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2006.11.14

シルクディヴァイン 忘れ得ぬ極私的名馬

シルクディヴァイン。ほとんどのファンは記憶にない馬名かもしれないが、私にとっては忘れられない1頭だ。何しろ、これまで出資したクラブ馬のなかで、唯一勝利をあげたばかりでなく、準オープンまで勝ち、重賞にも出走してくれたのだ。ディヴァインはフォーティナイナーの初年度産駒。母は羽田盃、黒潮盃、京浜盃などを勝ち、南関東で無敵を誇った名牝カシワズプリンセス。一口7万円(全500口)はシルクホースクラブでは決して安い部類ではないが、ダートでの活躍を期待して出資することにした。

ところが、管理する尾形師が選んだデビュー戦は芝1200。陣営は芝のスプリンターと判断したようだ。デビュー戦は1番人気、4着。その後、3着、9着と来て、目先を変えようとダート1800に出走する。血は争えないとはこのことで、2秒の大差をつけて衝撃の初勝利を飾った。返す刀で500万も連勝。調教師が適性を全て把握しているわけではないと実感させられた。夏に900万特別、暮れには1600万特別で勝利。単勝(15.3倍)を握りしめて応援していたフェアウェルSのゴール前の興奮は忘れられない。

残念だったのは、4-5歳の充実期を丸々、休養で棒に振ってしまったこと。復帰後は入着が精一杯で往年の力を取り戻すことはできなかった。 7歳春、ディヴァインは中央登録を抹消され、岩手競馬へ転籍した。オープンで勝利をあげたり、交流GⅠの南部杯に出走するなど、元馬主として再び愛馬が活躍の場を得ることのできたのは、この上なく嬉しかった。 9歳になった今年、4月に勝利を収めたものの、競走馬としての能力は限界に達したのだろうか。 10月をもって地方競馬からも登録を抹消された。

中央・地方を合わせて、通算59戦11勝。何処に出しても恥ずかしくない戦歴だ。いつか岩手へ応援に行きたいと願っていたのが、叶えられなかったのが私の心残りだ。当歳を含めて、ディヴァインの後輩にあたる12頭の馬たちは未勝利。今年の3歳勢も5戦0勝と不出走のまま引退が決まった。収支だけを考えれば絶望的な赤字を抱えている一口馬主ライフだが、ついつい若駒に出資を申し込んでしまうのは、ディヴァインが教えてくれた勝利の快感が呼び覚まされるからだろうか。ディヴァイン、長い間、本当におつかれさま。

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コメント

ディヴァイン元出資者のけいです。
岩手に行ってからも何度も足を運び、白い応援幕を岩手県競馬組合に預けて貼ってもらってました。
昨日は阿久利黒賞を見に水沢へ行ったのですが、何人もの方から「ディヴァインは引退しちゃったんですか?」と聞かれました。岩手に行ってからも一線級でがんばったことが評価されていたんだと思うと、嬉しくなりました。
一昨年は岩手所属馬唯一、4つの統一グレードレースすべてに出走するなど、本当によく走ってくれたと思います。
私も彼のがんばりに励まされた一人です。本当にありがとうと言ってあげたいです。

投稿: けい | 2006.11.21 00:59

>けいさま コメントありがとうございます。岩手のファンに応援してもらえていたなら、ディヴァインの地方生活も幸福だったでしょうね。叶うことなら幸せな余生も与えてもらえたら。

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2006.11.22 01:28

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