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2007.01.16

京成杯回顧 松岡正海が亡き師匠に捧げた好騎乗

松岡正海サンツェッペリンの鮮やかな逃走劇だった。ニュービギニングの2着だったホープフルSは後方からマクり気味に息の長い脚を使って好走していた。今回「他に行く馬がいなければ行く」つもりだった松岡は、切れはしないがジリジリと伸びる同馬の持ち味をハナに立つことで引き出そうと考えたのだろう。1000メートル通過は62秒3のスロー。 4角では後続とのリードがなくなりながら、直線坂下から二の脚を繰り出してメイショウレガーロに2馬身差をつけてゴールした。冬の中山の馬場が合う血統ということもあるが、それも考慮に入れた思いきった松岡の好プレーに収斂するレースだった。

昨夏のアイルランド武者修行から帰国後、重賞を2勝するなど好調だった松岡。だが、暮れの中山で輪乗りの際に他馬に蹴られて、右足腓骨(ひこつ)骨折で戦列を離れていた。その間、お手馬のプリサイスマシーンが阪神Cで2着するなど、馬に乗れない苛立ちを感じていたという。それだけに京成杯には復帰したい思いが強かった。松岡は厩舎の全休日、北海道の牧場へ飛んで調教に跨っているが、サンツェッペリンは育成場で素質を見出して斎藤誠師へ紹介した馬だった。思い入れは一際強い。正月は休み返上でリハビリに専念。京成杯はそうした松岡の執念が実ったと言えるだろう。

斎藤誠師は去年6月に開業したばかり。JRA通算5勝目が重賞勝ちとなった。もともと、斎藤師と松岡は一昨年に亡くなった前田禎師の下で働いていた。マイスタージンガー、ビーバップ、ミラクルタイムなどを管理していた美浦の中堅厩舎だった。ふたりは兄弟弟子の関係になるが、師匠に重賞勝利を捧げたいという気持ちで結ばれていたに違いない。去年、最も成長した若手騎手に贈られる年間ホープ賞で、松岡は60勝をあげた吉田隼人に競り負けた。遠征、騎乗停止などで勝ち鞍で劣ったのが理由だ。今年、最高のスタートを切った松岡が悔しさをバネにどんな活躍を見せるのか、注目していきたい。

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