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2007.11.13

オレが福島へ行くよ! LIVEで観た裏開催のドラマ

先般、ちょっとした話題になった「福島へ行け!」発言。だが、福永の怒髪天を突く勢いにも関わらず、終ぞ五十嵐が福島に出向いたという話は聞かない。そう言えば、我が身を振り返っても、秋の福島に行ったことはなかった。夏の表開催はいざ知らず、この時期にわざわざ東京から赴くファンは素っ頓狂だろうか。しかし、裏開催を知らずしてローカル競馬を語るなかれ。福永さん、オレが福島に行くよ! ということで、この不肖モノが五十嵐の代わりとして、秋の福島競馬にどっぷりと浸かって進ぜよう。 時は先週の土曜日(10日)。 1レースに間に合わせるため、早朝の新幹線に乗ってみちのく路へ旅立った。この日は福島記念が組まれているとあって、市内のビジネスホテルはどこも満室。競馬場に向かうローカルバスも埼京線状態で、「FEEL LIVE 福島!」という熱気が感じられたぞ。とにもかくにも、 9時半ころ到着し、ゴール前のA指定席を1500円でゲット。ここを根城にして、福島全レース勝負を敢行することにした。

まずは1レースとなるわけだが、実は愛馬シルクパナシアが出走しており、予想も何もない。盲目的にがんがれ馬券を購入。6着に散って、一番の目的は終了(えー)。以降は冷静にレースを観ていくことにした。福島は修行の場というだけあって、中央場所では乗り鞍の少ないジョッキーが挙って押し寄せている。リーディング表を上から見ていくと、全国トップテンに入っていたのは、ミスターローカル、9位の中舘だけ。修行中の若手では田中博、中村将、石橋脩、津村、的場勇あたりがブイブイ言わせており、そこに佐藤哲、上村、太宰、安藤光らベテラン勢がピリリとした味付けをしている馬柱が並ぶ。じっくり眺めると、なかなかオツな東西の面々ではないか。但し、重賞が施行される日とあって、15位・池添、19位・藤岡佑、23位・吉田豊ら上位騎手の名もあった。ちょっとしたゴールデンデーなのかもしれない。

秋の福島はけっこう美しい ここは中館先生の絶対王政

2レースの新馬戦は4番人気、梶のコスモグラマラスが勝利。若手のはこれが2勝目だそうが、そんなに勝っていない騎手なんて買いづらいよなぁ。しかも新馬で。3レースはダート千七の500万下。人気サイドから三連複で勝負したものの、3着に人気薄の川島信の馬がぶっ飛んできて波乱に。「当たんね。もう福島なんて来ねーYO」と帰り支度を始めようと思った時、長い審議が始まった。そして、まさかの川島降着。初馬券ゲッツですよ。パトロールフィルムを観ると、内を進んだ川島は直線で前が壁になったため、隙間とも言えない隙間に突進して、他馬を外に弾き飛ばしている。はっきり言って五十嵐のコスモバルクなんか比ではない。道は自ら切り拓く。斜行ってのは勝ちに行くための情熱が溢れ出たもんなんだ、ヘタレの騎乗ミスと一緒にするなという、福永への熱いアピールに違いない。これぞ福島クオリティだ。

4レースはダート二四の長距離戦。人気は的場勇のヒシポラリス。内枠を利してスローに落とし込み、余裕の勝利を飾るのだろう。という、私の安易な予想は甘すぎた。レースは佐藤聖らが激しいハナ争いに絡むハイペース。すっかりヒシポラリスもバテて圏外、差してきた田中克が9馬身差の圧勝ですよ! これって、厳しい展開っつーか、おまえら馬を御しきれてないだけだろ。そこで中舘先生ですよ。5レースのスプリント戦。先生がハナを切ると、ピタリと流れが落ち着く。中館-池添で決まり、まるで中央場所を見るような安心できるレースへ大変身。6レースも吉田豊-池添の人気サイド。やっぱリーディング上位のジョッキーが走らせると違うわ。そんな私の感心に待ったをかけたのが、ベテラン・芹沢。 7レース、前2走とも二桁大敗の馬を先行策で1着に導く妙技。人気でぶっ飛んだ吉田豊の同枠ということで、ひさびさに枠連を買っていた私の懐も厚くしてくれた。代用サイコー。

パドックの応援幕もしぶい 誰だか分かりますか?

勢いに乗りたい8レース。私は6番人気、石橋脩の単複で勝負。人気のない若手の先行馬は買いなのです。佐藤哲の後塵は拝したものの、思い切り良い競馬で2着に粘ってくれた。いや、そろそろ福島に慣れてきたぞ。9レースは池添が人気サイドで1着。 10レースは鉄板っぽい中舘を村田が押さえ込んだ。上位ジョキーの安定性を信じるか、若手の思い切った騎乗を買ってみるか、ベテランの燻し銀に期待するか。それに馬の実力や展開を加味して、答えを出していくのが福島競馬の予想の醍醐味なのか。そして、福島記念。悩んだ末、藤岡佑タマモサポートを本命に。しかし、やっぱり福島の重賞には福島を代表する騎手が勝つもの。道中は内で折り合わせ、絶妙な位置取りから抜けた中館アルコセニョーラが優勝。2着にはベテランの太宰、 3着に騎乗停止を受けた川島信が意地を見せて、3連単60万円を超える大波乱となった。

正直、これまで秋の福島開催を一日通して観た記憶はなく、レベルの低い馬と騎手が集まって、G1の裏でコソっとやってる暗いイメージを抱いていた。客観的に見れば、そうしたステレオタイプな見方も間違ってはいないのだろう。だが、その裏開催で様々なドラマが繰り広げられ、発展途上の若手、騎乗依頼の減ったロートル、晴れ舞台より勝ち星を選んだジョッキーがキラリと光るレースをしていることに、きちんと注目したことはなかった。最終レース、武英-勝浦の人気馬がワンツーするなか、津村が必死の追い上げで 3着に食い込む様子を目にしながら、そんな反省が頭を過ぎった。例の発言がなかったら、今回の旅路もなかったかもしれない。だから、福永に感謝。そして、裏開催をFEEL LIVEしたことのないファンに叫ぼう。「福島に行け!」と。

快適なA指定席 G1はなくてもG1焼きはある!

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