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2006.08.18

一等星、夜空へ還る 真の名牝ベガ安らかに

桜花賞、オークスを制した一等星、ベガが天へと舞い戻っていった。 16日、ベガはノーザンファーム早来牧場でくも膜下出血のため死亡した。夜間放牧中に転倒し、頭部を強打したものとみられている。名牝は名繁殖牝馬ならずと言われるが、アドマイヤベガ(日本ダービー)、アドマイヤドン(朝日杯FS)、アドマイヤボス(セントライト記念)と続けて 3頭のステークスウイナーを産んだ正真正銘の名牝だった。他の産駒には現役のキャプテンベガ、ファルブラウの牝馬がいる。

トニービンのファーストクロップだったベガは生まれつき左前脚が湾曲していた。そのため、売却されず吉田和子氏の所有となり、デビューも年明けまでずれ込んだ。その後の活躍は周知の通りだが、いつ壊れても不思議ないガラスの脚で二冠を獲らせたのは、社台Fと松田博師の高い技術ならではだろう。海外遠征も視野に入れていたものの、肩を痛めてプランは白紙に。秋のエリザベス女王杯もぶっつけになり、健闘したが3着に敗れた。この時の名実況が「ベガはベガでもホクトベガ!」。今頃は先に旅立ったライバルと夜空で邂逅を喜んでいるだろうか。

ベガが輝いた93年は今でも印象深いレースが記録された年だった。ホワイトストーン涙のAJCC、BWN三強の牡馬クラシック、ライスシャワーが力でねじ伏せた天皇賞春、大逃げツインターボの七夕賞&オールカマー、レコード2分22秒7を叩きだしたメジロマックイーンの京都大賞典、ヤマニンゼファーが距離の壁に挑んだ天皇賞秋、シンコウラブリイ雨中のマイルCS、戸山為夫の遺産・レガシーワールドのJC、ヒシアマゾンとナリタブライアンの3歳S、トウカイテイオー復活の有馬記念…。改めてベガは素晴らしい戦友に囲まれていたのだと感じる。安らかに。

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コラム・書評」カテゴリの記事

コメント

初めまして。@Tracks管理人のtriompheです。いつも拝見しております。

ベガの訃報・・・悲しいですね。名馬と名繁殖馬は必ずしもイコールではないと言われる中、彼女はおっしゃるとおり正真正銘の名牝でした。現在のJRAの基準ではこのような優秀な成績を残したベガでさえ顕彰馬の対象にさえならないと記憶しておりますが、是非とも顕彰馬の選出条件を変えて欲しいと思います。

記事の中で書かれておられますが、93年は印象深いレースが一杯ですね。個人的には自分の競馬キャリアの中で一番競馬に燃えていた時期と合致するので、上で書かれておられるレースの一つ一つは全て私の“宝物”のようなものです。

最後の最後で後継牝馬に恵まれたのが不幸中の幸いでしょうか。ベガの血は永遠に輝き続けて欲しいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: triomphe | 2006.08.18 17:38

>triompheさま こちらこそいつも楽しませて頂いております。私も93年がいちばん情熱を持って観ていた時期でしたね。ベガの娘には血をつないでもらいたいです。

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2006.08.19 01:37

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» ベガ、ラインクラフト死去。 [徒然なる司馬に@「馬論」]
16日14時、93年オークス、桜花賞を制したベガ(牝16)が、で放牧中の転倒による、くも膜下出血のため死亡していたことがわかった。 19日6時頃、05年桜花賞、NHKマイルCを制したラインクラフト(牝4)が、放牧先のノーザンファーム空港牧場で調教中に急性心不全を発症し、死亡したことがJRAから発表された。 美人薄命とはまさにこの事だ…。 ベガもラインクラフトも必ず馬券の対象にして、応援もしていた。ベガは顔がとても個性的だったし、ラインクラフトは変則2冠を果たし戦歴が牝馬らしからぬ個..... [続きを読む]

受信: 2006.08.28 08:39

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