最後の大物 大井・内田博幸がJRA騎手合格
平成20年度のJRA騎手免許試験合格者が発表された。地方競馬からは大井・内田博幸(37)、高知・片山宏史(43)の2人が合格した。内田博はすでにJRAで通算132勝をあげており、一昨年は 1日6勝の記録を打ち立てたり、柴田善を抑えて一時は関東リーディングトップに躍り出るなどウチパク旋風を巻き起こした。また、NHKマイルC(ピンクカメオ)やオーシャンS(ネイティヴハート)で、あっと驚く大穴馬券を炸裂させた記憶も鮮やかだ。今後は美浦の嶋田潤厩舎などのバックアップを受けながら騎乗すると見られているが、これまでの実績を考えればG1でも有力馬を任され、リーディング争いに絡んでくることは間違いない。技術は武豊以上と評価する声も聞こえ、年度当初から騎乗できる来年は難攻不落の武豊の牙城を脅かす可能性も高い。
一次試験から合格した高知の片山は「鷹野宏史」として知られる2000勝ジョッキーだが、地元での成績は中堅クラス。中央の騎乗経験がない地方騎手が合格したのは初めてのことで、昨夏には調教師課程研修も受講していた。次男は競馬学校に在籍しており、数年後には親子対決も見られるかもしれない。この他、競馬学校の卒業生として合格したのは3人。進級条件や卒業基準のハードルを高くしたため、退学者が出た影響だと聞くが、これまでに比べると非常に少ない人数だ。新人ジョッキーが育てられない中央の環境が影響している。また、ほとんど報道されていないが、一次免除の資格を持つ名古屋・吉田稔は3年連続で不合格になった模様だ。騎乗技術以外の部分で JRAが受け入れない理由があるのだろう。これで一次免除される地方騎手はいなくなり、地方トップジョッキーの移籍はしばらく落ち着きそうだ。
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