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2008.10.03

初的中はフランスの田舎町で 競馬の神様に導かれ

木曜日、パリのホテルを出て、有名な世界遺産、モンサンミッシェルを訪ねることにした。だが、生来の行き当たりばったりの性格で適当な時間に列車(TGV)に乗ったために、バスに乗り換えるはずのレンヌ駅で途方に暮れることになった。午後1時すぎに着いたのに、夕方5時半までバスがないというのだ。もう一本、早い列車に乗れば、きっちり目的地に到着できたのに…。限られた時間を無駄にしてもしょうがないと、ローカル線に乗って近くの駅を目指すことにした。時刻表を調べると次の列車でモンサンミッシェルの最寄り駅の一つ手前まで行けるらしい。そこからバスか何かあるかもしれない。まったく無計画な性格は何処かで直さなくてはなるまい。

ところが、降りた駅は観光客など来る由もない田舎町。ロータリーにはバスもタクシーもない。あいにく強い雨も降ってきて、体が凍える。駅前に唯一あった小さなカフェで温かい飲み物を取ることにした。悲しい気分に浸りながら、ここで2時間後の列車を待とう。カウンターでカフェオレを注文。席につく。だが、何か様子がおかしい。普通のカフェではないのだ。一心不乱に新聞を凝視する紳士。壁に貼られた馬のマークが描かれたポスター。テレビに映るサラブレッド。そして、店の隅に置かれた自動券売機。ここは馬券が買える競馬カフェか! テレビでは障害を飛越するサラブレッドたちと、下段にはオッズが流れている。こんなところで競馬とは、何と言う偶然、いや必然。競馬の神様の導きか。

この日は平地はないようで、それぞれ別の競馬場で障害競走と、車を引く繋駕競走が行われていた。発走はいわゆるゲートを使わず、合図をもとに一斉に走り出すか、先導する車の両脇から伸びた翼のような仕切りがパタンと閉じられてスタートとなる。見たことがないぞ! 早速、馬券の買い方を店のおばちゃんに教えてもらう。ガニャンが単、プラッセが複なのは知っている。カップルガニャンが馬連、カップルプラッセがワイドらしい。トリオは三連複か。 Cはレース番号、Rは競馬場名。これらをマークカードに塗るか、券売機のタッチパネルで選んで買う仕組み。最低単位は1.5ユーロだ。手元に新聞がないので、オッズで買い目を決めることにした。 1レース目、まず人気馬の単勝を買ってみるが、かすりもしない。店の奥からはオヤジたちの絶叫が聞こえてくる。

2レース目。馬連ボックスで勝負。しかし、そのうち1頭が最初に落馬だ。長い距離を走り、いくつもの障害を飛び越える度に、落馬するものも増えていく。まさにサバイバルレースだ。最後の飛越を終えて、ゴール前に2頭が抜け出した。 7番、1番。残った2頭で奇跡的な的中。初めてのヨーロッパでの当たり馬券、まさか名も知らぬ田舎町で手にすることになるとは思いもしなかった。1.5ユーロが7倍で10.5ユーロだ。カフェでは仕事を終えたオヤジたちが立ち寄り、ビールやエスプレッソを片手に一喜一憂。競馬が庶民の娯楽として根付いていることを実感し、残ったバウチャーをレジで換金してもらい外に出た。時には無計画な性分も悪くはないねと見上げると、雨も上がっていた。

田舎町の競馬カフェ 馬券はこんな感じです

※皆様、コメントありがとうございます。なぜかこちらから返信できません。ひとまず御礼まで。

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