ばんえい競馬 きょうにも存廃の判断下る
ばんえい競馬の運命を決する時が訪れようとしている。これまで北海道の4市が主催者となってきたばんえい競馬だが、昨年度の累積赤字は31億円に達し、存廃論議が重ねられてきた。その結果、来年から旭川市、北見市が撤退し、岩見沢市、帯広市の2市が開催を引き受ける方向で調整されてきたが、今週、岩見沢市長の諮問機関が撤退の答申を行うことを決めた。これを受けて岩見沢市長は24日にも判断を表明する意向で、もし岩見沢市が撤退を決めれば、ばんえい競馬は60年の歴史に幕を下ろすことになる。
世界に北海道だけにしかないばんえい競馬。巨大な馬がソリを引く迫力は圧巻だ。もともと、ばんえい競馬は農村の祭りの行事として行われてきた。つい30年ほど前まで、輓馬(ばんば)は北海道の農業、林業を担う中心的存在だった。農家には必ず馬小屋があり、そこには北の大地を切り拓いた輓馬がいた。輓馬とは北海道のフロンティアスピリッツを表わす象徴的存在に他ならない。 1946年にはレースは組織化され、競馬場で年間1600レース行われる、ばんえい競馬へと発展した。去年、鳴海章さんの「輓馬」を原作とした映画「雪に願うこと」も公開された。
私自身、北海道に5年間、居住したこともあり、競馬場の他、地域の祭りや生産牧場で輓馬に触れる機会は幾度もあった。真冬の明け方に見に行った雪中訓練は、数珠繋ぎになって白い息を吐きながら行進する輓馬の姿が、幻想的なほど美しかったのを覚えている。北海道の厳しい経済事情を鑑みれば、赤字の事業を継続していけないのは理解できる。しかし、ひとたび廃止を決めてしまえば、失われたものは戻ってこない。来年度から黒字転換できるとした帯広市の収支計画を見直して、存続の選択肢は本当にないのか検討していただきたい。
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コメント
いつも楽しく拝見させてもらっております。
私は特にばんえい競馬に思い入れはないですし、馬券を1円も買ったことがないのであまり偉そうなことは言えませんが、規模を縮小して用地を売って赤字の穴埋めにまわして、さらに賞金を減額して、それでも廃止せざるを得ないんでしょうか。
どうも昨今の地方競馬の廃止のニュースを目に、あるいは耳にするたびに、大した努力もしないですぐ廃止ということになるケースが多いように思います。笠松のオグリキャップのように、その地方競馬場の存在をアピールできるような名馬がいれば、ファンも立ち上がりやすいのかもしれません。南関東以外の地方競馬の馬券をほとんど買ったことがなく(せいぜい南部杯ぐらい)思い入れがない私でも、あのオグリキャップやライデンリーダーを輩出した笠松が廃止になるのは寂しいですもんね。
あと高崎氏の件ですが、私は小さな予想コラムを行っていて、絶対に人のパクリだけはするまいと心がけてやってます。まあ、高崎氏にはそういう良識が欠けているんでしょう。彼の著書を立ち読みで済ませる程度にしてよかった(笑)。
投稿: ケンゾー | 2006.11.24 20:31
>ケンゾーさま 亀レス失礼しました。赤字を続けてでも存続させろというファンは少ないと思います。但し、おっしゃるように最大限の経営努力とチャンスを与えてほしいと思うばかりです。高崎氏の件は、新聞記者がパクっては恥ずかしいですよね。
投稿: ガトー@馬耳東風 | 2006.12.03 05:40