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2007年6月の7件の記事

2007.06.27

帝王賞予想 ブルーコンコルド堅軸も相手難解

上半期ダート競馬の総決算、帝王賞が今日(27日)、大井競馬場で行われる。去年、中央のチャンピオン・カネヒキリを地方の雄・アジュディミツオーが突き放した名勝負は記憶に新しい。今年は残念ながら両馬とも帝王賞に出走することはできなかったが、ダートグレード競走最優秀馬に選ばれたブルーコンコルドが主役を張ってくれるなら伝統と格式に相応しいレースになるだろう。そのブルーコンコルドは年明けのフェブラリーSで2着、名古屋大賞典で3着と思わぬ不覚をとっている。だが、いずれも力負けしたわけではなく、展開のアヤ、酷量、コース特性が敗因。条件が整った前走のかしわ記念ではアジュディミツオーを完封しており、大井二千のコースも東京大賞典勝ちがあるように全く不安はない。素直に本命にしたい。

すんなりと軸は決まっても、ヒモになるライバルたちは横一線。中央勢も一長一短ある。実績上位は9度のG1連対があるシーキングザダイヤだが、ここ2戦は衰えが目立ち始めた。一息入れてどこまで立て直しが進んでいるか、鉄砲に不安はないが掲示板から消えても驚かない。フェブラリーSでブルーコンコルドを破ったサンライズバッカスは、距離と脚質がネックになる。穴馬ということなら、大井得意のクーリンガー。近走不振も忘れた頃にやってくるタイプだ。地方勢では大井で10連勝を達成したフジノウェーブに注目したい。前走のさきたま杯で連勝はストップしたが、出遅れて競馬にならなかったのが敗因で、それでも勝ち馬からコンマ4秒差なら悲観する内容ではない。東京ダービーでもヘマをした御神本が汚名返上できるか。馬券には関係なく復活なった笠松のミツアキタービンも応援したい。

◎ブルーコンコルド ○フジノウェーブ ▲クーリンガー
△シーキングザダイヤ、サンライズバッカス、ボンネビルレコード

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2007.06.26

宝塚記念回顧 天は3歳牝馬に味方せず

勇気を持って宝塚記念に挑んだ3歳牝馬に天の祝福はなかった。前日から降り続いた雨は、切れ味勝負を得意とするウオッカにとって致命的な敗因をつくるものになった。前回のエントリーにも書いたように、スタミナ勝負になればメイショウサムソンらが俄然、有利になる。しかも、馬場のよい外に馬群が寄ったため、内枠のウオッカはスタートして壁をつくることができず、折り合いをつけることもかなわなかった。それでも直線半ばまで格好をつけたのは能力の非凡さの表れだろう。ダービー後の宝塚参戦はオーナーサイドの意向で調教師は想定外だったと聞く。凱旋門賞への影響を考えれば、使ったのは残念という感想にならざるを得ないが、前人未到の記録へ挑戦するオーナーの心意気があればこそ、牝馬のダービー制覇も成しえたわけで後から外野がとやかく言っても仕方がないというところだろう。

そのウオッカの渡仏日程が発表された。来月18日に栗東から美浦へ移動、検疫終了後の25日に成田空港から出発する。ステップレースは9月16日に行われるヴェルメイユ賞かニエユ賞になる予定で、その後、10月7日の凱旋門賞へと向かう。ディープインパクトのようなぶっつけではなく、現地で前哨戦を叩くことは馬にとっても陣営にとってもプラスになるはず。ダービー、宝塚と連戦した疲れが癒えてくれることを祈るばかりだ。同じく凱旋門賞へ参戦が決定しているメイショウサムソンは2着。ハイペースのなかでも、早めに仕掛けて行くいつもの競馬を見せてくれた。ゴール前は岩田が完璧な位置取りとタイミングで操ったアドマイヤムーンに遅れを取ったが、世界トップレベルの実力が証明されているムーンと内容的には互角以上の競馬をしたことに意義を感じる。負けて悔いなく凱旋門賞へと向かえるのではないか。

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2007.06.22

宝塚記念 裸同然51キロのウオッカの取捨は?

並み居る牡馬を打ち破り、64年ぶりに牝馬として日本ダービーを制したウオッカ。それだけでも桁外れの偉業なのに、続けざまに宝塚記念で古馬まで斬って捨てようというのだから恐れ入る。私は正直、ウオッカの宝塚参戦を手放しに歓迎していたクチではない。秋に凱旋門賞という大きなレースをめざすつもりがあるのならば、ダービー激走の疲れを癒して海外遠征に備えてほしいと考えていたからだ。報道によれば(nikkan)、今回のローテーションを提案したのは谷水雄三オーナーだという。参戦の理由は春のグランプリを盛り上げることと、古馬との対戦を経験させておくことだそうだ。市井のファンとしては、どちらも決定的な要素には感じられない。

とはいえ、現実にウオッカが出走してくれたことで、宝塚記念が例年にない注目を集めているのも事実。春の天皇賞を制して名実とも古馬チャンプと認められたメイショウサムソンとの勝負は、果たしてどんな結末が待っているのか。ポイントは斤量になる。ウオッカとサムソンの斤量差は7キロ。ウオッカの51キロは裸同然だ。96年、同じく3歳牝馬ながら果敢に宝塚記念に挑んだヒシナタリーという馬がいた。フラワーCや若駒Sを勝ったものの外国産馬ということで、クラシック路線を歩むことはなかった。前走は白百合Sで7着に敗れていたものの、宝塚記念は52キロの恵量もあってマヤノトップガンとコンマ3秒差の4着と大健闘した。その後、ヒシナタリーは小倉記念、ローズSを連勝して実力を証明したが、ウオッカのようにダービーを勝つほどの力はとてもなかった。

一方、ダービーを勝った刀で宝塚に矛先を向けた馬としては、ネオユニヴァースが記憶に新しい。ヒシミラクルが勝った03年、2億円を同馬の単勝で儲けた"ミラクルおじさん"が話題をさらったレースだ。ネオユニヴァースはスタートで行き脚がつかず、後方からの競馬を余儀なくされて4着に敗れている。しかも、その秋はすっかり体調を崩してしまったから、3歳クラシックホースの宝塚挑戦にトラウマを残すことになってしまった。この年は36秒9とレースの上がりがかかる持久力勝負となった年。ウオッカの身上はダービーで見せたような閃光走る瞬発力にある。スタミナの求められる戦いになれば、一日の長のある古馬、とりわけ、そうしたレースが得意なサムソンに分が出てくる。今年はアドマイヤメイン、インティライミ、コスモバルク、シャドウゲイト、ローエングリンと脚の早い馬が揃った。かと言って、必ずしも厳しいペースにならないのが競馬。ペースをどう読むか、ウオッカの取捨は予想者の真価が問われる一手にもなりそうだ。

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2007.06.20

旅打ち金沢競馬! 百万石の男気に触れる北陸路

思い立ったが吉日。博徒が旅打ちに出かけるのに理由は要らない。地方競馬の開催スケジュールを確かめると「金沢」の文字が私を誘ってくれていた。朝7時半、羽田から小松行の飛行機に乗り込み、バスに乗り換えて金沢駅へと到着したのは2時間後の9時半だった。駅西口の1番乗り場から出発する競馬場行き無料バスの第一便には、タイムテーブルが組まれているかのようにちょうど良く間に合った。15分ほど揺られれば、いざ加賀百万石の競馬場へ討ち入りである。私が金沢競馬場を訪れたのは大きなレースもない今週月曜日(18日)。金沢はこれまで三度、立ち寄ったことがあったが、競馬場は初めて。私にとって金沢は場外やネットでも手を出しづらい、馴染みのない競馬場のひとつだ。正直、印象は薄い。だが、この金沢競馬、ただものではなかった。

バスに乗り込むと、すでに車内は騒がしい。前日に行われた重賞レース「百万石賞」や、今日の予想についてなど、パワフルなおじちゃん、おばちゃんが口角泡を飛ばして舌戦を繰り広げていた。私が恐る恐る空いていた席に座ると、早速、六十代とおぼしき紳士が話しかけてきた。「兄ちゃん、競馬場は初めてか? わしは競馬ある日は32年間毎日、いっとんねん。知らん顔はすぐ分かるんや」。いきなり余所者バレバレである。「東京から来た? ここは草競馬やで。大井に行っとけや」、言葉は荒いが顔は嬉しそうに笑っている。おっちゃんにとって金沢競馬場は我が子の如く自慢の対象なのだ。「内外、言うたら外枠や。昔ほどではないがな」「そりゃ先行せな話にならん。追い込みなんかきかへんで」。おっちゃんは知り合いに「この兄ちゃん、東京から来たんやて。朝から競馬しにやで」と触れ回り、「今日はしっかり頑張らなアカンで」と無料入場券を手渡して去っていった。いきなり百万石の男気の洗礼を受けることになった。

競馬場の門をくぐると、5つの専門紙がブースごとに販売されていた。キンキ、カナザワといった新聞もあったが、何となしにホクリクなる専門紙を買ってみた。値段は550円。「昭和23年創刊」「金沢競馬の伝統紙」と誇らしげに綴られている。新聞といっても冊子形式で、1レースごとに見開き2ページの紙面構成になっている。馬柱、短評、厩舎コメント、調教時計、展開図が実に見やすく配置されている。こんな専門紙が中央であったら、間違いなく毎週買ってしまう。新装ギャロップの編集部員は穴があくまで参考にしてほしい代物だ。母の父が記載されていないのは戸惑ったが、そんな血統分析は金沢競馬の予想には不要らしい。要らないものは載せない、これもまた男気である。 1レースの発走は10時50分。6頭立ての1500メートル戦だ。中央とは違って、朝から3連単は発売中。この日は最も多くても10頭立てだったが、配当を狙いに行けば必然的に馬券は3連単が中心になる。私は3連単1810円的中で幸先よいスタートができた。

少頭数ながら朝から熱いレースが 専門紙ホクリクとファンが発行した遊駿

リーディングジョッキー吉原寛人 パドックでのオヤジたちの会話は傾聴に値する!?

一見の素人がコース分析をするのは火傷しそうだが、おっちゃんも言っていたように先行しなければ話にならないのは確かだ。勝ち馬のほとんどは2、3番手からの競馬。鞭を叩きまくってでも、4角では先頭に並びかけなければならない。飛ばしてバテバテの逃げ馬も、砂が深いのか後続が捕まえられないケースが多い。 3着に人気薄の差し馬が届いて中波乱というのが、狙って美味しい馬券かもしれない。しかし、この日は普段にも増して堅かったようだ。まず頭が堅いから、1着を固定させれば、少頭数の3連単を的中させるのは難しいことではない。その分、配当は安い。ちなみに5レースの3連単は400円。これでは取ってマイナスだ。時折、紛れてマンシュウになることもあり、そこをすくえるか否かが勝敗の鍵を握っている。「とにかく3連単を当てて爽快な気分に浸りたい」というファンは、この競馬場は打ってつけだと思う。勝ち癖をつけるという意味でもお勧めしたい。

知る人ぞ知る金沢競馬の特徴は、キャッチコピーの多彩さだ。 26人の騎手全員には個性的なコピーがつけられ、横断幕やペナントに記されて場内あちこちに張られている。例えば23歳のリーディングジョッキー、吉原寛人は「中央へ、そして世界へ! 翔ろ!」である。「翔ろ!」は一体、どう読めば良いのか、見る者の足を留めさせる工夫が粋ではないか。決して珍走団の背中に刺繍されているようだ、などとは思わないでほしい。「神が与えた走りの遺伝子 桑野等」はF1みたいだし、「侍 粂川京利」には後ろからバッサリやられそうな畏怖を感じる。「超快速新流星」「飛び出せ新星!」「燃えろ鉄人星」と、考案者は天文マニアかと突っ込みたくなる気分にもなる。「頑張れマーチャン」あたりは、ネタもなくなり、微妙なコピーをつけて怒られるのは嫌だという、作り手の心境さえ伺える。そんな馬鹿なことを想像しながら、ボリュームたっぷりの肉焼きそば(500円)で腹ごなしをした。

メインは「A2ルビー特別」、1番人気は中央から転入初戦のリュウヨウ。1600万下で頭打ちになった馬で、二ヶ月前の前走は2秒3差の17着だった。この日のリュウヨウは25キロ増、豚だ。だが悲しいかな、逃げ切り圧勝してしまうのが、今の中央と地方の格差社会。3連単850円的中も、収支はマイナスで最終11レースを迎えた。気合を入れてパドックに行くと、馬券オヤジが姦しい。どうやら準メインで人気馬を飛ばした米倉知が矛先らしい。「ちゃんと乗りやがれ。お前は信用ならねえんだ!」周回する米倉にマジ切れ寸前のオヤジ。だが、米倉も百万石の男だ。眼光鋭くオヤジを睨む。「睨み返しやがったな!」、さらに怒るオヤジに2度、3度、米倉は馬上から振り向きながらガンを飛ばしまくる。柵がなければ掴み合いのバトルが始まっていただろう。「そんなことより3番の馬、勃っとるよ。前後ろ牝馬じゃ」別のオヤジの囁きに私の予想はまったくまとまらない。結局、このレース、1番人気馬の米倉が圧勝。戻ってきた米倉に家族連れが手を振ったが、まったく無視。よほど興奮していたやに見える。米倉のコピーは「新ファンタジスタ!」。ロナウジーニョも真っ青だ。

私の金沢競馬初勝負は、11レース中6レースで3連単的中という輝かしい戦績を刻みながら、馬券的には大幅マイナスの「勝負に勝って馬券に負けた」結果に終わった。ああ、川中島を取られた上杉謙信の気分か。敵を知り己を知らば百戦危うからずと孫子は言ったが、次回はもう少し敵を知って再チャレンジしたい。リベンジを誓って、競馬場を後にした。赤字経営に陥っている金沢競馬は、これまでの基金を切り崩しながら開催を続けている。税金の補填はないいものの、主催する石川県と金沢市は平成21年度までに黒字転換の見通しをつけなければ、廃止もやむを得ないとの報告をまとめている。今後、他の地方競馬場と同様、厳しい局面に立たされる可能性も十分にあるだろう。今回、私が訪れて感じたのは、中央からは失われてしまった”泥臭い鉄火場の熱さ”だった。買うほうも乗るほうも真剣そのもの。だから、地元の競馬場を愛している。古都・金沢の競馬場がいつまでも続くことを祈りたい。

とにかく先行しなきゃお話にならない 異次元方程式 端勝成

着順表示版も加賀百万石風の屋根 ボリュームたっぷり肉焼きそば

金沢は全国有数の歴史的遺産を抱える観光都市。金沢城、兼六園は言うに及ばず、武家屋敷、茶屋街、忍者寺など前田藩の遺した貴重な文化施設が数多くある。美味しく胃袋を満たしてくれる日本海の魚介類も見逃せない。また、少し足を伸ばせば古くからの温泉街が点在している。私は競馬観戦の翌日、市内を見学した後、バスで小一時間ほどの加賀温泉郷の旅館に宿を取った。かけ流し、加熱なしの純天然温泉は体を芯から温めてくれた。その後、隣県の永平寺を参詣して帰京した。旅打ちの醍醐味はその地方の文化を併せて触れることにあるのだろうし、地域に競馬ファンがお金を落とすことは競馬存続を側面から支えることにもなる。この夏、みなさんも旅打ちに出かけてみてはいかがだろうか。

天下の名勝、兼六園 永平寺はお隣、福井県にある

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2007.06.15

新馬戦開幕! 超良血ポルトフィーノがヴェールを脱ぐ

今週から待望の新馬戦の火蓋が切って落とされる。 16日(土)は函館、福島、阪神の3場で、それぞれ1鞍ずつ新馬戦が組まれている。最も早い11時50分にファンファーレが鳴る函館(芝千)は10頭立て。新種牡馬ショウナンカンプの産駒、牝馬アイリスモレアが人気を集めている。父は高松宮記念を制すなど、サクラバクシンオーのスピードを余すところなく受け継いだスプリンターだった。アイリスモレアもゲートが速く、調教でも好時計を出して評判になっており、平坦コースなら先手を奪って楽々と逃げ切る場面も想像される。ライバルは母ソロシンガーも兄ラントゥザフリーズも函館で新馬戦を勝った牝馬ワイルドエキサイト。去年の新馬勝ち1号、ローレルゲレイロはG1で2度2着する活躍をみせた縁起の良いレースだけに、今年の勝ち馬にも注目したい。

福島(芝千)は関東馬9頭が鎬を削る。元祖・仕上がり早のラフィアン勢のなかでも、確勝級の呼び声が高いのがアドマイヤコジーン産駒の牝馬マイネアルデュール。父はアストンマーチャン、アドマイヤヘッドなど早熟の子を多く輩出しており、この馬の完成度も高いだろう。追い切りでは馬なりながら万全の動きを見せている。去年、サンツェッペリンの素質を育成段階から見出していた松岡騎手が、今年はこの馬にゾッコンだというのも人気を後押ししている。同じく岡田総帥の申し子になる牝馬コスモビットは、新種牡馬アグネスデジタル産駒の初陣を飾る。 5月半ばに入厩してから乗り込み量は充分。オールラウンダーだった父はどんな仔を出すのか、レースぶりが非常に楽しみだ。

阪神(千六)ではドラフト1位候補としてPOGファンの指名を集めた牝馬ポルトフィーノが早速ヴァールを脱ぐ。母は平成の女傑エアグルーヴ、サンデー産駒の姉アドマイヤグルーヴも G12勝をあげた超良血馬。父がクロフネ、所属が角居厩舎に変わったが、やはり鞍上は一族の手綱を取ってきた武豊。ほとんどが初戦勝ちの血統ということもあり、単勝は2倍を切る断然人気になるやもしれない。但し、他の出走馬のレベルも低くない。マル外、牡馬ダンジグマスターはその名の通りダンチヒ産駒。母の父はシーキングザゴールドときているから、初戦向きのスピード馬であることは間違いない。マイルでポルトフィーノを負かすようなら先々は明るい。

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2007.06.10

POGドラフト ミーハーなラインナップでごめん

2年続けて、私のPOGライフはブービー負け。このままでは引き下がれないと、今年は運良くドラフト会議に参加できる都合がついたので、気合を入れて指名に臨むことにした。会場は東京競馬場近くにある公共の会議室。幹事のお茶目な仕業で、廊下には「資源の適正配合に関する調整会議」と書かれた大層な黒板が鎮座していた。ここに目をぎらつかせた8人の競馬野郎が小脇に赤本を抱えて、ブツクサと怪しげな馬名を呟きながら入っていったのだから、「府中市小学校父母会」といった市民の皆様に不審がられたのは言うまでもあるまい。

ルールは各12頭持ち。期間は2007年6月16日(2回福島、3回阪神、1回函館1日)から 2008年日本ダービー当日の「最終レース」まで。ポイント加算対象は中央競馬、地方は交流重賞。海外レースのポイントはG1は日本ダービーに、 G2、G3は弥生賞に準じる。同順位で指名馬が重なったら黒ひげ危機一髪で勝負な。というわけで、ドラフト開始! ピーッ!

いったい何の会合やら^^; ホワイボードには96頭の指名馬が。。。

1位・スパークキャンドル(A.P.Indy×Serena's Song)
 いきなりミーハーなところに行ってしまった。武豊が駆けつけて調教をつけたという藤沢厩舎の超良血馬。母は米G1を11勝した名牝ということで、去年のキーンランドセールで150万ドルで落札されている。順調に乗り込まれており、1回函館最終日の芝1800メートルでデビューする予定だ。結果的には運よく無抽選で獲得できたが、これほどの条件が揃っていれば、実際に走るかどうかは別として1位で行くしかないと判断した。

参考までに他のメンバーのドラ1は、ファリダッド(キングマンボ×ビリーヴ)、ポルトフィーノ(クロフネ×エアグルーヴ)、ヴェルサンディ(アグネスタキオン×ウインドインハーヘア)、ブラックパンサー(シンボリクリスエス×ライクザウインド)、ダノンマスターズ(シンボリクリスエス×マストビーラヴド)、アドマイヤテンカ(アグネスタキオン× ビワハイジ)、ローザブランカ(クロフネ×ローズバド)だった。

2位・ダイワカンパニー(アグネスタキオン×ヒットザスポット)
 何だか良い評判ばかりが聞こえてくるタキオン産駒。全姉は今年の牝馬クラシックで活躍したミンティエアー。距離に限界はありそうだが、皐月賞まで頑張ってくれれば御の字である。ノーザンファームの育成馬のなかでも仕上がりの良さは一番との声も。気になるのはジェニュイン以来、牡馬クラシックにはご無沙汰の名門・松山厩舎がどう育ててくるかということ。手始めに狙うは朝日杯か。

3位・アグネスエナジー(アグネスタキオン×タックスヘイブン)
 確実に重賞で勝ち負けする仔を出し続ける母タックスヘイブン。半兄ヒシアトラス、半姉アクロスザヘイブン、全姉ルミナスハーバー。この馬も全姉と同じくマイラーだろう。なぜか河野厩舎だが、決して悪い調教師ではないと思う。

4位・サイレントフォース(シンボリクリスエス×サイレントハピネス)
 藤沢厩舎2頭目。原則、取るのは関西馬と決めていたはずなのに、4位まで関東馬じゃないか。母はオークストライアルとローズSを勝ったサイレントハピネス。藤沢馬同士のカップルになる。これまで母は目立った産駒を出していないが、シンボリクリスエスとの配合で良い方向に出れば。現在、馬体重が550キロほどあるそうで、仕上がりきれるかという不安はある。

5位・カラメルマキアート(マンハッタンカフェ×エリザベスローズ)
 半兄に弥生賞馬フサイチゼノン、ダート重賞で活躍するリミットレスピッド。サンデー系の種牡馬は2年目にから走るという俗信からすれば、今年はマンカフェの爆発があって良いところ。心配は死にそうなくらい良血馬を抱え込んでいる角居厩舎の所属馬ということ。いつまで経っても馬房が空かないなんて事態にならなければ良いが。

6位・アドマイワスワット(クロフネ×ビーバップ)
 兄弟はフローラSを勝ったバプティスタ以来、活躍馬が出ていない。それでも、アドマイヤで橋田厩舎と聞くと、何となく取らねばならない強迫観念に襲われる。現役時代、ビーバップが好きだったという単純な理由もあるが。

7位・ゴールデンプライズ(ホワイトマズル×タッチフォーゴールド)
 牝馬。中村均厩舎。半姉に紅梅S勝ちのタッチザピーク(父スペシャルウィーク)。アサクサキングスが見せたホワイトマズル産駒の底力を牝馬クラシックでぜひ。

8位・ヤマニンキングリー(アグネスデジタル×ヤマニンアリーナ)
 河内厩舎。祖母は名牝ティファニーラス。母は新馬、クローバー賞を連勝したサンデー産駒。万能型アグネスデジタルとの組み合わせでどんな馬が生まれるのか。一発気配が漂う。

9位・アドマイヤサクラ(マーベラスサンデー×ティエッチマンボ)
 友道師が「桜花賞を狙いたい」という馬。早々のデビューが見込めそう。近藤利一とはいえ、マベサンの牝馬にセレクトセールで3200万円とは期待の高さの現われか。

10位・イイデケンシン(Thunder Gulch×ヘヴンリーアドヴァイス)
 昆厩舎。父サンダーガルチ、叔父パーソナルラッシュと聞くとコテコテのダート馬かなと思うが、やっぱりそうなるのだろうか。函館デビューが見込まれており、わが軍団の切り込み隊長になってほしい。

11位・マイネルスターリー(スターオブコジーン×スイートウィンク)
 加用厩舎。赤本によれば岡田総帥が「ディープインパクト級だね」と宣言した三冠馬(予定)だそう。一方でラフィアン専売特許とも言うべき早期デビューにはなりそうもなく、ネタ馬として終わってしまう可能性も大。

12位・ランチボックス(シンボリクリスエス×アローキャリー)
 最後の指名馬だから、何に行くか悩んでしまった。母は桜花賞馬だが、初仔のアロープラネットはチューリップ賞で入着するなど一定の活躍を見せた。本馬は3回阪神デビューを視野に入れており、やはり早撃ち用の一頭になりそう。浅見厩舎。

この他、指名したかったが叶わなかった馬には、ブラックシェル(クロフネ×オイスターチケット)、オディール(クロフネ×キュンティア)、フィッツロイ(アドマイヤベガ×アンデスレディー)、ゴルディオス(アグネスタキオン×レッドチリペッパー)などがいる。まずは全馬デビューして、無事な競走生活を送れるよう頑張ってほしい。

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2007.06.07

東京ダービー 御神本 ”世紀の大出遅れ”

6日、三強対決と言われた東京ダービー(大井二千)は、3番人気川崎所属のアンパサンドが1番人気フリオーソの追撃をクビ差、振り切って優勝した。通算成績は13戦4勝。羽田盃、京浜盃2着、全日本2歳優駿3着など、これまで重賞では惜敗を重ねてきたが、「フリオーソより早めに先頭に立った」鞍上・戸崎圭太の好騎乗が大一番の勝利に導いた。内田博、川島行、ダーレーというトリオが送り込んだフリオーソは、共同通信杯、スプリングS敗戦から羽田盃を叩かれて万全のデキに見えたが、直線ではアンパサンドを上回る脚はなかった。3着はロイヤルボス。一瞬、的場文のダービー制覇も見えたが、今年も悲願はかなわなかった。逃げたマンハッタンバーはブービー。南関東でどれだけやれるか。

前走、アンパサンドを差し返して羽田盃を制した三強の一角、トップサバトンは8着。敗因は4秒はロスしたと思われるゲートでの「世紀の大出遅れ」だった。 2番人気馬の馬券がスタート直後に紙屑になったことで、場内は怒号が飛び交ったことは言うまでもない。私を含めて馬券を買っていたファンには、苦痛の2分間だったのではないか。これまでアンパサンドとは5度対戦して4度先着しており、下馬評はトップサバトン強しだった。同馬の手綱を任されたのは益田出身の御神本訓史。先月、調整ルームに入室しなかったため騎乗停止になり、羽田盃という大魚を取り逃がしていた。復帰後も落馬などのアクシデントで不調を極めていたそうだ。やはりダービーというものは、運を落とすようなことをした陣営は勝てないものなのか。

この日、私は今年初めてのトゥインクル観戦。夜の大井は幻想的で気持ちが良い。手始めの9レースで160倍を的中できたので、その後は気楽に馬券を楽しむことができた。もっとも最終レースまでにほとんど溶かしてしまったが。東京ダービー直前の予想イベントは細江純子と藤崎奈々子。細江は「私はスギモトキヨコと呼ばれています」と逆神ぶりをアピールしていたが、何の、アンパサンド本命の3連単的中だった。藤崎ナナ子の7-7は1番人気だったが、そこまでサインは露骨ではなかったらしい。大井では今月27日に帝王賞、来月11日にジャパンダートダービーの二つの交流G1が予定されている。 JDDでは順調なら再び三強が合い見え、中央勢を迎え撃つことになる。叶うならライブで勝負の行方を見てみたいものだ。

光り輝くパドック 栄冠を手にしたアンパサンド

一際目を引いたフリオーソ陣営 世紀の出遅れをかましたトップサバトン

モツ煮450円 キヨコはお見事的中

戸崎は初S1がダービーに うまたせと奈々子

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