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2007.08.15

100円元返しが消滅 一部レースで控除率引き下げも

9日、JRAは来年から指定したレースで売り上げの5%を払戻金に上乗せすることと、 100円の元返し馬券に10円を上乗せして払い戻すことを明らかにした。これは競馬法改正に伴って可能になったもの。これまでJRAの控除率は25%(単複は20%)だが、世界的に見て極めて高いテラ銭を取っていると批判されることもあった。サンスポの計算によれば、今年のダービーを例に取ると、単勝は1050円から1110円へ、馬連は5万4470円から5万8160円へ、3連単は215万5760円から230万1810円へアップするという。 JRAはダービーなど大レースに限って、控除率の5%引き下げを行う予定だ。配当が上乗せされるというファンへの心理的な訴えのほか、ネットにも広がるノミ行為の対策といった効果もあるのかもしれない。他方、経営難に喘ぐ地方競馬は追随が難しく、全レースに対象が及べば売り上げを食われることもあるだろう。

ファンの馬券作戦に影響を及ぼすのは、元返しが消滅する方かもしれない。こちらは来年早々から全レースで措置が講じられる。JRAは的中支持率が90.9%を超えた場合は元返しになると例外規定を設けているが、去年の的中支持率は88%が最高だった。去年1年間、100円元返しは単複とワイドで合計243回あり、この中にはディープインパクトの2度の複勝も含まれている。ディープには1.1倍の単勝にさえ多くの投票があったことを考えると、銀行レースに大量の資金を投じる富裕層は一定程度、存在するのだろう。 3連単導入が100円馬券ばかりを増殖させて売り上げ増に結びつかなかったことを考えると、格差社会の勝ち組に金を使わせようというJRAの戦略は的を射ている感もある。的中支持率90.9%超で元返しのケースも出てこよう。一方、種銭のない私のようなファンにとっては、オッズのあがる2、3番人気馬を狙う作戦で対抗するしかない。オッズ通りに決まらないのが競馬。貧しき者はいつの時代もゲリラ戦だ。

今回の改正は売り上げ減少に歯止めをかけたいという、JRAの本気の姿勢が伝わってくる。高配当は3連単、1.0倍の大本命は単複で。すべてのファン層の射幸心を煽る改革になったやもしれない。いずれにしろファンとしては大歓迎すべき英断であるし、将来的には全レース、恒久的な控除率の引き下げへと流れは向かっていくはずだ。控除率が低ければブックメーカー参入の外圧も和らげられる、そこまで考えての一手ではないとは思うが。

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コメント

それでも高額払戻しに対する一次所得扱いについては見直しが入らない.
競馬会は見てみぬふりとしているが、
JRA含めた公共団体が払戻し率に対して競馬法に準じているといっても、
100万円以上の高配当については原則的に25%の税金が発生する.
これは、本来のテラ銭以上に徴収している現実ではないだろうか?
といっても、ミラクルおじさんとかも払っていないらしいうわさはあり、
有名無実なのかもしれない.
とはいえ100万円の配当に対して25%の税金が発生して、
払わなかった場合の追徴課税が3倍の75%となり競馬含む公営競技とは、
税金のための賭博でしかないということになる.
一次配当が高額になりえないパチンコが至極健全な賭博であることは、
上記の事柄からすると明白で、
むしろ税体系含めての変革を日本は必要としているのではないでしょうか?

投稿: メルカッツ | 2007.08.18 21:37

払戻金に税金を払っている人は、あの大馬主を含めていないでしょうね。そういう意味では実態と併せるべく、何かしらのアクションがあっても良いですね。

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2007.08.22 04:45

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