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2007年5月の11件の記事

2007.05.29

女帝誕生ダービー 次元違ったウオッカの末脚

次元が違ったとしか表現しようがない3馬身差のダービー優勝。それが64年ぶりの牝馬の勝ち馬だというから驚きを禁じえない。確かに1000メートル1分00秒5のスローに近い流れだったとはいえ、ただ1頭、33秒0の上がりを繰り出しているのは、ライバルたちと決定的な力の差があったということだろう。返す返す、それが牝馬だったのは驚愕すべきことだ。阪神JFやチューリップ賞での勝利も空恐ろしいものがあったが、それゆえウオッカはマイラーではないかという先入観もあった。だが、それは少なくとも"Jpn1レベル"では問題にならないものだったらしい。四位が中団のうちで巧く折り合わせ、直線でも慌てることなくスパートさせたのは好騎乗だった。ミッキーほどの厳かさはなかったが、馬上礼もよく似合っていた。 ウオッカの父、タニノギムレットは同じく谷水雄三氏の持ち馬。四位は皐月賞で降ろされた過去があったが、その娘の手綱を任せたオーナーの懐は深い。

出遅れたヴィクトリーに代わって、ハナを主張したのは福永アサクサキングス。マイペースで行けた時は強い。とはいえ、この馬を全く捕まえられなかった牡馬たちには、世代レベルに疑問を抱かざるを得ない。好位から差してきたアドマイヤオーラが3着。この馬の上がりは33秒7。特段の不利がなかっただけに、ウオッカとの差を余計に痛感させられる。瞬発力勝負の競馬になったことが幸いして、ドリームジャーニーが5着。最後方からの直線一気だが、やはり上がりはウオッカには届かない。断然の1番人気、フサイチホウオーは7着と惨敗した。返し馬からゲート入りまで、尋常でない入れ込み具合。レースでもかかったヴィクトリーに影響され、折り合いが全くつかなかった。ウオッカとの一騎打ちを観てみたかったが。ウオッカは凱旋門賞に登録があるが、ディープを苦しめた斤量問題は3歳牝馬には最も優位に働く。ぜひ挑戦してほしい。

今年の東京優駿は皇太子殿下がご観戦なされたわけだが、不謹慎にサインを探せば、愛子内親王の天皇即位を支持する「女帝誕生ダービー」だったと解釈することもできよう。また、多くの著名人も来場していたようだ。安倍首相は現役総理としては3人目となるダービー観戦に訪れており、昭恵夫人が牝馬狙いでウオッカ絡みの馬券を購入。首相もウオッカの複勝を買って、夫婦で的中させたという。小泉前首相の時もそうだったが、こうした要人が「馬券を外した」という話を聞かないのも逆に不思議な話ではある。フサイチホウオーの関口オーナーは真っ赤なベルサーチを着込み、亀田一家を引き連れての来場(ケイバ茶論)。これでは殿下御前の口取りはJRAも許すまい。一方、監督官庁の大臣として、皇太子殿下に招待状を送っていた松岡利勝農水相は金曜日に予定をキャンセル。月曜日に自ら命を絶った。舞台裏は大変なダービーだったのではないか。

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2007.05.26

父を継ぐダービー制覇へ フサイチ鳳凰◎!

1番人気受難の続く今年のG1戦線だが、ベッラレイアがオークスで連対を確保して落ち着きを取り戻しつつあるようだ。圧倒的1番人気のフサイチホウオーの父子ダービー制覇に期待する。皐月賞はヴィクトリーが逃げ切る差し馬には厳しい流れのなか、最速の上がり33秒9を繰り出してハナ差の3着まで押し上げた。東京スポーツ杯、共同通信杯を完勝しているように府中でこそ能力を全開させるタイプ。この馬が負けるシーンを想像できない。馬券の考えどころは2着以下。青葉賞勝ちヒラボクロイヤル、NHKマイルCの勲章をわずかなところで逃したローレルゲレイロ、堅実ナムラマースが妙味。これにヴィクトリー、アドマイヤオーラを絡めた3連単で好配当を狙いたい。

◎フサイチホウオー ○ヒラボクロイヤル ▲ローレルゲレイロ
△ナムラマース、ヴィクトリー、アドマイヤオーラ

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2007.05.24

皇太子殿下がダービー行啓 馬上礼の似合う騎手は?

今週、東京競馬場で行われる日本ダービーを皇太子殿下がご観戦されることが明らかになった。新スタンド完成を記念してJRAが招待したもので、国内での競馬観戦は殿下にとっても初めてとのこと。一昨年、天皇賞秋に天皇・皇后両陛下がいらした天覧競馬では、勝った松永幹夫がヘルメットを取って馬上から最敬礼したことが大きな話題になった。勝利ジョッキーが馬上礼を行うことは事前にファンには知らされていなかったが、このような姿が似合うのはミッキーか武豊ぐらいしかいなかったなと、レース後はしみじみと感じさせられた。今回は武豊、福永が適格で、カッチー、四位、柴田善あたりが有資格か。地方出身の安藤勝、岩田康は微妙だが、藤田の単は100%消えたと考えてよい。

JRAの皇室への心配りは一方ならぬものがある。かつて、陛下が皇太子時代にご観戦されたときは、ニッポーテイオー、レジェンドテイオーの帝王馬券が炸裂。一昨年の天覧競馬では紀宮殿下ご成婚を祝ってヘヴンリーロマンスが優勝。皇后陛下には同馬の単勝馬券が渡されていたという。皇室馬券は明快さが基本だ。フサイチホウオー「法皇」「法王」につながり、陛下が「訪欧」中と考えればど真ん中。皇位継承というお立場を鑑みれば、「ダービー馬はダービー馬から」という競馬界の格言を体現すべく、ジャングルポケット産駒の同馬が勝つのも納得がいく。馬名ではヒラボク"ロイヤル"が皇室を連想させるが、この馬の父もダービー馬、タニノギムレット。両馬とも父内国産というのが素晴らしい。ホウオー→ロイヤルの馬券は買ってみよう。

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2007.05.23

遅ればせオークス回顧 責められぬ秋山のハナ差負け

ここ2、3ヶ月、リアルタイムでメインレースを観ることもままならないのだが、とうとう今週はダービーウィークを迎えてしまった。 G1シリーズが終わる頃にはプライベートも一息つけると思うが。読者に関係のない愚痴でお目を汚して失礼。記録用にオークスの感想。樫はスローの上がり勝負になることが多いが、今年は1000メートル59秒1というハイペースになった。武豊ザレマも前へと行ったことで、他の騎手も多少惑わされたところもあったかもしれない。秋山ベッラレイアは好位6番手からの競馬。フローラSの不味い騎乗を考えれば、 1番人気の今回は文句のない手綱さばきだったのではないか。なぜ追い込みに徹しないという批判は結果論だ。仕掛けのタイミングもハナ差負けなら責められない。

勝った福永ローブデコルテはベッラレイアを目標にして競馬ができたことが大きい。コジーン×シーキングザゴールドという馬にスタミナ勝負のオークスを勝たれたのだから、血統派はお手上げだろう。外国産馬による初めてのクラシック制覇となるが、ほとんど騒がれないのは時代の流れか。私が本命にしたミンティエアーは4着。力は出し切ったが、最後は脚色が同じになった。距離短縮なる秋華賞ではもっとやれる。一方、海外では田中勝シャドウゲイトがシンガポール国際航空カップでG1制覇。 2着も日本馬コスモバルク。皐月賞はJpn1だとすれば、これで本当のG1連敗ストップか。関東リーディングを眺めてみれば、トップにいるのもカッチー。この春は憑き物が落ちたような活躍だ。

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2007.05.20

オークス予想 蛯名ミンティエアーに逆転の目

二強、あるいは三強と言われた桜花賞の前評判とは打って変わり、何が勝ってもおかしくない、波乱ムードの漂うオークス。桜花賞馬ダイワスカーレットは直前の熱発で回避、2着のウォッカはダービーへ駒を進める。本来なら伏兵として、本命馬の寝首を掻く立場だったベッラレイアが1番人気。心情的にはナリタトップロード産駒のクラシック制覇を見てみたいが、 G1優勝経験のない秋山がライバルたちのマークを振り切って先頭でゴールを駆け抜けるのは簡単なことではない。そこにフローラSでベッラレイアにクビ差まで抗ったミンティエアー逆転のチャンスを見出したい。ゴール間際の脚色ほど、道中のラップからは勝ち馬との差は開いていない。そろそろ蛯名の番という気もするし、ESPさえなければ上位争いは必至とみる。

◎ミンティエアー ○ベッラレイア ▲ザレマ
△ピンクカメオ、カタマチボタン、ローブデコルテ、ミルクトーレル

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2007.05.17

武豊とアドマイヤの蜜月に終焉 屈辱のオーラ降板

「日本ダービー、タスカータソルテに武豊騎手」、こんな見出しのニュースがnetkeibaに掲載された。だが、本当のニュースバリューを重んじるなら見出しは逆だろう。「日本ダービー、武豊騎手がアドマイヤオーラから降板」。武豊が手綱を取って弥生賞を勝ち、1番人気で皐月賞に臨んだアドマイヤオーラは、オーナーサイドの意向によって、岩田康誠へ乗り替りとなった。長い間、トップジョッキーとして中央競馬に君臨してきた武豊にとって、自分の意思に反してG1直前に降板が通告されたことは初めての経験ではないだろうか。武豊を降ろして、鞍上強化など前代未聞の出来事に違いない。本人はオフィシャルサイトで15日に馬主サイドから連絡があったと述べている。

ダービーの1週前。皐月賞で1番人気の支持をいただいたアドマイヤオーラで、どうやって巻き返そうかと考えていたところでしたが、オーナーサイドから「岩田に代えるから」と連絡があり、あっけなく騎乗馬がいなくなってしまいました。昨日の出来事でした。ジョッキーというのは、あくまでも乗せていただく立場ですから、こういうことがあっても仕方がありません。(武豊日記 5/16)

乗り替りはジョッキーの常、仕方がないと冷静さを装うほど、ハラワタは煮えくり返っているのではないかと感じさせる。だが、その武豊に大恥を掻かせるほど、近藤利一オーナーと松田博師も怒髪天を衝く心境だったということか。皐月賞でアドマイヤオーラは後方3番手につけて追い込んだものの、行った行ったの展開になっては4着まで押し上げるのが精一杯だった。レース後、武豊は「結果的に位置取りが後ろすぎた」と反省のコメントを述べた。実は去年の皐月賞も同じトリオのアドマイヤムーンが、まったく同じような展開と競馬で1番人気4着に敗れている。先月末、そのムーンも香港のクイーンエリザベス2世カップでは、やはり追い込み届かず3着に負けたばかり。近藤としてみれば、またかという思いが甦ったのかもしれない。

武豊とアドマイヤの関係は深い。近藤が初めてG1を勝ったのはアドマイヤベガのダービーだし、ドン、グルーヴ、マックス、キッスなど、いつも有力馬の鞍上には武豊がいた。ムーンが登録していた昨秋の天皇賞では、ディープインパクトが出走しても武豊は譲らないと広言していたと言われるほどだ。実際、武豊だからこそ、勝てたビッグレースも少なくない。しかし、前述のレース結果に加えて、関西リーディングで大きく水を開けられた3位に低迷していることもあって、近藤はユタカ切りを決意したのだろう。何より岩田、アンカツ、内田博ら武豊に遜色ない地方出身騎手が、中央で台頭してきたことが大きい。武豊は日本を代表する、唯一無二の天才ジョッキーではなくなってしまったということか。そうだとすれば、今回の乗り替り劇はエポックメイキングな出来事になる。

武豊は9日付けの日記で、ダノンムローに騎乗したNHKマイルCのレース後、馬主に感謝されたエピソードをわざわざ記している。「レース後にはオーナーがわざわざ訪ねて来られ、『夢を見せてもらってありがとう』というお言葉。実は、ジョッキーというのは、オーナーに感謝されるのがなによりもうれしいもので、負けたというのに非常に爽やかな思いをさせてもらいました」。これに続けて16日付けのムーン降板の日記を読むと、今回の乗り替りを意識して書かれたものではないかと勘ぐってしまう。ともあれ、これでダービーが面白くなってきた。武豊は凡庸な乗り方はしてこないだろうし、地方出身者を快く思っていない他の騎手の動向も興味深い。今年のダービーは凄みのある一戦になるはずだ。

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2007.05.11

ハットトリックが海外種牡馬に サンデーの血を還元しよう

ハットトリックがアメリカと南アフリカを半年ごとに往来するシャトル種牡馬となることが発表された。同馬は父はサンデーサイレンス、母の父はリボー系のロストコードで、マイルCS、香港マイルとマイルCS、香港マイルとG1を2勝しているマイルのスペシャリスト。 3歳秋、条件戦を勝ってオープン入りすると、京都金杯、東京新聞杯と連勝し、 4歳秋には両G1を制して最優秀短距離馬に選出された。その後は不振が続いていたが、海外から届いたオファーにキャロットファームが応じて引退、種牡馬入りすることになったという。南アフリカではドバイシーマに参戦したスシサンや、牝馬クラシックを制したサンクラシークなどフジキセキ産駒が活躍しており、海外G1タイトルもあるサンデー産駒であるハットトリックに白羽の矢が立ったのかもしれない。

これまでも日本と南半球のシャトル種牡馬としては、ジェニュイン、フジキセキ、タヤスツヨシ、バブルガムフェロー、ゼンノロブロイなど一流馬が供用されてきたが、一方、欧米ではアグネスゴールド、ディヴァインライト、フサイチゼノン、ローゼンカバリーとやや格落ちしたグループが繋養されているのは否めなかった。今回、ハットトリックはアメリカでも供用されるということだが、血統的な背景やレース実績から、これまでのサンデー産駒より上質な牝馬が集まるのではないか。日本ではサンデー種牡馬は飽和状態に近づきつつあり、海外でも高く評価される実績のある馬を積極的にトレードすることが、血の継承、還元につながっていく。ハットトリック産駒の活躍が、サンデーの血をさらに世界へ広げる推進力になることを期待したい。

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2007.05.09

マル外ダービーは昔話 NHKマイルは波乱の定番に

結果が出てみれば、なんとも見当はずれの予想をしてしまったものだと恥じ入るばかりだ。内の先行勢で決まるどころか、外から強襲した追い込み馬が勝ってしまったのだから弁解の余地もない。当日は仕事でレースを見ることができず、馬場や天気も確認できなかったが、府中に関しては「雨が降り続いていれば内外関係なく」、「乾き始めれば内有利」と捉えておけば良いのだろうか。いや、今回は内のほうが荒れていて、ムラマサノヨートーのような巧者でなければ伸びることはできなかった。いずれにしても、私には桜花賞14着の牝馬に本命を打つことはあり得なかった。

勝ったピンクカメオはスタートして13番手。勝負所では被されて最後方まで下がってしまった。しかし、内田博幸は慌てることなく馬場の良い大外へ持ち出すと、 34秒9の最速の上がりで17頭をごぼう抜きにした。一言で表わせば嵌ったということ。もう少し言うなら、時計のかかる馬場が得意なフレンチデュピティ産駒で、府中マイルで同じようにG1勝ちしたブラックホークの妹であるという血統的な背景。先行勢が崩れるようなハイペース。内田博という地方ナンバーワンジョッキーが最大限の能力を引き出す騎乗をしたことが勝因になるのだろう。マイネルハーティーのNZTやネイティヴハートのオーシャンSもそうだったが、ウチパクが無欲で追い込んだ時の伸び脚は神懸かり的だ。

私が本命にしたアサクサキングスは内を進んだものの、ズルズルと後退して11着。ホワイトマズル産駒だから重巧者ではないかと推測したが、ジェニュインを出した母系のほうが遺伝は強かったようで、雨が降る馬場は全く手も足も出なかった。 2着は先行勢で唯一踏ん張ったローレルゲレイロ。良馬場なら、この馬が突き抜けていたかもしれない。返す返すも勝利の女神に見放されていると言うべきか。3着に最低人気ムラマサノヨートー。小林淳が絡んで3連単はG1最高の973万円とは…。この馬もゲレイロと同じキングヘイロー産駒。土曜の新潟大賞典はフレンチデュピティ産駒のワンツーだったが、種牡馬の勢いというものは侮れない。8着マイネルシーガル、 10着ダイレクトキャッチは馬場に殺された。

シーキングザパール、エルコンドルパサー、クロフネ、イーグルカフェ…。創設当初はマル外ダービーと呼ばれたNHKマイルCだが、勝ち馬は01年のクロフネを最後に途絶えてしまっている。今年のマル外出走馬は、わずか3頭にすぎなかった、こうした背景には外国産馬のレベル低下やクラシック開放の影響があると言われているが、近年は皐月賞、桜花賞の負け組が中心を形成することもあるし、ダービーのステップとして使う陣営もある。 G1(Jpn1)に相応しい格を保つことができていないのが事実だろう。本来的な格付けの議論は置いておき、馬場の悪化しやすい時期というのもあって、これからは大荒れになるG1として定番化していくのかもしれない。

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2007.05.06

NHKマイルC 雨、雨、降れ降れアサクサキングス

NHKマイルCは不思議と同じレースを走っていた馬がワンツーを決める傾向がある。去年はNZTの2、3着馬が、一昨年は桜花賞の1、3着馬が、02年はスプリングSの2、3着馬が連対を独占した。キングカメハメハが勝った04年も、2、3着は同じ皐月賞組だった。要はどのレースがレベルが高かったのか、推量するのが大切だと言うことだろう。過去のデータから前哨戦を比較すると、桜花賞と毎日杯のステップが断然良い成績を残しているが、毎日杯からNZTに挑んで優勝したトーホウレーサーを除いては、触手を動かされる馬は見当たらない。

各馬の実力の物差しにすべきは世代最強のフサイチホウオー。この馬と接戦を繰り広げた馬は、ことごとくステークスウイナーになっている。東スポ杯のドリームジャーニー(朝日杯)、フライングアップル(スプリングS)。ラジオNIKKEI賞のヴィクトリー(皐月賞)、ナムラマース(毎日杯)。今回、NHKマイルCに出走しているアサクサキングスも、ラジオNIKKEI賞でコンマ4秒差4着と好走した直後、きさらぎ賞を制している。となると、前売り2番人気馬、共同通信杯でホウオーにクビ差まで食い下がったダイレクトキャッチに美酒の順番が回ってきてもおかしくない。

だが、一筋縄では終わらないのではと心配させるのが、当日の天気。東京は昼過ぎから「非常に強い風が吹き、大雨となる恐れがある」(asahi.com)と予報が出ている。以前、府中は「雨が降ったら内を走った先行馬の独壇場」になると指摘されていた。万遍なく内外が悪くなれば関係ないのだろうが、内ラチ沿いの排水溝が機能してトラックバイアスが生まれるようなら予想も大きく変わってくる。内枠に入った先行勢にはアサクサキングス、オースミダイドウ、マイネルシーガル、イクスキューズらがいる。当日の模様を見ながらだが、ホウオーと僅差だったホワイトマズル産駒、アサクサの逃げ切りに期待か。

◎アサクサキングス ○マイネルシーガル ▲ダイレクトキャッチ
△オースミダイドウ、イクスキューズ、ローレルゲレイロ、トーホウレーサー

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2007.05.05

今年も大差負け 負け組POGを振り返る

まだダービーを含めて3つのG1が残されていて、有力馬を所有しているペーパーオーナーにしてみれば、シーズンのクライマックスを心待ちにしている時期だろう。しかし、負け組のグループは、この季節が最も辛い季節。フサイチホウオーやダイワスカーレットらにチョコレートをかっさらわれていくのを指をくわえて待っている他ないのだから。私自身、8人のグループで7位と大差負けの赤ランプが灯ってしまった。あと2週間もすると恒例のPOG本の発売が始まるが、その前に潔く今年のPOGを総括しておこう。

1位・グレインアート(スペシャルW×ミルグレイン)
 社台のイチバン馬!ではなかったようだ。夏の札幌で惨敗、その後に骨折して2戦目は3月の中山。前走でダートの未勝利を勝ち上がって、今日のプリンシパルSに出走する。順調さを欠いたのは痛かったが、最後の楽しみをプレゼントしてくれたのは、さすが我が1位指名馬、ということにしておいて。。。

2位・キングオブブルース(Aタキオン×ディクシースプラッシュ) 
 デルタブルースの半弟らしく、今月入厩!!! 晩成血統を上位指名するなど愚の骨頂という見本のような結果に。せめてダービー週のデビューを期待したいところだが、大型馬だけになかなか仕上げは時間がかかりそう。

3位・サムライタイガース(Indian Charlie×Pear Shape) 
 フロリダのセールで120万ドルで落札された評判馬。結果的に最も賞金を稼いでくれた馬に。ミスティックベルとどちらを取るか迷ったが、両方取っておけば良かった。きさらぎ賞で3着に来たときには、まさか平場500万で取りこぼすとは思わなかった。京都新聞杯を目指していたが、アクシデントか放牧中。

4位・ケイアース(フレンチD×ケイティーズファースト)  
 ヒシアマゾンやアドマイヤムーンのケイティーズ一族。初戦でココナッツパンチの2着に敗れたのが、その後のローテーションを苦しくさせた。まだ身は入っていないが、将来は走ってきそう。実はこの馬の妹がキャロットで募集されていたので、一口購入してしまった。ケイティーズベストに馬名も決まり、今年はこっちに頑張ってほしい。

5位・フレジェール(Aタキオン×スキーパラダイス)
 秋に2戦目で勝ち上がって、まずまずのスタートを切ったものの、ソエのために間もなく放牧。春に帰ってきたものの惨敗。この馬を行ったが故に取り逃がしたダイワスカーレットという獲物は大きすぎたが。

6位・アドマイヤミリオン(ウォーエンブレム×プリマ)
 この世代、4頭しかいないウォーエンブレム産駒の1頭。 3戦連続2着という記録を残してくれたのは、期待以上というべきか。他のウォーエンブレム産駒、クランエンブレムは勝ち上がり、ウォーゲームも未勝利で2着している。やはり良い種牡馬なのかも。

7位・マックスヌンシオ(Mトップガン×マックスロゼ)
 母はかつてPO馬だったので、指名してしまった旧・伊藤雄厩舎所属馬。その論理ならグレースアドマイヤの仔に行けよって、自分に突っ込んでおきたい。 3月に入厩したものの、デビューの声はまだ聞こえてこない。

8位・マヒオレ(Aベガ×ライフアウトゼア)
 カネヒキリの半弟。暮れにデビューを予定していたが、一頓挫あって春まで復帰を待たねばならなかった。今日、ダートで2戦目を迎える。芝馬のアドマイヤベガとの配合は中途半端だったのかなぁ。

9位・母エアラグドール(父スペシャルウィーク)
 叔母にダイヤモンドビコー、BMSはストームキャット、というだけで獲りました。。。同配合のオースミダイドウ、ダイレクトキャッチはNHKマイルCで人気を集めている。こちらは消息すら不明。いやはや。

10位・エアシャムス(Dインザダーク×エアデジャヴー)
 一時期は最下位で指名した同馬にクラシックの夢すらかけたこともあったっけ。調教師の喇叭、信じるべし、信ずるべからず。

今年の特徴は何と言ってもサンデー後、初めてのシーズンだったことだが、指名馬が分散し、活躍馬の指名も難しくなるのではという予測は大きく外れることになった。私のハズレリストには、1位アドマイヤオーラをはじめ、フサイチホウオー、ダイワスカーレットなども入ってはいた。グループ内には、ヴィクトリー、アサクサキングス、マイネルシーガル、ピンクカメオらの名前もあり、戦前の評判馬がクラシックの中心を担っているのは順当な結果と言えるのではないか。古くはナリタブライアン、エアダブリンの指名人気2頭がダービーでワンツーを決めた年もあった。だから、今年はという戦略は何もないのだが。

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2007.05.04

ユートピア カムズバック! 強豪蹴散らす米重賞制覇

去年5月、現役G1馬として初めて海外へトレードされたユートピアが、今月2日に米・ベルモントパーク競馬場で行われた G3ウエストチェスターH(8ハロン)に出走。ゴドルフィンマイル優勝以来、一年以上の休み明けもものともせず、後続に1馬身差をつけて復帰緒戦を飾った。勝ちタイムは1分33秒23。ユートピアは好スタートで2番手につけると、直線では一旦は3番手に後退したものの、再び内から盛り返して先頭でゴールした。ゴドルフィンのロイヤルブルーの勝負服と"Utopia comes back"の実況が実に心地よかった。ユートピアは 02年に全日本2歳優駿を勝ってから、6年連続の重賞勝利を成し遂げたことになる。

今回、人気を集めていたサンキングは、ドバイWCを圧倒的な強さで制したインヴァソールとハナ差の競馬をしたことがある強豪。前哨戦とはいえ、こうしたG1級のライバルをユートピアが降したことは、日本競馬にとっても非常に価値のあることだ。馬場への適性さえ間違っていなければ、ある程度のレベルに達した馬なら米ダートでも高レベルで互角の戦いができることが証明されたのではないか。ドバイで素質と適性を見出し、アメリカへと運んだゴドルフィンの相馬眼にも敬服するばかりだ。ユートピアは28日に行われるG1メトロポリタンHに参戦する予定。米G1戦線で旋風を巻き起こして、現役日本馬のトレードを活性化させてほしい。

>>レース映像・ウエストチェスターH

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