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2007.08.18

馬インフルエンザ 一転して開催中止の大混乱

17日、JRAは馬インフルエンザ発症に伴う開催中止に関する記者会見を行った。前日の開催続行の方針が一夜にして覆った様子からは、JRAの混乱ぶりと事態の深刻さが伺われた。今週、出走が予定されていた馬のうち163頭を検査したところ、29頭に陽性反応があり、 1頭に発熱症状がみられた。この検査結果からウィルスを保有している馬がかなりの頭数にのぼると判断され、「爆発的な感染はない」とした見方を180度、転換せざるを得なくなった。 36年前の感染と違ってワクチンが義務付けられている現在、感染は比較的抑えられ、症状も軽く済むのは事実だろう。しかし、開催を行えば保有馬からウィルスが飛散するのは避けられず、 JRAの見通しの甘さを指摘する声は最もなところだ。開催中止は馬券の売り上げのみならず、厩舎関係者、馬主、メディア、周辺業者などへの莫大な経済的損失を与えることになる。JRAは混乱の中で希望的観測に基づいて拙速な判断をしてしまったように思える。

JRAは感染した馬の公表は行っていないが、凱旋門賞に向けて美浦で検疫を受けているメイショウサムソンから陽性反応が出たことは明らかになった。まだ発症したわけではないがフランス側が入国を認める可能性は高くなく、残念ながら遠征中止は避けられまい。また、道営競馬でも美浦から転厩してきた1頭が感染していることが判明した。同馬はすぐに隔離厩舎に収容された。感染は中央に留まっているのか、地方や牧場に在厩している馬はシロなのか。栗東ですら検査キットが足りずに21頭しか検査が行えなかったことを考えると、実態解明はこれからというのが本当だろう。さらに難しいのが競馬再開の時期だ。トレセン全体が感染区域になっている状況では何を持って終息とするのか、短期間で判断するのは容易ではない。移動が制限され、調教やローテーションに狂いが生じれば、再開してもすぐに元通りとはならない。今回の感染拡大の影響は長らく尾を引きそうだ。JRAは感染源、ルート、感染馬など、情報は開示していきながら事態の収拾に当たってほしい。

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» 馬インフルエンザでレースの復習でも・・・ [徒然なる司馬に@「馬論」]
馬インフルエンザのニュースを聞いた当初はJRAは土日の競馬は実施しますと言っていたはずなのに、金曜になってやっぱり止めますという二転三転の会見には呆れる。『馬インフルエンザによる発熱馬の頭数が散見されるに止まっていた』段階で中止を決めるべきだったのではないか。 競馬ファンとしては開催してレースを見たい、馬券を当てたい、狙っている馬がいるというのが本音だが、馬インフルエンザが発生しているの..... [続きを読む]

受信: 2007.08.18 19:01

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