ジョッキー。テロップ一枚のフォローでも良いから、ほんの少し敬意を払ってもらいたかった。

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コメント

最後の佐々木さんに関する意見に同感です。あれはちょっとおかしいなって思いました。

投稿: まの | 2008.11.28 02:29

>まのさま 競馬へのリスペクトの気持ちがないんでしょうね。

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2008.11.29 01:49

トラックバックの許可ありがとうございます。
いつも楽しく読ませてもらってます。
初コメントさせていただきます。
この記事も、僕の書いた記事もそうですが
競馬関係者なのに競馬へのリズペクトがない
行動を平気で人前でする人を見ると
悲しい意気持ちになりますね。
鉄火場やレースのあと居酒屋で馬券のハズレた親父たちが
不満半分に言う分には自由ですが。

投稿: snep | 2008.11.30 03:00

>snepさま トラバありがとうございます。写真、JRAにはあると思うんですが。。。

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2008.12.07 23:29

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