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2006.08.17

米・バーバロ 粉砕骨折と蹄葉炎から奇跡の快復

5月の米・プリークネスSのレース中に右後脚を骨折したバーバロ(Barbaro)が奇跡的な快復をみせている。バーバロはケンタッキーダービーを6馬身半差で圧勝。無傷の6連勝を飾って三冠確実と言われ、秋には凱旋門賞挑戦のプランも明らかにされたほどだった。しかし、プリークネスSでは発走後まもなく右後脚粉砕骨折を発症して競走中止。普通なら安楽死処分されるほどの重傷だったが、すぐにペンシルヴァニア州立大学ニューボルトンセンターに搬送され、長時間に及ぶ手術を受けて一命を取り留めた。27本のボルトと金属プレートを埋め込むオペだった。

だが、本当の闘いは術後から始まる。手術が成功すれば、馬は快方に向かうわけではない。最大の難敵は蹄葉炎だ。蹄は血液のポンプの役目を果たしている。骨折などで四肢の何れかの蹄に体重の負担がかかりすぎると、蹄内部の血液循環が悪化して壊死してしまう。かつて、術後のテンポイントは蹄葉炎を発症したため、苛酷な闘病生活の末、全身衰弱して死に至った。 7月、恐れていたことが起きた。バーバロは左後脚に重度の蹄葉炎を患い、生命の危機に陥ってしまった。しかし、懸命な加療と最新の獣医学、それに自身の強い精神力が、不治の病からバーバロを救った。バーバロは自らの脚で立ち上がり、蹄葉炎を克服したのだ。

現在、バーバロは順調に快復して、外に出て青草を食むまでになっている。もちろん、予断を許すことはできないが、一時と比べると未来は明るい。プリークネスS、プラド騎手は返し馬で後ろ脚の運びの不自然さをいぶかしがった。そして、バーバロはゲートでフライングをしたにも関わらず再スタートとなった。もし、という言葉は禁句だが、誰も予兆に対処しなかったのは残念なことだ。関係者は今後の教訓としてほしい。バーバロは経過が良好に推移しても、後ろ脚に負担のかかる種付けができるようになるまでには相当な時間が必要だろう。だが、いつかバーバロの子どもが父の果たせなかった三冠制覇に挑む姿を見てみたい。

>> "Barbaro walks outside, grazing on grass"(AP Sports)
>> 「バーバロ、右後脚骨折から順調に回復」(サンスポ)

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コメント

>バーバロはゲートでフライングをしたにも関わらず、馬体検査なしに再スタートとなった。

Maryland State Racing Commissionの獣医のチーフが、馬体を診たが何ともなかった、とコメントしていますよ。

http://tcm.bloodhorse.com/viewstory.asp?id=33670

投稿: SeaBird | 2006.08.18 19:37

> SeaBirdさま ご指摘ありがとうございます。本当ですね。記事は直さねば。。。何でそんな風に思ったんだろうと振り返ると、どうも過去の合田さんの記事が頭にあったようです。http://www.sponichi.co.jp/gamble/column/foreign/KFullNormal20060608001.html

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2006.08.19 01:32

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