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2007年10月の9件の記事

2007.10.31

JBC展望 ブルーコンコルドの3階級制覇となるか

きょう(31日)、地方競馬の祭典、第7回JBCが大井競馬場で行われる。 2000メートルのJBCクラシックは交流重賞の大横綱、ブルーコンコルドが参戦する。一昨年の名古屋1400で施行されたJBCスプリント、去年の川崎で変則的に1600で施行されたJBCマイルを制しており、クラシックを勝てば空前絶後の3階級制覇となる。本質的にはマイラーなのだろうが、去年暮れの東京大賞典で優勝してから、距離への不安は大きく薄れた。前走の南部杯も快勝しており、死角らしい死角を見つけられないのが死角というべきか。逆転を狙うなら内田博幸が操るフリオーソ。1番人気の羽田盃、東京ダービーは惜敗したが、ジャパンダートダービーは完勝。所有するダーレー・ジャパンも溜飲をさげたことだろう。若さの勢いが続くか、脆さが出るか。 3月のドバイ以来となるが、ヴァーミリアンは仕上がり次第では面白い。JCDへのひと叩きの一戦でどこまで。荒れるなら岩田を鞍上に据えた船橋のルースリンド、中央勢シーキングザダイヤクーリンガーの忘れた頃の一発。3連単には加えておきたい馬たちだ。

一方、JBCスプリントは3年ぶりに本来の設定距離である1200で開催される。ステップレースの東京盃はリミットレスビッドが勝利を収め、ダートスプリントチャンプに王手をかけている。内田博幸ということもあって人気を集めるだろうが、こちらはクラシックと違って横一線。先週のチーム・メイショウサムソンが送り出すメイショウバトラー(松本好雄オーナー・高橋成忠厩舎・武豊)は前走の太め残りが解消されていれば、リミットレスビッドとの着順を引っくり返せる。個人的に肩入れしたくなるのは、前走スプリンターズSで◎を打ったプリサイスマシーン。交流重賞は3戦して、いずれも2着。前走はスタートが今ひとつで流れに乗れないなか、勝ち馬とコンマ4秒差まで押しあげた。年齢的にズブくなりつつある今は、芝よりダートの方が良いかもしれない。もともと南関東でデビュー5連勝して中央入りした馬で、勝って故郷に錦を飾る可能性も低くない。地方勢で心に留めておきたいのは御神本フジノウェーブ、石崎駿ベルモントダンサーだが、連対に至るには何か乗り方の工夫が必要だろう。

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2007.10.27

見どころ満載の天皇賞 この秋いちばんの一戦!

今年の天皇賞秋は何処からでも馬券を買いたくなるような、そそられるメンバーではないか。それぞれに興味深いストーリーもあるし、前々日の1番人気が伏兵アグネスアークというのも面白い。最も印を集めるだろうアドマイヤムーンは、ダーレー・ジャパン・ファームに 40億円でトレードされて初めてのレースになる。ダーレーにとって、ムーンは日本のファンにドバイの名を知らしめる大切な広告塔。しかも、ムーンは年内限りで引退、ダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックスで種牡馬入りすることが決まっている。秋のG1戦線でダーレーサイドは距離適性のある天皇賞秋に照準を絞っており、休養明けもここは全力勝負とみていい。種牡馬の価値を下げかねないジャパンカップや有馬記念の参戦は積極的ではなく、本来なら出走するはずだった香港Cも検疫期間が延びた関係で遠征を取りやめている。つまり、天皇賞秋がラストランになる可能性も低くない。追い切りの遅れは気になるが、ダーレーの輝かしい船出を傷つけるわけにはいかないだろう。

そのムーンに宝塚記念で敗れたメイショウサムソンは、なんと鞍上に武豊を迎えて秋を戦うことになった。燻し銀、石橋守を降板させての乗り替わり劇だけに、浪花節好みのファンからオーナーサイドは批判に晒されたという。もともと、馬インフルエンザのために遠征を中止した凱旋門賞では、海外経験の豊富な武豊が手綱を取ることになっていた。武豊はサムソンの滞在先厩舎の手配など、さまざまな労を惜しまずに動いていたことから、そのお礼という見方が強かった。だが、メイショウの松本好雄オーナーは「ユタカが乗るサムソンを見たい」(Number 689)と、能動的な騎手指名であったことを明言している。以前、CSの番組で「乗ってみたい馬は?」と聞かれて、石橋を隣に「メイショウサムソン」と半ば冗談で答えた武豊。実際、敬愛する兄弟子のお手馬を奪う形になったが、オーナーの期待ともどもプレッシャーが圧し掛かる。臨戦過程の狂いから100%の仕上げとはいかないだろうが、武豊がどんな位置取りでレースを進めるのか、楽しみにしたい。

この2頭に対峙するのが、順調にひと叩きされた馬たち。毎日王冠では3着に敗れたダイワメジャーだが、休養明けでハイペースを追走した結果なら悲観する内容ではない。、宝塚記念の大敗は滞在厩舎の騒音で精神的なダメージを受けていた故で、その影響を引きずらなかったことは喜ばしい。外枠を引いたのも大歓迎だ。毎日王冠を8番人気で差しきったのは上がり馬、チョウサン。ダンスインザダーク×サッカーボーイは4年前の天皇賞秋で連対したツルマルボーイと同じ。府中のスタミナ勝負は得意とする血統で、極端なハイペースで流れるようなら再度、浮上する余地がある。京都大賞典2着のポップロックは来日したばかりのペリエに手綱を託した。同厩のデルタブルースとも狙いは次走、次々走かなという気はする。関屋記念を豪快に追い込み勝ちしたカンパニー。G1では不完全燃焼のレースが少なくなく、実力発揮で一発あるなら今回ではないか。何処となくオフサイドトラップの薫りも漂う。盛岡のOROカップをステップにしたコスモバルク。全盛時の勢いはないが、中央G1は今秋がラストチャンスだろう。

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2007.10.23

菊花賞回顧 クラシカルな正攻法、スタミナ勝負が決め手

強い馬が勝つ淀の三千メートル。今年の菊花賞を制したのはアサクサキングス。ダービー2着馬が菊の大輪を咲かすのは珍しいことではないが、順調なダービー馬が他のレースを選び、菊花賞不在となったのは史上初ではないか。レースはホクトスルタンが積極的にハナに立ち、上がり勝負には持ち込みたくない横山典がスローに落とさせない展開。折り合いを欠いたヴィクトリーらが先頭集団を形成するなか、アサクサキングスは離れた後続集団の先頭に。位置取りは理想的だったし、何より気分を害さずにレースを運べたのは良かった。直線入り口では寄れる場面もあったものの、アルナスラインの追撃をしぶとく振り切ってゴール。決してバテてはいなかった。菊花賞の伝統的な正攻法で挑み、持続的な脚を繰り出した馬が勝った昭和的なレースだったのではないだろうか。ダービーで武幸に、宝塚記念で福永に捨てられ、菊の鞍上はウオッカ主戦の四位とは不思議なもの。

アサクサキングスはホワイトマズル×サンデーという配合。母系から距離延長は歓迎できないのではないかとの見方もあったが、イングランディーレ、スマイルトゥモローを輩出したホワイトマズルのスタミナが十二分に伝わっていたようだ。来年の古馬路線を引っ張っていく存在に成長してくれるだろう。アサクサキングスの馬主は田原慶子氏。アサクサ軍団を長らく率いた夫の源一郎氏は今年1月に死去しており、最後の一冠で弔い合戦で勝利を果たしたことになる。すでに生産者である吉田照哉総帥が共同馬主になっていて、実質的には社台の馬ではあるが。アサクサキングスはクラシック二冠で3歳牡馬の頂点に立ったわけだが、牝馬のウオッカやダイワスカーレットを超えるパフォーマンスを見せなければ世代のトップとは認められない。ダービー2着馬が新興勢力を抑えたことは、ウオッカが依然として世代頂点にいることを意味し、次走のジャパンカップで文字通り雌雄を決することになる。

2着のアルナスラインはアタマ差の無念。春は骨折で戦線離脱したが、京都大賞典で3着に好走した力は本物だった。父はアドマイヤベガ、母の父はブルードメアサイアーとして優秀なエルグランセニョール。アサクサキングスと配合は逆だが、この馬もサンデーの瞬発力と欧州のスタミナを受け継いでいる。春の天皇賞で再びあっと言わせそうな予感がする。1番人気、南半球産のロックドゥカンブは後方から動いてきたものの3着まで。もう少し前に行ければ良かったのだろうが、マークされる立場では良くがんばったのではないか。上位2頭とは違って、明らかに距離は不向きだったことを考えると、先々が楽しみな結果になった。逃げたホクトスルタンは6着。マックの遺児ということで注目を集め続けるだろうし、何とか盾を取らせてあげたいというファンの思いが叶うと良いが。フサイチホウオーは8着と復活の兆し。適鞍で観てみたい。

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2007.10.18

無敗ロックドゥカンブ 南半球産馬が菊の大輪を咲かす?

64年ぶりに牝馬が優勝したダービー、初めて外国産馬がクラシックを制することになったオークス、重賞レース史上で970万円という最高額の配当が飛び出したNHKマイルC。今年の3歳G1は記録ずくめとなるならば、菊花賞も「初の南半球産馬による制覇」なる偉業が達成されても不思議ではない。牝馬に世代の頂点に立たれ、プライドを引き裂かれてしまった2004年産の牡馬たち。本来なら最強馬決定戦になるはずの菊花賞も、ウオッカへの挑戦権を獲得する予選のような状況だ。クラシックで本命視されていたフサイチホウオーの体たらくもあり、低レベルと揶揄されることも多いが、やはり菊花賞も軸馬不在の混戦模様。その中で無敗の4連勝を飾り、一躍、京へと上ってきた南蛮生まれの若武者に期待がかかるのは無理からぬところか。負け犬根性は知らぬうちに身につくものだそうだが、ロックドゥカンブだけは勝利の喜びしか味わったことしかない。

ニュージーランド産のロックドゥカンブは北半球の同世代より半年遅く、9月29日に生を受けた。競走馬の1年は人間の4年に該当すると言われるが、育ち盛りのロックドゥカンブは 2歳も3歳も上級生のライバルたちと戦ってきたことになるのかもしれない。 3月に1800メートルの新馬戦を番手から抜け出す危なげない競馬で勝利を収めると、一息入れた6月には小回りの中京で届かないと思われた後方から差しきり勝ち。非凡な能力を見せ付けた。初めてオープン級と対戦したラジオNIKKEI杯は早め先頭で初重賞制覇。そして、セントライト記念も外から被せられても動じることのない大人のレースぶりで、好位から楽に抜け出してのゴール。1馬身1/4の着差以上の完勝だった。鞍上の意のままに動くセンスの良さはピカ一と言えよう。他馬より2キロ軽い55キロの斤量で出走できるのは鬼に鉄杖、ライバルからすれば盗人に追い銭か。

もちろん、不安材料はいくらでも指摘できる。父・レッドランサムは日本ではユノペンタゴンやアポインテッドデイなど、早熟のマイラー色が強い。海外ではドバイWCを勝ったエレクトロキューショニストなど中距離G1馬も輩出しているものの、スピードの勝ったタイプであることは間違いない。セントライト記念の勝ち馬がシンボリルドルフ以降、菊花賞を制していないのも嫌なデータだ。歴代の優勝馬を眺めてみると、中距離ホースばかりが名を連ねており、ロックドゥカンブも例外ではないだろう。鞍上の経験のなさも取捨の大きな要因になる。柴山雄一は笠松競馬の出身。 1次から騎手試験を突破した異色の地方ジョッキーだ。中央入りした一昨年は80勝をあげる大活躍を見せたが、去年は52勝、今年は35勝と尻すぼみの成績。一時期は極度の不振に陥ったこともあった。美浦所属の柴山は京都3000メートルは未体験で、長距離のキャリアは一歩も二歩も劣る。

シンボリルドルフ以降、ロックドゥカンブのように無敗で菊花賞に挑んだ馬は3頭しかいない。春の二冠を制したミホノブルボン(2着)、ディープインパクト(1着)は別格。あとは未勝利、400万、900万と3連勝していたマチカネイワシミズ(7着)。ダビスタの"種付け料無料"で有名になったが、同馬は13番人気での挑戦で比較対象外にすべきか。ロックドゥカンブとイメージが重なるのは、無敗でも春クラシック未出走でもないが、夏から馬が変わったように3連勝して菊まで勝ってしまったマチカネフクキタルか。この馬もクリスタルグリッターズ×トウショウボーイとスピード色の強い配合だったが、スローペースを味方につけて33秒9の電撃的な差し脚で距離を克服した。自在性あるロックドゥカンブ、やはり淀の三千を乗り切れるかは柴山の手綱次第となるのだろう。

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2007.10.16

秋華賞回顧 勝負を分けた中盤 ”13秒6”の緩ペース

三強対決で盛り上がった秋華賞。だが、終わってみれば、桜花賞馬・ダイワスカーレットの横綱競馬だった。勝負は3コーナー過ぎで決していた。5~6ハロンのラップは超鈍足の13秒6。この時、ウォッカは後方12番手。ベッラレイアは17番手のポジションだった。どんな鬼脚を繰り出しても、京都内回りで2番手から楽にスパートをかけたダイワスカーレットを捕らえられるはずもない。ダイワスカーレットのゴールまでの 3ハロンは、11秒3、11秒1、11秒5。安藤勝の仕掛けのタイミングも完璧としか言いようがない。スタートしてヒシアスペンが強引にハナに行ったため、テンだけ速くなり、馬群が縦長になったのもダイワスカーレットに味方した。中盤でラップが緩んでも、後続は動けない。一団の展開で、上がりだけの勝負になるのは、ダイワスカーレットにとって最も忌むべきところ。自ら動いて競馬をつくることができる脚質と柔軟性が、優勝をもたらしたと言って良いだろう。もちろん、それを生かした安藤勝の頭脳があればこそ。ヒシアスペンの中盤でのスローダウンも、番手に控えた瞬間に計算済みか。

結果的に3着に敗れたウオッカだが、力負けではない。鞍上の四位は自分に競馬を任せてくれるよう陣営に伝えていたそうだが、四位が何よりも優先したのは宝塚記念の敗戦ショックを払拭することだった。宝塚記念ではスタートから折り合いを欠いて惨敗に至った。秋華賞では外枠で前に壁がつくれなかった分、同じように口を割る素振りも見られたが、程なく折り合いをつけて道中を進むことができた。それと引き換えに位置取りは後方になり、最後は大外を回って進出してきたものの、格下のレインダンスに先着を許すことになった。ウオッカの上がりは33秒2。休み明けで反応が鈍かったと陣営はコメントしていたが、同馬の能力は発揮できたと見ていいのではないか。敗因は折り合いを第一にして、勝負は二の次にした四位の考え方にある。それも一つの選択であるから、非難するものではあるまい。四位にしてみれば、凱旋門賞で離れる可能性が高かった手綱が戻ってきたのだから、先を見据えた乗り方で陣営にアピールしたかったのかもしれない。

戦前より、自分の競馬に徹すると武豊が広言していたベッラレイアは4着。こちらは4角最後方から32秒9の上がりを繰り出した。返し馬から入れ込み気味で、武豊としては勝つか負けるか、乾坤一擲の競馬をしてみたというところだろう。だが、勝算はあまりに薄い舞台だった。外回りに変わるエリザベス女王杯なら、大きな上積みがあるはず。ナリタトップロードの娘だけに、何とか大きなところを取ってほしい思いはあるが、父同様、大一番で勝ちきれない馬になってしまいそうだ。三強以外に言及すると、2着レインダンスは武幸四郎も巧く流れに乗せたし、何より夏を越して馬体に身が入った。血統通りか。オークス馬・ローブデコルテは10着。馬インフルエンザの入厩制限で久々になったのが全て。NHKマイルC馬・ピンクカメオは14着。距離もコースも合わない。気になる次走だが、ウオッカはジャパンカップが有力視されている。秋華賞をステップレースにした成果を、大舞台での勝利につなげてほしい。

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2007.10.13

脚部不安?鉄砲駆け? 2番人気ウオッカの大きな誤解

8月2日、凱旋門賞に向けて順調に調整されていたウオッカに起きたアクシデント。坂路調教後、右後肢に蹄球炎を発症してしまったのだ。蹄球炎とは、蹄の後ろ側にある蹄球部が何か硬いものを踏んだり、ぶつけることで腫れて血がたまるもの。馬はチクチクとして痛みを感じるが、数日で症状は治まる一過性の外傷で、人間で言えば足の裏に血豆ができたようなものだ。通常なら発表するほどのものではない軽傷だが、ウオッカへの注目度は大きすぎた。わずか4日間とはいえ馬場入りできなかったこと、まるで大きな故障でも発症したかのような扇情的な報道がなされたこと、もともと宝塚記念を惨敗したことに批判も起きていたこと。挑戦するからには無様な結果に終わることは許されなくなっていた角居陣営は、さまざまな状況やレース後の影響まで考えて「遠征中止」という苦しい判断をしたのではないだろうか。

すぐさま秋華賞に目標を切り替えたウオッカにとって幸運だったのは、栗東トレセンに在厩していたため、8月末には坂路入りを再開したことだ。 8月15日に馬インフルエンザの発生が確認されると、翌月に入るまで民間牧場とJRA施設との移動が禁止された。もし、ウオッカが放牧に出されていれば、帰厩ままならず調整に大きな遅れが出ていた可能性もあった。現実、秋華賞に出走するザレマ、ローブデコルテらは予定通りに帰厩できず、少なからぬ影響を受けている。前日昼の段階でウオッカはダイワスカーレットに次ぐ 2番人気に留まっている。64年ぶりに牝馬として日本ダービーを制したように能力の高さは言及するまでもない。「脚部不安」「鉄砲駆け」という馬柱の文字だけで配当があがっているのなら、大いなる誤解と言うべきではないだろうか。

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2007.10.11

キャロット出資 ハズレ指名はギムレット×サンデー 

今週、入会2年目となるキャロットクラブの出資馬が決まった。先月に行われた会員向けの第1次募集では、クロフネ×サンデーの「プレジャートレイルの06」(6万円)とトワイニング×Rivermanの「キャサリーンパーの06」(6万円)に応募。しかし、プレジャートレイル06は400口を大きく上回ったようで、抽選でハズレてしまった。プレジャートレイル06は叔父にキングストレイルがいるハッピートレイルズ一族で、気に入っていただけに出資できなかったのは非常に残念だった。その代わり、ハズレた会員だけが一般募集の前に電話先着順で申し込むことができる、いわゆる1.5次募集で馬を探すことにした。選んだのは残口わずかだったタニノギムレット×サンデーの牡馬「ソルティレージュの06」(6万円)。母父サンデーにこだわってみた。 牡馬、牝馬を1頭ずつにしたかったのもある。

1次で出資叶ったキャサリーンパー06はJCDを制したアロンダイトの半妹にあたる。トワイニングはフォーティナイナーの直仔で、勝ち上がり率も良い。兄同様、ダートでの活躍が期待されるが、NeverBendの3×3というインブリードがどんな影響をもたらすのか、楽しみなところではある。牝馬のためか、父が地味なためか、ぜんぜん人気はなかったようで随分と残口があるようだ。いかにも「短距離のダート」的イメージを想起させるのが、夢を買う一口には似つかわしくないのかもしれない。キャサリーンパー06と同じく、ソルティレージュ06も3×3の強いクロスを持っている。こちらはHail to Reason。この組み合わせからはスズジュピター、アブソリュートなどデビューから連勝するような素質馬も出ている。叔父には函館3歳Sを勝ったリザーブユアハートもおり、早くからの活躍を期待したい。

今年の募集馬で最も人気の高かったのはファルブラヴ産駒の牡馬、「フーラクサの06」。一昨年、父がイギリスへリースされていた時に種付けされた外国産馬。わざわざ輸入されただけあって、馬体も素晴らしい。こういう馬に行かないのが、私の一口人生が負け組みである所以なのだろう。また、高額馬はスペシャルウィーク産駒の2頭、オレハマッテルゼの半弟・「カーリーエンジェルの06」(17.5万円)、母が桜花賞馬の「キョウエイマーチの06」15万円)。私には高嶺の花だ。ちなみに同じく母がG1馬でも「フラワーパークの06」は5万円。ダンスインザダーク株急落か。瑣末なことだが、1次募集の抽選結果が届いたのが4日で、申し込みを確定する返送期限が9日必着。しばらく出張に出ていたので、ギリギリだった。事務所のある都内在住の私でもヒヤッとさせられたから、地方の会員はなおさらだろう。来年は少し余裕を持ってもらいたい。

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2007.10.10

持ったまま新馬勝ち 玉か石かダイワカンパニー 

夏競馬が過ぎ、秋の中山、札幌開催が終わっても、クラシックホースだと直感できるような大物は未だに現れていない。注目された札幌2歳Sは大本命になるはずだったポルトフィーノが直前回避。代わって1番人気に推されたサブジェクトは伏兵オリエンタルロックの差し脚に沈んだ。 POGでも期待の高かったアドマイヤテンカが事故で亡くなるアクシデントもあった。ポルトフィーノをおいておけば、牝馬戦線では無傷の3連勝で新潟2歳Sを勝ったエフティマイアが頭ひとつ抜けている。同馬のオーナーの吉野文雄は先月に急逝しており、陣営も弔い合戦に気合いが入っていることだろう。次はファンタジーSか京王杯を予定しているそうだが、そこでも強い勝ち方をするようなら、初めてクラシック候補の雰囲気も出てこよう。一方、牡馬は牝馬以上に混沌とした状態が続いているのは間違いなく、英雄の誕生を待ち焦がれる秋開催となっている。

そうした中、先週、府中マイルで行われた新馬戦。「すわクラシックホースか」と、強い勝ち方で話題を集めたアグネスタキオン産駒が現れた。美浦の名門、松山康厩舎が送り出したダイワカンパニーだ。全姉に今年のオークスで4着に健闘したミンティエアーがいる血統。同馬はスタートすると後方で待機、直線を向いて仕掛けられると、若さから内に寄れる場面はあったものの、追うところなく後続を3馬身ちぎってゴールした。少頭数ということもあって、ペースは 1000メートル1分04秒7のスローだったが、折り合いを欠くところもなかった。まるで直線は調教代わりの様子。但し、今回はメンバーがかなり落ちていたことや、勝ちタイム1分39秒5と凡庸だったことから、同馬の評価を危ぶむ声もある。次走は明らかでないが、東京スポーツ杯あたりで一線級と対決すればある程度、能力も把握できるだろう。とにもかくにも、非常に期待を持たせるデビュー戦だったことは間違いない。

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2007.10.04

あの狂乱から1年 ひっそりと凱旋門賞展望

去年、6000人ものファンが日本から駆けつけ、日本中が歴史的瞬間を見ようとテレビの前に陣取ったフランス・凱旋門賞。あの狂乱から一年。今年、ディープインパクトのリベンジを果たすはずだったウオッカは外傷のアクシデントで計画を白紙に戻し、メイショウサムソンは馬インフルエンザという想定外の不運に見舞われて渡航を断念した。日本馬の出ない凱旋門賞は、多くの国内のファンにとっては関心のない異国のレースに過ぎないようだ。それでも、目を向けてみれば、今年も欧州を代表する名馬が激突する屈指の好レースになりそうだ。もし斤量の軽いウオッカの差し脚が炸裂していたなら、もしメイショウサムソンが先行力を活かしてロングスパートをかけていたら。そんなことを想像しながら、レースを観てみるのも面白いかもしれない。

7日に行われる凱旋門賞で、ブックメーカーの1番人気となっているのが英ダービー馬・オーソライズド。去年、ディープインパクトを差しきったレイルリンクも3歳馬だったが、凱旋門賞は兎角、斤量に恵まれる3歳馬が非常に有利だ。オーソライズドの前走は英・インターナショナルS。ここで古馬最強のディラントーマスに1馬身差をつけて勝利した。ディラントーマスはキングジョージを圧勝、先月の愛チャンピオンSも連覇を果たしており、これを降したオーソライズドの強さは本物だろう。死角があるとすれば、地元イギリス以外で出走したことはなく、凱旋門賞がアウェイ初体験となるところ。但し、父はエルコンドルパサーを破って凱旋門賞を勝ったモンジュー、鞍上はデットリーだけに杞憂に終わる可能性も高い。 ディラントーマスは条件的に巻き返しは厳しいか。

オーソライズドのライバルは、やはり3歳馬。愛ダービー馬のソルジャーオブフォーチュンとパリ大賞典を勝ったザンベージサンの2頭だ。ソルジャーオブフォーチュンは本番と相性の良いニエユ賞を2分25秒6の好タイムで勝利。硬い馬場にも適性があることを証明した。一方、人気を集めながら3着に敗れたザンベージサンは、あくまでひと叩きの感が強く、逆転の目は十分にありそうだ。サムソンが出走を予定していたフォワ賞からは欧州最優秀3歳牝馬のマンデシャが参戦する。勝ち馬のマンデュロはレース後に骨折が判明、引退する残念な結果になっただけに健闘を期待したい。ここに日本の2頭の姿がないのは悔やまれるところだが、両馬ともジャパンカップをめざす予定で、ぜひ凱旋門賞馬には府中に来てもらって頂上決戦といきたいものだ。

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