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2007.04.28

大混戦の春の盾 穴のセオリーは人気薄の逃げ馬?

かつて、天皇賞春と言えば、超一流馬が人気に応えて強い競馬を見せる鉄板レースの代表であった。ところが、2003年から3年間は様相が異なり、人気薄の馬が激走、波乱を起こして万馬券が炸裂する間逆の傾向が続いた。 7番人気ヒシミラクルが勝ったときは「さすがは菊花賞馬」と納得したものだが、交流重賞やオープン特別で負けていたイングランディーレ、スズカマンボに勝たれては、理由の後付けすら考えられなくなってしまった。オールドファンに言わせれば「春の盾は死んだ」のである。去年は怪物ディープインパクトがその流れを断ち切ったが、今年は飛びぬけた人気馬もなく波乱ムードが漂っている。天皇賞春は再び荒れるレースへと戻るのだろうか。

本来、ディープ後継となるべきメイショウサムソは大阪杯で復活の勝利をあげたものの、過去10年、同レースの勝ち馬が天皇賞春を制した例はなく、相性の悪いステップであることは否めない。昔話の域かもしれないが、トウカイテイオーやメジロマックイーンが大阪杯で強い勝ち方をしながら、本番で敗れ去った印象も強い。菊花賞で離された4着に敗れているメイショウサムソンも、中距離に距離適性があるのは間違いないようだ。父オペラハウスはテイエムオペラオーやアクティブバイオなどステイヤーを輩出しているが、母系のダンシングヴレーヴ、サンプリンスはスタミナよりスピードを伝えている。もちろん1番人気の二冠馬だから優勝すれば、従来のような盾の格が復活となるのかもしれないが。

今週の週刊プレイボーイで蛯名正はイングランディーレを引き合いにして、騎手のメンタル面から人気薄の逃げ馬が要チェックだと述べている。「簡単に言えば、人間は見えるものには安心するが、見えないものには不安を感じるということだ。 …自分の後ろにいる馬たちは視界に入らないから、その分、どこで仕掛けてくるか、仕掛けてきたらどう対応するかと神経過敏になる」。騎手の注意が後ろへと働くだけ、視界にある格下の逃げ馬への関心は低くなるというわけだ。とはいえ、過去10年、天皇賞春を逃げ切ったのはイングランディーレだけ。複勝に絡んだのもセイウンスカイだけの苦戦が続く。だが、2番手あたりで競馬をしたビッグゴールド、シルクフェイマスは好走しており、先行勢という括りなら波乱の目はそこに見出せるかもしれない。

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