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2008.03.18

チベット騒乱 同時代に生きる人々への問いかけ

夜、ドアをコンコンと叩き続ける音が響く。場所はチベット自治区内の中級ホテル。已む無くドアをあけるとお世辞にも招き入れる気にならない、垢抜けず、けばけばしい女性が立っていた。北京語で早口で何か喋る彼女に向かって、私は手を横に振り、ドアを閉めた。これまで何度か、チベット族が住む地域を好んで旅をしてきた。そこで目にするのは、同族化政策によって大量に移住してくる漢民族の人々と、貧しさの中で耐え忍び、信仰を拠り所に生きるチベット族の人々だった。とりわけ、聖都ラサは本土からの資本投下で場違いなまでのショッピングストリートも生まれ、街の半分はミニ上海のようにも見えた。それに伴って、一般の労働者も売春婦も大挙して流入し、チベット人はラサでも少数民族に貶められようとしていた。

今回、ニュースを見ていると、記憶ある街並みが何箇所も映し出された。商店を壊し、国旗を焼く人々の姿。日本のメディアは「暴動」と呼んだが、半世紀に渡って自由を奪われ、宗教文化を破壊されてきた人々の怒りを無法の徒のように表現することに私は同意しない。これまでチベットでは百万人以上が殺され、今も多くの無辜が政治犯として拷問を受けていると言われる。ダライ・ラマの写真は所持さえ違法とされたが、寺院では危険を承知で布に隠して祈りを捧げてきた。オリンピック開催直前の蜂起は、チベットで行われている出来事を忘れ去ろうとしていた国際社会への訴えではなかったか。 同時代に生きる私たちには何ができるのだろうか。

今、戒厳下のラサで何が起きているかは分からない。武器を持たないチベット人は、やはり50年前と同じように圧倒的な火力を持つ人民解放軍に制圧されるだろう。だが、大きな犠牲が中国政府の方針を転換させ、チベットに高度の自治と高齢になりつつあるダライ・ラマの帰還を実現させるよう導かねばならない。間もなくチベットの高原にも春がやってくる。例年なら各地で競馬祭が開かれ、若者たちが伝統に則って勇猛さを競う季節だ。天上の里が安らかな日々を取り戻すことを祈る。

>>チベット競馬祭 民族の心を次の世代へ(2006.11記)
>>【2008年チベット動乱】よく聞かれる質問集(チベット式)

標高4000メートルの山々を越える 聖都ラサの象徴・ポタラ宮
問答修行中の僧侶 金色に煌めく仏像
チベット族の子どもたち 高原での生活に馬は欠かせない

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