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2007.02.27

波乱のラストウィーク 誰か空気を読むものか

騎手、調教師が一斉に勇退する競馬のラストウィーク。ともすれば、不思議な力が働いて予定調和が演出されるケースも少なくない。しかし、今年のラストウィークはガチだった。それは主賓格としてスポットライトを浴びたのが本田優であったことと無関係ではない。空気を読まない騎手のラストライドに、周りが空気を読むなんてクソ食らえだ。ドキドキ、ハラハラ、唖然、騒然。隣で馬券を買ってる奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない。刺すか刺されるか。そんな殺伐としたラストウィークこそ、本田には相応しい。それは歴戦の調教師たちも同じだった。

土曜のアーリントンC、ファンが1番人気に支持したのは、本田騎乗のローレルゲレイロ。カワカミプリンセスと同じキングヘイロー産駒で、重賞勝利なら文句なしに盛り上がる最高の場面だ。直線で抜群の手応えで先頭をうかがうローレルゲレイロ。ところがだ。トーセンキャプテンの四位は譲らねえ。3着馬を4馬身後方に置き去りにして、ガチの叩き合い。しかも、差しかえして本田を負かしちまった。「おい、四位。これが河内祭りだったら殺されてるぞ!」ってなもんだ。日曜5レース、本田は4番人気の馬を大逃げさせて初勝利。マジにならなきゃ勝たせてくれない。

調教師だって、ご祝儀相場で1着が転がってくるほど甘くはない。土曜阪神、涙の中山大障害で有名になった瀬戸口-西谷の師弟コンビは、 1番人気に推されたものの、しっかり2着に降された。御大、伊藤雄にも容赦はない。名牝エアグルーヴの仔、イントゥザグルーヴ武豊を配した千里山特別。そんな洒落た演出は許さねぇと、絶妙のスパートでデムーロが叩きつぶす。毛唐はガチだって。もちろん、引退する調教師連中も引き下がれない。阪急杯は湯浅厩舎のエイシンドーバーが踏ん張りまくって1着同着! 阪神最終も瀬戸口&鹿戸幸のランデブーだ。

瀬戸口厩舎は競馬場の外でも大暴れ。障害に出走させたノボリハウツーだったが、レース中に騎手が落馬。空馬でゴールしたかと思えば、救急車を通すために開けていたゲートを潜り抜けて厩舎地区へ。さらに門を飛び出して、自動車が行き交う県道を疾走。ドライバーを唖然とさせた。そこへ立ちはだかったのが松元省師。偶然、同馬を見つけて、助手とともに取り押さえた。それにしても良く事故が起きなかったもの。何か起これば、引退式どころではなかった。オグリキャップに二冠馬2頭を手に入れた強運は健在だった。

引退する騎手、調教師たちが熱いバトルを繰り広げた、そんなガチンコ・ラストウィーク。だが、1人のジョッキーが虎視眈々と主役の座を奪い取ろうと爪を研いでいた。東のメイン、中山記念。いつにないロケットダッシュを決めたのは後藤と老雄ローエングリン。軽快に飛ばしまくると、直線半ばではセーフティーリード。そして、勝利ジョッキーインタビュー。「この馬のこと、僕は本当に大好きでした…。辛かったことも経験もしたけど、先生に恩返しができますっ…」涙を流す後藤ジョッキー。えー、そこでお前が持ってくのかよ。ホント、今年のラストウィークは下克上だったな。

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