« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »

2008年5月の13件の記事

2008.05.31

王道か規格外か 稀に見る混沌ダービーは予想難解

今週も天候には恵まれなかった東京。ダービー当日は晴れるようだが、土曜の競馬は不良で行われている。内外のどちらにアドバンテージがあるとも、前が残るとも、後ろが届くとも言えないが、馬場状態には注意しておきたい。人気も割れている。前売りでは NHKマイルC勝ちのディープスカイと皐月賞3着のマイネルチャールズが1番人気を争い、3番人気がダート無敗のサクセスブロッケン、青葉賞馬・アドマイヤコマンドが続く。ダービーは1番人気に絶大な信頼を寄せることができるレースだったが、去年、ひさしぶりにフサイチホウオーが着外に敗れる波乱が起きた。混戦だったオークスは、その借りを全妹のトールポピーが返し、例年の傾向通りに桜花賞組が上位を占める結果になった。果たして、今年のダービーは皐月賞組が王道の強さを見せるのか、あるいは過去のデータを覆す結末が待っているのか。

データ的に視覚がないのがマイネルチャールズ。弥生賞から皐月賞を経てダービーというのは、由緒正しきローテーションだ。昔から弥生賞とダービーの相性は頗る高く、しかも皐月賞で惜敗していた弥生賞馬は、スペシャルウィーク、ナリタトップロード、メジロライアンなど良く連対している。去年もアドマイヤオーラが3着を確保しており、3連単、3連複の馬券からは決して外せない。一方、ディープスカイはNHKマイルCから、返す刀でダービーに臨むマツクニローテに準じた。近年、キングカメハメハ、タニノギムレットがダービーを制している新しい戦い方だ。ディープスカイは毎日杯、NHKマイルCを連勝しており、キングカメハメハと同タイプ。但し、最初からダービーを視野に入れていたキングカメハメハと違い、 NHKマイルCに全力投球したクチで、お釣りがあるかどうかは難しいところ。前走は荒れた馬場をこなしたものの、基本的には切れ味で勝負する馬だ。

サクセスブロッケンはダートで4連勝中。過去につけた着差の合計は31馬身というから、適性云々よりエンジンが違うということだろう。父はシンボリクリスエス、母はサンデー産駒のサクセスビューティーで 6年前のフィリーズレビューを勝っている。芝で走らないのがおかしい血統で、ダートを使われてきたのは脚元を気遣ってきただけ。ダート連勝で臨んだ馬と言えば、サンデー直仔のゴールドアリュールが思い浮かぶが、同馬はシンボリクリスエスとはコンマ1秒差の5着に好走している。血統的に問題ないとは言え、初芝のサクセスブロッケンにとって馬場が柔らかいのは大歓迎のはずだが、重が苦手というオチはありうる。アドマイヤコマンドはキャリア3戦。青葉賞とダービーを連勝した馬はいないが、近6年で3頭が連対している。キャリア4戦の青葉賞馬ではゼンノロブロイやレオダーバンが2着にきている。 3月デビューでダービーの栄冠に輝けば歴史に残る偉業になる。

他で穴人気になっている馬も見てみよう。意外にも?5番人気に推されているのが、皐月賞2着のタケミカヅチ。前6走にいずれも重賞に出走して掲示板を外していない堅実さが、混戦のなかで支持されているのだろう。ゴールドアリュール×マルゼンスキーの配合は荒れ馬場にも強そうだ。レインボーペガサスは4着だった皐月賞で脚を余したことと、安藤勝への信頼が印を厚くさせているようだ。NHKマイルCで2着だったブラックシェルは7番人気。前走で府中向きなのは明らかになった。人気薄の武豊は怖い。青葉賞2、3着のクリスタルウイング、モンテクリスエスは両馬とも重適性に欠けるか。折り合いに不安のあるショウナンアルバは外枠を引いたのがどう出るか。ステイヤーの底力が問われる展開なら、スペシャルウィーク×リアルシャダイのフローテーションも一発ある。とにかく頭を悩ませてくれる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.27

オークス疑惑の裁決? 騎乗停止も降着処分はなし

疑惑の裁決。今年のオークスはそう競馬史で記憶され続けるかもしれない。 1着となったトールポピーは直線で内に切れ込んで4頭の馬を妨害。長い審議となったものの、降着処分はなし。一方、鞍上の池添には2日間の騎乗停止処分が下った。問題となったのは残り400メートル付近。馬場中央から内に進路を取った際、押しやったレジネッタソーマジックを接触させた。その余波で後ろにいたオディールは追えなくなってしまった。それでも、池添は左ステッキを連打。さらに右へと寄れて行き、レジネッタ、ソーマジックを押しやり、後方にいたマイネレーツェルにも被害を与えた。 JRAは「斜行による被害は走行妨害には至らないが、継続的かつ修正動作の無い危険な騎乗である」というコメントを発表した。ジョッキーは処分を受けているのに、着順変更はない。ルール上は問題なく、2度の前例もあることとは言え、多くのファンが違和感を覚え、JRAの裁決に不信感を持つ人々が出てきても当たり前である。

JRAの処分は妥当だったのだろうか。パトロールビデオを見れば、一歩間違えれば重大な事故につながる、非常に危険な騎乗であったことは一目瞭然。一度目の押圧で修正することもなく、右に寄れる馬を左鞭を使って大きく斜行している。気づかなかったでは済まされない、意識してのラフプレーだ。 JRAは斜行がなくとも着順に変化はなかったとの判断で降着には及ばないとしたが、レジネッタが2着になった可能性は皆無か、誰も自信をもってないとは言い切れないだろう。少なくとも9着のマイネレーツェルの着順は違っていたはずだ。トールポピーも内への斜行がなければ、行き場は失われていた。「通常のレースならば降着」と生放送で断言した柏木集保の見解は正しい。私もこれが平場のレースであったなら、懲罰的な意味合いも込めて降着になったのではないかと思う。G1では多少の荒っぽい行為は許される、という考え方に立てば妥当性は見出せるだろうが、そこは価値判断だ。

そもそも、審議は密室で行われ、処分基準も曖昧で委員個人に任される裁量は大きい。裁決委員もJRA職員。宮仕えの本能として、G1優勝馬を降着させる面倒な責任を負いたくないのは自然なことだ。「できることなら降着処分を下したくない」という心理が働いたのは容易に想像がつく。池添の加害行為は横から寄せていったもので、被害馬の前に出て進路を遮るものではなかった。メジロマックイーンの天皇賞秋での1着降着は進路をカットして、他馬に急ブレーキを踏ませたもの。100%アウトだった。逆に、「トールポピーはセーフ」と裁決が強弁できる余地が残されていたわけで、そこに判断が拠っていった気がしてならない。当の池添はゴールでは派手なガッツポーズをして、ウイニングランまでしていた。審議の対象が自分であることは感じていたはず。敢えてパフォーマンスに興じることで、裁決の判断を鈍らせようとしたのか。ゴール後と確定後の表情の落差から、被害の深刻さまでは認識していなかったように見えるが。

しかし、今回の問題は処分基準の曖昧さだけに留まらない。「社台の馬だから降着にならなかったのではないか」という公正性への疑念を生じさせてしまったことは大きい。トールポピーの生産牧場はノーザンファーム。馬主は社台系のクラブ法人、キャロットファーム。ここに飛ぶ鳥を落とす角居厩舎のブランドも加わる。最も被害の大きかったレジネッタは社台RH、ソーマジックは吉田照哉の持ち馬で、優勝馬の栄誉を貶める立場にはない。不毛な陰謀論は控えるべきだと思うが、裁決に騎手が呼ばれても被害を強く訴えることは考えにくい。少なくとも昨秋の天皇賞のように「福島へ行け」とは言うまい。実際、被害を受けた小牧や安藤勝が裁決にどう話したかは分からないが、「社台の機嫌を損ねるようなことは言わなかったはず」とファンに思わせたのは確かだろう。公正性が揺らぐとは、ファンの信頼が揺らぐということだ。

今年のオークスは半数が社台グループの関連馬だった。これからも「社台の運動会」は10年、20年と続くかもしれない。それだけに、裁決という競馬の公正性を担保する要となる部分については、ファンが納得して受け入れられるシステムを作ってく必要があるだろう。裁決委員を利害関係のない外部の人間に任したり、審議の過程をフルオープンにすることもひとつの案だ、少なくとも、どんな基準で降着や過怠金の処分を下しているのか、線引きはどうしているのか、細かなところまで含めて内規などを公開することが先決だと考える。付けたしのような形になるが、桜花賞で見せ場なく敗れたトールポピーを短期間で立て直した角居厩舎と山元TCのスタッフに敬意を表したい。ジャングルポケット産駒らしく、東京コースの適性も高かった。兄フサイチホウオーの幻影に評価を下げていたが、妹は妹。次走、アメリカンオークスも楽しみだ。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2008.05.25

オークス予想 軽量・レッドアゲートにマラソン適性!

例年なら桜花賞組が強いオークスだが、ことごとく有力馬が馬群に沈む凡戦となったため、予想が非常に難しくなっている。輪をかけて、今週からAからCへのコース替わり、雨で悪くなった馬場というファクターをどう捉えるべきかも悩ましい。 1番人気に頼りたい気分も、そのリトルアマポーラは大外18番枠。展開次第では桜花賞のような差し脚不発のケースも考えられる。こんな時はシンプルに何かひとつのデータに拠ってみるのも手ではある。 2400メートルで行われるオークスは、陸上レースに例えれば長距離マラソン。筋骨隆々のアサファ・パウエルは、体重40キロの野口みずきに敵わない。オークスもマラソン選手のような小柄な馬が好走する傾向が強く、もっとも連対率の高いのは420キロから440キロの軽量馬たちだ。早くからオークスを目標に長い距離を使われてきたレッドアゲートの前走体重は428キロ。重の巧拙は不明だが、内田博幸の手綱、フラワーCで猛然と追い込んだ末脚、逆に先行力もあるところを証明したフローラS、一戦ごとに感じさせる成長力などは買い材料。小さな少女の快走に期待したい。

◎レッドアゲート ○リトルアマポーラ ▲ソーマジック
△レジネッタ、ムーンインディゴ、ブラックエンブレム、アロマキャンドル

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.22

後期高齢者の星! 笠松発 ”パクじぃちゃんプロジェクト”

まだ”パクじぃちゃん”って誰?と思われるファンも多いかもしれない。パクじぃは笠松競馬場で活躍する誘導馬。今年、25歳という人間で言えば100歳に迫ろうかという年齢ながら、バリバリの現役で仕事に邁進する後期高齢者の星なのである。パクじぃの本名はハクリュウボーイ。門別・倉見牧場で生まれ、1985年に笠松でデビュー。オグリキャップと同じレースで走ったこともあり、通算50戦12勝の胸をはれる成績を残して引退した。芦毛が幸いして誘導馬となり、以来15年に渡って競走馬を先導する仕事を続けてきた働きものだ。

そんなパクじぃにファンとの架け橋になってもらおうと始まったのが「こそっとパクじぃを有名にするプロジェクト」。希望者を募って行われる「ふれあい会」は、パクじぃの厩舎までファンを招き、直接、触れ合ってもらう機会。帰路につく人々を出口で見送ることもある。開設されたブログにはパクじぃの日々が掲載され、掲示板もたくさんのファンで賑わっている。ステッカーや絵葉書などのパクじぃグッズも発売され、人気を集めているという。土地の明け渡し訴訟など問題も山積している笠松だが、パクじぃはひとりでも多くのファンに訪れてほしいと頑張っている。

>>「こそっとパクじぃを有名にするプロジェクト」

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008.05.21

ヴィクトリアM回顧 本調子欠くウオッカ2着に敗れる

ヴィクトリアマイルは上がり馬、エイジアンウインズが好位から抜け出す危なげない競馬で完勝した。手綱を取った藤田は「府中マイルG1は逃げ切れるほど甘くない」との考えで、前走の阪神牝馬Sを勝ったハナを切る競馬は絶対にしないと決めていたそうだ。騎手も巧かったし、馬も強かった。馬名の字面からはエイシン軍団の一員のような印象を受けるが、勝負服は懐かしい太田美實氏のもの。ウイニングチケットやロイヤルタッチでG1の常連だったが、最近はすっかり鳴りを潜めていた。G1勝ちは日本ダービー以来、15年ぶり2度目。もしかしたら、あの時のマサトコールを思い出したファンもいたかもしれない。フジキセキ産駒は去年のコイウタに続いてのヴィクトリアマイル優勝。今春、ドバイではサンクラシーク(南ア)が勝利したように、すばらしい種牡馬になった。 エイジアンウインズの次走は米・キャッシュコールマイル(7月5日)。好勝負できるはずだ。

1番人気に支持されたウオッカは4分の3馬身届かず2着。レースは1000メートル60秒通過のスローペースで、瞬発力勝負の差し比べとなった。武豊はウオッカの折り合いを気にして中団につけ、直線は坂を上ってから追い出した。かなり、待って待って、ゴーサインを出した感じだったが、勝ち馬を交わす脚は繰り出せなかった。この日の馬体は京都記念より16キロ少ない478キロ。ドバイ遠征の強行軍のためだろう、腹も巻き上がっているように見えた。フジのパドック解説、細江純子は「細い方が走る形かも」「決して状態は悪くない」と言っていたが、素人目にも調子を欠いていた。府中コース、マイルは、ウオッカにとって最高の条件ではあったが、厳しい状態で連を確保した実力は素晴らしい。ゆっくり休養させて、疲れを取ってほしい。 3着はブルーメンブラッド。一度は先頭に立つ競馬で、4着とは3馬身半差。すべてが向いたとはいえ、進化著しい。

さて、ファリダット、メイショウサムソン、ブラックシェルなど、春のG1で勝ちきれない武豊だが、ピーターパンSを圧勝したカジノドライヴ陣営から騎乗依頼を取り下げられていたことが明らかになった。「あまりにも強い勝ち方をしたので本当に乗せてもらえるのかと不安になるほどですが、どうやら大丈夫なようです。いまから、ドキドキしています」(武豊日記)と期待を公にしていただけに、ショックは大きいだろう。神懸り的な騎乗を見せられない今の武豊であれば、コースを熟知した地元の騎手に任せる方が勝利の可能性は広がるという判断か。せっかく凱旋門賞の名誉挽回の機会になるはずだったが、今となっては、前哨戦を乗らなかったことが悔やまれる。ライバルのビッグブラウンはプリークネスSを制して二冠を達成。ベルモントSはカジノとの無敗馬対決になるが、この歴史的なレースに出走する日本馬の背に、日本人騎手がいないのは少し残念ではある。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008.05.17

ヴィクトリアM予想 最高の条件整ったウオッカ復活!

「好きな馬はつくらない」というファンは案外多い。個人の主観が入ってしまえば、客観的に分析すべき”予想”にブレが生まれる。馬券を当てたいと思えば、余計な感情に拘泥したくないと考えるのは当然だろう。だが、知らず知らずのうちに、贔屓の馬ができてしまうのも常。競馬はサイコロ博打でないのだから、やむを得ない。私にとって、そんな馬はウオッカ。 64年ぶりにダービーを制した牝馬ながら、その後は不振が続く。何とか立ち直ってほしいと、ついつい肩入れしてしまうのだ。府中はダービーで優勝し、ジャパンカップでコンマ2秒差に好走した相性の良いコース。マイルはダイワスカーレットを完封し、阪神ジュベナイルFで驚異的な差し脚を見せた距離。海外遠征から帰国して、それほど間をおかずの一戦は過酷なローテーションだが、最高に条件の整った舞台で鮮やかな復活劇を期待したい。どうせ外れる毎週の馬券なら、願望で予想しようと開き直る。

◎ウオッカ ○ジョリーダンス ▲ニシノマナムスメ
△ブルーメンブラット、ベッラレイア、トウカイオスカー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.15

記憶に刻まれた ”世界のG1級” さらばコンゴウダイオー

「G1級。日本のじゃない。世界のG1」「同じ重量で走らせるのは他馬がかわいそう」「函館スプリントSに出しても勝てる」「何頭タイムオーバーが出るか分からないよ」 。 2年前の夏、デビュー前から自信に満ち溢れた関係者が吹きまくったことで、大いに注目を集めた若駒がいた。スポーツ紙は週の半ばから絶賛する記事を載せ、初戦は単勝1.1倍という圧倒的な人気を集めた。どんな勝ち方をするのか、ディープインパクトを超えられるのか、日本中のファンが固唾を飲んで見つめた。その若駒は悠々と2番手につけると、4コーナーでは先頭に並びかけて直線へ。すわ、シンボリルドルフの再来か、そう思わせたのは一瞬だった。あっさりと後続の馬に追い抜かれ、どうにかこうにか勝ち馬から3馬身半差の3着に流れ込むのが精一杯。完敗だった。

若駒の名はコンゴウダイオー。以後、前評判との落差から、ニヤリとしながら「世界のG1級」の枕詞で語られることになった馬である。初戦で敗れた後も、「山内に大物2歳あり」の幻想は簡単には消せなかった。鞍上の藤田は「すごく走る馬で調教で併せても、すぐ抜け出して、今日のような実戦を想定したケイ コにならない。もっと強いパートナーとやった方が良いかも。素質はとてつもない…」とコメント。併せ馬できるレベルのパートナーがいないことを敗因にあげた。また、私がブログで冗談めかして敗戦を報じると、すぐに反論が寄せられた。「コンゴウダイオーはかなり厳しいペースを前に行って良く残ったという見方もある。… (勝った)エーシンダームスンは世界のGI級、それ以外の3頭も普通にGI級の可能性がある」(負け馬@馬耳東風)と、実はとてつもないレースレベルだったのではと指摘するのである。

コンゴウダイオーが初勝利をあげたのは連闘で臨んだ3戦目、ダート1000メートルだった。だが、次走で函館2歳Sで芝に再びチャレンジするものの、オープンのスピードについていけず8着。力の限界を露呈した。秋からはダートばかり使われるようになり、3歳1月に平場500万円で2勝目をつかんだ。これがデビューから11戦目。海外G1を嘱望されたはずの天才は、いつしか走り続ける勤労者になっていた。大きなイメージチェンジだ。この頃、本気でG1を勝てる器だと口にするものは消え失せ、むしろ、コンゴウダイオーは大ぼらラッパを揶揄するネタ馬的存在へと変わってしまっていた。二桁大敗を繰り返すと、「世界のG1級」と笑われながら指をさされた。それでも最終レースを駆ける姿は、デビュー戦と同じく、まじめで一生懸命な走りだった。 G1も1000万下もない。ただ目の前にあるレースに挑むしかなかった。

古馬になった今年。主戦も角田に替わり心機一転、コンゴウダイオーは調子を取り戻しつつあった。 2月から3着、2着、3着、2着と惜しいレースが続いていた。天皇賞春が行われた今月4日、最終レースに出走したコンゴウダイオーはひさしぶりの1番人気に推された。私も3連単の頭に据えた。しかし、結果は惨敗。よほど悔しかったのだろう、翌週、連闘で最終レースに挑んだ。再び1番人気の支持を集めたコンゴウダイオーが、アクシデントに巻き込まれたのは直線。空馬が馬群を内に押しやって、驚いた1頭が躓いて落馬。その内にいたコンゴウダイオーは煽りを受けて転倒してしまったのだ。予後不良。あまりに突然の別れだった。23戦2勝は何の変哲もない生涯成績だ。だが、私たちは夏に評判馬が現れる度、「世界のG1級じゃないの?」とニヤリとしながらコンゴウダイオーを思い出すのではなかろうか。競馬が記憶のスポーツなら、競走馬たるもの、それも立派な所業ではないか。「世界のG1級」よ、安らかに。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008.05.12

NHKマイルC回顧 頭抜けたディープスカイの瞬発力

荒れた馬場で切れ味が武器の馬は不利になるのではと言われたNHKマイルC。その懸念から私もディープスカイ、ブラックシェルの印をひとつずつ落とし、先行力あるレッツゴーキリシマを本命にした。だが、結果は真逆。ゴスホークケンが果敢に先手を取り、ダンツキッスイ、エイムアットビップが追いかける展開。先行勢は壊滅した。スタートが今ひとつだったディープスカイは後方3番手。馬場の良い外に各馬が集中するのを予測して、4角では馬群の内をつく。同じようなコースを先に抜け出したブラックシェルを残り200で交わすと、まったく危なげない走りでゴールを駆け抜けた。四位の「追えば必ず伸びる」という確信に基づいた好プレーが勝利に導いた。それだけの自信を鞍上に与えたのは、毎日杯でアドマイヤコマンドらを千切り捨てた瞬発力の高さだ。皐月賞に見向きもせず、NHKマイルC一本に絞った陣営の仕上げも完璧だった。

2着ブラックシェルは早め先頭の競馬で能力を出し切った。クロフネ産駒らしく、府中も合っている。以前から感じていたが、マイラーだろう。例年の松国ローテでダービーをめざすことになるが、馬券の対象になるまではどうか。3着はファルコンSを勝っているダノンゴーゴー。この馬も上位2頭と同じようなコースを通って追い込んできた。展開が向いたのは事実だが、14番人気は少し人気を下げすぎたか。2番人気ファリダットは大外から伸びて5着。先約から武豊はブラックシェルではなく、こちらを選んだのだろうが、府中マイルG1を乗り切るにはまだまだ底力が足りない印象だった。レッツゴーキリシマは道中こそスムーズに進めたものの、直線はぱったり。血統のイメージに相反して、悪い馬場は良くないのかもしれない。力も足りなかった。勝ったディープスカイはダービーも視野に入れている。混戦の今年は充分にチャンスもあるだろう

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008.05.11

NHKマイルC 粘れ粘れ、レッツゴーキリシマ!

今朝、カジノドライヴの出走したピーターパンSの映像を観て驚いた。まったくの楽勝劇。この馬が順調だったなら、NHKマイルCも赤子の手をひねるように持って行かれていたのではないか。だが、今年のNHKマイルCは1番人気が5倍もつける大混戦。スピードやスタミナ能力だけで量れば、弥生賞2着のブラックシェル、毎日杯を圧勝したディープスカイ、超良血ファリダットあたりを上位に取るのが筋だろう。しかし、府中の馬場は折からの降雨で荒れ気味。差し脚が届かない可能性も高い。思い切って先行力あるレッツゴーキリシマから入ってみたい。前走の皐月賞は果敢に2番手を追走して、最後まで粘って5着。距離短縮は大歓迎のはずで、メジロライアン産駒なら悪い馬場も苦にしない。波乱の立役者となれ。

◎レッツゴーキリシマ ○ディープスカイ ▲ブラックシェル
△ファリダット、サダムイダテン、ゴスホークケン、サトノプログレ

>>レース映像・ピーターパンS (優勝カジノドライヴ)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.09

旅打ち高知競馬! 南国・土佐の大らかさに包まれて

天皇賞観戦の翌朝、私は大阪にいた。このまま帰京するのも芸がない。そうだ、地方競馬へ行こう! 「競馬界を今一度、洗濯いたし申し候」ということで、思い切って四国へと向かうことにした。めざすは未踏の地、高知競馬場である。あいにくの土砂降りのなか、無料バスに間に合うよう駅前へと急ぐ。小さなバスターミナルは駅に向かって左側にあった。発着場所は「C」。ところが、乗り場が見当たらない。表示もない。焦っていると、遅れて競馬場行きのバスが現れた。これで一安心…とはいかなかった。バスはターミナルに入ってくると、誰一人の客も乗せないまま、あっという間に走り去ってしまったのだ。雨に打たれ、立ち尽くす阿呆がひとり。事務所で乗り場を確認すると「Cはその辺やか」との返事。ちょ~テキトーである。「おまんら許さんぜよ!」と、45分後。今度は正面にやってきたバスに鉄火面ばりのホップ、ステップ、ジャンピング~で乗車成功。駅前からの乗客は私ひとり。GW中の開催にしては少し心配になる光景だ。

だが、競馬場に近づくにつれて、それは杞憂であることがはっきりしてきた。駐車場はたくさんの車で埋まり、場内は多くのファンの姿があった。三紙ある競馬新聞から「福ちゃん」(500円)をチョイス。早速、検討へと移ろうとすると… 馬柱が読めないよ! こんなことはサンタアニタ以来だ。北米か! 福ちゃんは競馬ブックのような横組だが、ひとつの枠に出走したレースの情報が記載されているのではなく、前6走の着順、騎手、位置取りなどが細かな字で横一行ずつ書かれている。言わば四季報やnetkeibaの新聞版。さらに目を凝らすと、平均ハロン、過去20週の着順、季節ごとの勝利度といった詳細なデータまで散りばめられている。豊富な情報量の福ちゃんを使いこなしてこそ通か。ちなみに右端の「談話」は「これも変わりない」「これも徐々にマシに」「これも今イチ」など、ことごとく「これも」から書き出しが始まっていて、いったい誰の談話か分からない。それも「ほがなこんまいこと、いいがやないかね」というところか。

高知競馬場は一周、右回り1100メートル。もっとも多用される1300メートルは4コーナー付近にゲートがおかれ、スタンド前を二度走ることになる。1着賞金は9万円から13万円。窓口の多くは効率化のため、カーテンが閉められている。「赤字即廃止」の厳しい条件のもと運営されている、苦しい台所事情も伺えた。不良馬場ということもあって、ハナを切った馬がほとんど連対する展開。本命馬が先手を取れないと波乱必至なわけだが、人気馬が後手を踏んでもスタンドは淡々としたもの。怒号や悲鳴が飛び交うことはない。福山あたりなら死人が二人ぐらい出ているレースでもだ。パドックも同じ。手の届きそうな距離で騎手が回っていても、野次も飛ばないのだ。あるのは「本田くん、がんばってー」というオバチャンの黄色い声援だけ。本田は恥ずかしそうに俯き、ダクでパドックを出て行く。パドックで厩務員が手綱を放すのも高知名物だ。地方競馬の魅力はオヤジたちが真剣勝負する空気だが、高知の南国競馬はどうも一味違う。鉄火場とはほど遠い、ホノボノした雰囲気である。優しさ、大らかさに包まれているようなのだ。

スタンドは4階建て かわいらしいパドック

直線200メートルも攻防は熱い 高知のJRA-VANこと福ちゃん!?

もう一つ、余所者が驚かされるのが競馬場とは思えない、たくさんの”お子様”たち。ざっと数えたところ、大袈裟でなく4人に1人は子どもではないか? 決して「こどもの日特別」がメインレースだからではないらしい。コースやパドックのいちばん前に陣取り、我が物顔で走り回る姿は、公営競技場だか遊園地だか分からなくなりそうなほど。パドックでは「お姉ちゃん、何が良い?」「8番が良い!」などという微笑ましい母子の会話が繰り広げられていた。さらにゴール板前には馬券オヤジに説教する驚くべき小学生が…。「7番は確実やて言うたやろ。おっちゃん、アカンわー」、そう言って懐から取り出したのは的中馬券! 「そりゃ、わからんわー」と頭を抱えるオヤジ。土佐のガキども恐るべし。もちろん、本人が窓口で買えるわけもなく、あくまで父親の馬券を預かっていることが分かったが、中央なら緑服の人がすっ飛んできそうなやり取りだ。

高知競馬には数々のアイドルホースがいる。ハルウララを挙げるまでもなく、オースミレパード、エスケープハッチ、ヒカルサザンクロス、ナムラコクオーなどなど。 8レース、記者選抜にはヒカルサザンクロスの記録に迫る253戦目のダイナブロスが出走していた。新潟や上山を経て高知へやってきた12歳馬。森井美香がきっちり2着へ持ってきた。このレース、すべての馬が連闘だった。賞金額の低さからも明らかな通り、高知に集まるのは底辺に位置する馬たちだ。調教師や厩務員は他場で走れなくなった老齢馬や故障馬を立て直し、再びレースに出走させる。限界まで馬を鍛え抜いて頂点をめざす、中央や南関東とは異質の競馬だ。そこに最多連敗、最多出走、最高齢現役馬など、ただ強さを求める競馬にはない見方が生まれてくる。だから、土佐の人々は温かい眼差しと"おらが村の馬"という連帯意識を懸命に走る馬たちに向けるのかもしれない。

さて、ここに来たからには観ておきたいのが「ハルウララギャラリー」だ。出迎えてくれたのは馬房に入った等身大のハルウララ模型。さらには映画「ハルウララ」の写真や衣装、出演者の渡瀬恒彦や賀来千賀子の手形が展示されていた。結局、映画は全国公開されず、ウララも高知に戻ってくることはなかった。ウララ関係の記事が閲覧できるコーナーには「競馬最強の法則」が積まれ、付箋のついたページには「社台ファームに7000万円で馬主が売りつけようとした」懐かしい話が載っていた。どこか抗議の仕方も奥ゆかしい。帰り際、展示品限りというTシャツとストラップを買うと、せっかくだからとポストカードとキーホルダー2個をオマケにつけてくれた。これでは儲けはなかろう。この分け隔てない親切心が結果的に付け込まれることになったのかと思うと、残された模型が物悲しくも見えた。さながらギャラリーは兵どもの夢の跡か。

最終レースのスタンド、嬉しそうなおっちゃん達に出会った。「余裕でてきて、競馬できそうやでって」と開催の行く末に盛り上がる。いつ廃止になってもおかしくない高知競馬は、部外者には知る由もない様々な問題も抱えているのだろうし、これからも困難が待ち受けているはずだ。だが、一つだけ明らかなのは、競馬場は地元の人々に愛され、存続を願う多くの声があることだ。それはハルウララがいなくなり、メディアの目が向かなくなっても変わりない。「いちばんがおれば、ビリもおる。あたりまえやん」 競馬場を去るとき、来たときの雨が嘘のように青空が広がっていた。馬券の負けも忘れる大らかな気分で帰路に着いたのは、天気のせいだけでなかっただろう。

パドックに陣取るチビッ子馬券師 森井美香とダイナブロス

等身大のハルウララ模型 ギャラリーには映画の撮影の写真が

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2008.05.07

アドマイヤジュピタが盾制覇 作戦失敗が功を奏す?

トップホースたちが持てる力を余すところなく発揮した天皇賞春。最強馬決定戦の名に恥じないレースになったのではないだろうか。私もライブ観戦のため東京から現地へと赴いた。まず、向かったのはライスシャワーの慰霊碑。劇的な復活を遂げた、あの天皇賞から13年も経ったとは感慨深い。この日は多くの供物が供えられ、ライスシャワーがファンの心に生き続けていることを感じさせられた。今年、レースの鍵を握るとされたのは、関係者による決起集会まで開いたアドマイヤ軍団の行方。ところが、ペースをつくるはずの福永・アドマイヤメインは出遅れ。そして、番手近くからの競馬を想定していた岩田・アドマイヤジュピタもスタートで失敗してしまった。一方、横山典・ホクトスルタンが好スタートを切り、思い切ってハナを叩く。ホクトスルタンは1000メートルを1分1秒1で通過。淀みのないラップが刻まれ、どこかで13秒台に落として息を入れたいところ。だが、後ろからアドマイヤイメインがプレッシャーをかける。2000メートルは2分03秒だったが、先行勢には数字以上の厳しい流れになった。

夏の日差しとなった淀 慰霊碑を訪れる人は後を絶たない

直線、粘ったホクトスルタンは、ラスト1ハロンでスタミナが枯渇。その後ろにいた1番人気、四位・アサクサキングスが交わしにかかるが、こちらも伸びを欠いた。代わって先頭に立ったのは3角過ぎから進出してきていたアドマイヤジュピタ。だが、武豊・メイショウサムソンも盛り返す。壮絶な追い比べは、アタマだけジュピタに軍配が上がった。G1初挑戦で盾を制する偉業。本来の先行する競馬ではなく、見事な差し脚で勝利へ導いたのは、後方で折り合わせることに腹をくくった岩田のファインプレーだ。アドマイヤメインは殿負け。結果的に先行勢が壊滅したことを考えれば、出遅れのために先行争いに巻き込まれなかったのは幸いした。ホクトスルタンが格好の目標となったのも有利だった。多頭数出しの余計な作戦は良績につながらないことが大半。今回、2頭の出遅れによる作戦失敗が図らずも最高の結果を生んだと言えないか。もちろん、自ら勝ちに行ってサムソンをねじ伏せたのだから、ジュピタが天皇賞馬に相応しい実力を持っていたことに疑いはない。

アドマイヤ総帥、近藤利一は初めての盾制覇に人目を憚らずに涙した。本業は解体業。あくの強い馬主で好き嫌いの分かれるタイプだが、斜陽の競馬界に多額の資本と情熱を投下してくれていることは感謝せねばなるまい。ジュピタの父はスピード馬のフレンチデュピティ、母の父はライスシャワーを輩出したリアルシャダイ。母系が強く出たということか。天皇賞もステイヤーらしい戦いぶりだった。2着メイショウサムソンは不振から脱出。反動がなければ良い。 3着アサクサキングス、4着ホクトスルタンは展開次第では充分に勝てる力があるところを見せてくれた。とりわけ、メジロマックイーンから血の継承が期待されるホクトスルタンには、どこかでG1を獲得してほしい。来春の天皇賞まで待たなくとも、宝塚記念や有馬記念はチャンスがありそう。 9着ドリームパスポートは大型連休の渋滞に巻き込まれ、輸送に12時間もかかった影響が惨敗につながった。陣営のボーンヘッド。本命にしたポップロックは見せ場なく12着。敗因を教えてほしいものだ。

うるさい気性はいつものこと。アドマイヤジュピタ 復活を遂げたメイショウサムソン

決起集会を開いたアドマイヤ軍団 岩田は喜びを爆発させた

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.04

天皇賞春 忘れられた実力馬・ポップロック◎!

最強馬決定戦、春の天皇賞。盾三連覇に挑むメイショウサムソンが本調子を欠くなか、どこからでも勝ち馬が飛び込んできそうな大乱戦の様相を呈している。 1番人気はアサクサキングス。強い菊花賞馬ではあるものの、押し出された本命馬であることは否めない。 4頭出しアドマイヤ軍団は、ハナに行きたいホクトスルタンともどもアサクサに楽なペースを作らせたくないはずで、今年はスローにはなりそうもない。軸は豊富なスタミナと自在性のある脚質を持つポップロックを指名したい。ディープインパクトやアドマイヤムーンといった超一流の名馬と僅差の競馬をしてきた古豪だが、エリシオ産駒という地味さのせいか、盲点となる前日売り6番人気。少し力を侮られているのかなという感じを受ける。鞍上はフローラSを制してエンジンのかかってきた内田博幸。一発気配が漂う。対抗は着々と良化しているドリームパスポート。差し脚にかける覚悟を決めてほしい。単穴はホクトスルタン。レースは京都まで観にいこうと思っているので、感動的な結末を期待したい。

◎ポップロック ○ドリームパスポート ▲ホクトスルタン
△アサクサキングス、メイショウサムソン、アドマイヤジュピタ、アイポッパー

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008.05.01

最多4頭出し アドマイヤ軍団に作戦の利はあるか

最近は朝青龍問題でもタニマチとして睨みを利かせるなど、何かとお騒がせの近藤利一。今年も重賞6勝とアドマイヤ軍団は絶好調だが、天皇賞春には個人馬主としては異例の4頭出しで挑む。アドマイヤモナーク(ダイヤモンドS)、アドマイヤジュピタ(阪神大賞典)、アドマイヤフジ(中山金杯)、アドマイヤメイン(ダービー2着)、参加することに意義があるのではなく、どの馬も勝つチャンスがありそうだ。サンスポによれば、84年のグレード制導入以降、4頭出しは同一馬主のG1最多出走頭数タイ記録となる。過去6度あるが、すべてクラブ法人によるもので、最高着順はホーネットピアス(97桜花賞)、ローエングリン(03安田記念)の3着。一昨年の天皇賞春ではサンデーレーシングが4頭参戦させたものの、アイポッパーの4着が最高着順だった。こうして見ると、多頭数出しを有利に働かせるというのは意外に難しいのかもしれない。

但し、4頭出しが最多というのは登録名義が同一だった場合ということであり、例えば社台グループという括りなら幾らでも5頭を超えるケースはある。しかし、近年の社台グループは巨大さ故に、総がかりで1頭の馬を勝たせに行くといったことは、少なくともファンに見える部分ではない。そんな手荒なことをやれば、信頼を失って自らの首を絞めることは自明だ。では、他の有力馬主の場合はどうだろうか。思い浮かぶのは4年前の皐月賞とダービー。それぞれ岡田繁幸総帥は、マイネル、コスモを併せて5頭を出走させた。コスモバルクを勝たせるためにマイネルマクロスで先行勢を潰し、予想外のハイペースになれば後方待機の別の馬が差す。大まかにはそんな作戦だった。だが、岡田総帥の策は見当違いに終わり、暴走、骨折、予後不良と散々な結果が待っていた。

多頭数出しでは、1頭はハナを切らせてペースを握りたいと考えるのは常のようで、今回、アドマイヤ陣営は菊花賞3着の実績もあるメインを前に行かせたいと思っているようだ。ホクトスルタン、アサクサキングスと楽にハナで流されると手強いライバルもおり、メインが牽制していくことになるだろう。理想的には先頭集団を見守る位置にジュピタを置いて、中団フジ、後方モナークに脚を溜めさせたいところか。アドマイヤ勢の盾制覇は可能性が高いように思えてくる。だが、ゲートが開けば、脳内と同じ展開にならないのが競馬。ジュピタのポジションにはポップロックがいるかもしれないし、後方一気の利を得るのはドリームパスポートかもしれない。ちなみに4年前の皐月賞では逃げ宣言のマイネルマクロスは出遅れて、ダイワメジャーが押し切ってしまった。さて、天皇賞春のアドマイヤ軍団は如何に?

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »